簡単おいしいジャガイモ料理、世界を旅するシェフのレシピを公開!

ジャガイモの旬は春と秋。肌寒くなる今の時期は、ほくほくしたジャガイモを味わいたくなります。最近はスーパーに並ぶ種類も増え、特長をいかして使い分ける人もいるようです。保存もしやすく、幅広い料理に活躍するジャガイモのおいしい食べ方を取材しました。

読売新聞の運営する掲示板サイト「発言小町」でも食べ方が話題になりました。メークインやキタアカリ、男爵――。北海道のジャガイモの詰め合わせをお取り寄せしたという「ぎんねこ」さんが、「今のところふかしてバターやマヨネーズをつけて食べていますが、秋から冬にかけてのジャガイモ料理、どんなお料理がお薦めでしょうか」とおいしい食べ方を募集したのです。

「道産子主婦」が教えるいち推しレシピは?

この投稿には約30件の反響があり、ジャガイモそのものを味わうには「ジャガバターが最高!」という意見が多く寄せられました。そのジャガバターにひと味加えて、イカやカツオの塩辛をのせるとおいしいと、「猫の手は役に立たない」さん。さらに、「ウニをのせるとおいしい」と「アフリカのぺぺ」さん。考えただけでもよだれが出そうです。

画像はイメージ

また、定番料理のポテトサラダも人気です。「もったいない症候群」さんは、いろいろ試行錯誤する中、ジャガイモとタコの相性がいいことに気がつきました。「タコとキュウリの甘酢和えを、ゆでたりレンチンしたりしてから荒くつぶしたポテトとマヨネーズで和えるだけ。甘酢の甘みがポテトによくなじんでおいしいです」

一方で、「道産子主婦」さんや「匿めい」さんがお薦めするのが、「いも餅」です。ジャガイモをゆでるかレンジで加熱してから潰し、片栗粉を加えて練った物をバターでじっくり焼き、甘じょっぱいタレを絡めます。「中にチーズを入れてもおいしいです」と、「道産子主婦」さん。地元の人が推すなら間違いなさそうですね。

「旅するシェフ」が教える世界のジャガイモ料理3選

ホテルの料理長を経て、世界30か国を旅しながら料理を学び、「旅するシェフ」と呼ばれる本山尚義さんに、家庭で作れる世界のジャガイモ料理を伝授してもらいました。

本山尚義さん

「人気の『キタアカリ』は、煮崩れしやすく、甘みが強くほくほくしています。サラダやコロッケに適しています。『幻のジャガイモ』ともいわれる『インカのめざめ』は、小粒で濃い黄色をしています。煮崩れしにくく、ナッツのような風味があります。カロチンが多く油との相性がいいので洋風料理にお薦めです。おなじみの『男爵』は、煮崩れしやすく、ほくほくしています。でんぷんの含有量が多く、コロッケやマッシュポテトに適しています。『男爵』と人気を二分している『メークイン』は、だ円形で表面がつるつるしています。食感はねっとりしていて、きめの細かい粘質で煮崩れしにくく、洋風料理に適しています」

今回は、本山さんに「メークイン」「男爵」「キタアカリ」の特長を生かした世界のジャガイモ料理を紹介してもらいました。

▽ヤンソン・フレステルセ(メークイン)

ヤンソン・フレステルセ(本山さん提供)

「ヤンソンさんの誘惑」とも呼ばれる、人気のスウェーデン料理です。

【材料・2人分】
・メークイン 3個(拍子木切り)
・タマネギ 1/2個(薄切り)
・バター 大さじ1
・アンチョビ 50g
A 牛乳 1カップ
  生クリーム 1/2カップ
  塩、コショウ各適量

【作り方】
1.鍋にAを入れて沸騰直前まで温める。
2.フライパンにバターを熱して、中火でタマネギをしんなりするまで炒める。
3.耐熱皿にジャガイモ(半量)と2とアンチョビをのせて、さらに残りのジャガイモをのせ、1を注ぐ 。
4.200度のオーブンで30分間、焼き色がつくまで焼く。

◇シェパードパイ(男爵)
イギリスの「おふくろの味」ともいえる定番料理で、「シェパード」とは羊飼いのこと。本来はラム肉で作りますが、今回は合いびき肉を使います。これからの季節にぴったりです。

シェパードパイ(本山さん提供)

【材料・2人分】
・男爵 3個
・合いびき肉400g
・A バター大さじ2
 塩、コショウ各適量
・B 牛乳 1/2カップ(100cc)
  生クリーム 1/4カップ(50cc)
・C ニンニク(みじん切り)1かけ
  タマネギ 1/2個(みじん切り)
・バター 大さじ1

【作り方】
1.ジャガイモをゆでてつぶす。Aを混ぜる。
2.Bを鍋で煮立たせ、1とよく混ぜる。
3.フライパンにCのバターを熱し、中火でニンニクとタマネギをしんなりするまで炒める。肉を加えて色が変わるまで炒める。
4.耐熱皿に3を敷き詰め、2をのせて平らにならし、フォークの背中で模様をつける。200度のオーブンで30分加熱し、焼き色をつける。

◇トリンチャット(キタアカリ)
トリンチャットは、アンドラ公国の名物料理です。アンドラはフランスとスペインに挟まれた山脈の中にあり、フランス、スペインの文化を合わせ持っています。

トリンチャット(本山さん提供)

【材料・2人分】
・キタアカリ 2個
・キャベツ 2枚(ゆでてから細かく刻む)
・ニンニク 1/2かけ(みじん切り)
・ベーコン 50g(細切り)
・オリーブオイル 小さじ1
・塩 小さじ1
・コショウ 適量
【分量外】
・飾り用のミニトマト、パセリ

【作り方】
1.ジャガイモをゆでてつぶす。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、中火でニンニクとベーコンを炒め香りを出す。キャベツを加えて、塩、コショウで味を調え、水気がなくなるまで炒める。
3.1と2を合わせて器に盛りつけ、ミニトマト、パセリを飾る。

それぞれの特長を生かした、おいしいジャガイモ料理を楽しんでください。
(読売新聞メディア局・遠山留美)

紹介したトピ
美味しいジャガイモ料理

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本山 尚義 (もとやま・なおよし)

1966年、神戸市生まれ。 フランス料理を修行し、ホテルの料理長になる。27歳の時に訪れたインドでスパイスの魅力に出会い、世界の料理に目覚め、以後世界30カ国をめぐりながら料理を教わる「旅するシェフ」となる。帰国後、レストランを17年営業。195カ国の料理を2年かけて提供する「世界のごちそうアースマラソン」を開催し話題に。著書に旅の手記とレシピをまとめた「世界のごちそう 旅×レシピ」(イカロス出版)や世界の料理を網羅した「全196カ国お家で作れる世界のレシピ」(ライツ社)、「世界のおつまみレシピ」(主婦と生活社)がある。家庭でも味わえる世界のおいしい料理のレトルト食品を製造・販売している。ホームページ「世界のごちそう博物館(R)

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