元SKE48高柳明音 インコたちは「ぱ行」の名前 話しやすい?

初めまして。大好きな鳥の話をさせていただけるなんて光栄です。インコを4羽飼っています。

迎えた順に小桜インコの「ぽぽ」(オス、14歳)と「ぱぴ」(メス、13歳)、オカメインコの通称ぽーちゃん「ぽぷる」(メス、8歳)、セキセイインコの通称ふぅちゃん「とうふ」(オス、4歳)です。

小桜インコのぽぽは飼って14年になります。当時は同じ種類を3羽飼っていたのですが、ほかの2羽は死んでしまいました。

名前の由来は、鳥は「ぱ行」が話しやすいとインターネットの記事で読んだこと。どうせならかわいい名前が良いと思い、「ぱ行の菓子やアイスの名前にしよう!」と、菓子の「ポポロン」をヒントに名付けました。「大きくなったら、自分の名前を言ってくれるかな」と楽しみにしていたのですが……。なんと、後で小桜インコはしゃべりに特化した声帯を持っていないことを知りました(笑)。

「鳥を写真に撮るのが大好きで、人懐っこいぱぴは格好の被写体です」(高柳さん提供)

翌年に飼い始めたぱぴの由来はアイスの「papico(パピコ)」です。ぱぴは徹底的に1対1で世話したので私に慣れています。4羽はヒナ鳥から飼い、ごはんも毎食作って挿し餌してきたので人慣れはしているのですが、3羽は鳥同士で過ごす時間が長かったので……。でも相性があるようで、一緒に世話してきた母親にはなついていません。

小桜インコを迎えてから6年ほど経って、私もインコの種類やオウム科について知識が付いてきた頃、写真を見て心ひかれたのがオカメインコでした。口笛などを覚え歌うのが得意だったり、感情を頭の「冠羽かんう」で表したりと表情豊かです。名前の通り、オカメに似てほっぺが赤いのもかわいらしい。

ちなみにオカメインコはインコと名前についていますが、オウム科に属します。ぽぷるの名前は、菓子の「Poifull(ポイフル)」からもらいました。

セキセイインコのとうふが我が家にやってきたのは、ドラマ出演がきっかけです。鳥を飼っている役に設定されたのですが、周囲にドラマに合う鳥を飼っている人がいなくて、スタッフさんが困っていました。「出演後、そのまま私が飼ってもいいのなら、自分がペットショップで決めてきます」と話して飼い始めました。ドラマのタイトルに「豆腐」という文字があったので、名前もとうふにしました。

鳥好き 親の遺伝かも

アイドルグループ「SKE48」のメンバーとして活動していたときから、大の鳥好きとして知られている私。好きになったきっかけについて話します。

幼い頃、おばあちゃんとよく公園へ散歩に行きました。毎回、おばあちゃんが「ハトにあげよう」と、コップ1杯分のコメを袋に入れて渡してくれるのが決まり。コメを食べるハトを「かわいい」と思ったことを覚えています。物心ついた時にはすでに鳥との触れ合いがあったんですね。

あまりのかわいさにハトを追いかけて遊んでいました。でも、公園に一緒に行ったいとこはハトに囲まれたことが怖くてトラウマになり、鳥が大の苦手に。両極端な話ですよね(笑)。

もう一つ覚えているのが高校生のときのこと。最寄り駅から自宅へ歩いていたら1羽のカラスと出会いました。カラスが苦手な人も多いでしょうが、私は昔から「目が大きくてかわいいな」と思っていました。

その日、カラスに話しかけたら、じっと見つめてきて、私の前をピョンピョンと歩いて行きました。私が追いつくと数歩先に行き、振り返って私を見つめてくる。「お散歩だね!」などと話して歩いていたら、気づけば家はもう目の前。カラスは「バイバイ」と言っているような目をして、飛んでいきました。すごく楽しく、うれしい時間。「鳥と意思疎通できるんだ」と感じた瞬間でもあります。

それから、鳥と暮らしてみたいと思うようになりました。当時は周りに鳥を飼っている人がいなくて、犬や猫に比べるとあまり一般的なペットではない気がしていました。一緒に暮らせるとは思っていなかったのですが、自分の気持ちを正直に両親に話したら、両親ともに子どもの時に鳥を飼っていたと聞いてびっくり。鳥好きの血を受け継いだのかもしれませんね。

両親が了承してくれたので、初めて家に鳥を迎えることになりました。それからいくつかの出会いと別れを繰り返し、今では、計4羽と暮らしています。

「飼い始めたときは、オスだと思っていたぽーちゃん。性別問わず使える名前で助かりました」(高柳さん提供)

ちなみに、オカメインコの通称ぽーちゃん「ぽぷる」(メス、8歳)は、地元で有名な繁殖所からやってきました。当初オスと説明されたのですが、成長するにつれ「羽の色味が女の子っぽいな」と思っていたら……。突然卵を産んで「女の子かーい!」と突っ込みを入れてしまいました(笑)。

インコやオウムは羽の色などで性別の判断ができる個体もいますが、幼鳥の時には分からないことも多いのです。うちはオスとメス両方使える名前ですが、見分けがつかずにオスなのに名前が女の子となることも「鳥飼いあるある」なんですよ。鳥との生活は思わぬ楽しさにあふれています。

鳥とおしゃべり 幸せ

鳥と暮らし始めて約14年。朝、かわいいさえずりを聞けることに幸せを感じています。飼っているのは小桜インコ、オカメインコ、セキセイインコですが、鳴き声はそれぞれ違います。

小桜インコ「ぽぽ」(オス、14歳)は甲高い鳴き声。その鳴き声が「チュリ!」と言っているように聞こえたことから、私のアイドル時代のニックネームが「ちゅり」になりました。正しく鳴き声を表記すると「chuiiii(チュイ~)」でしょうか。肩に乗って耳の近くで鳴かれると頭の中に響いてキーンとなります(笑)。

同じ小桜インコの「ぱぴ」(メス、13歳)は夜寝る時、籠に布団をかけられた時、暗いところに潜った時に「ピピピュ~」と鳴きます。小桜インコを飼う全国の人に「ピピピュ~」と鳴くか聞いてみたいです。

オカメインコは人の口笛などをまねて、歌を歌うことで有名です。でも、うちの通称ぽーちゃん「ぽぷる」(メス、8歳)は歌いません。その代わり、自分の名前を上手に話します。それと、威嚇がとても分かりやすくて、「ハッ!」と言ってくるのです。母が好きで、母に抱っこされる時は「キュッキュ」と言って甘えていますが、私には「ハッ!」と威嚇……。原因は分かっています。私が顔を近づけてにおいをずっと嗅いでいるからです。反省していますが、クセになるにおいで、やめられません。

「唇をとがらせて息を吸いながら音を出すと、そっくりな声でかえしてくれるふぅちゃんです」(高柳さん提供)

セキセイインコは一般的におしゃべりが上手です。うちの通称ふぅちゃん「とうふ」(オス、4歳)も「ふぅちゃん」「かわいい」と話しています。どこで覚えたのか、定番のおしゃべりの中に「ワワワワ――」というのがあり、お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃんにそっくり(笑)。いつも癒やされています。

ふぅちゃんは小桜インコたちが大好きで、よく「ぱぴたん」と呼びかけています。好きすぎるあまり、鳴き声まで小桜インコみたいになっています。「ふぅはセキセイだからセキセイらしい鳴き声しようね?」と話しかけても、ぽぽのマネをして「chuiiii(チュイ~)」。それもかわいらしいから、いいのですけどね。

私はよく鳥の鳴きまねをして鳥に話しかけていますが、ふぅちゃんはそれも完璧に覚えています。最近、私が鳴きまねをして鳥に話しかけていたら、家族に「今日はふぅちゃんよく鳴くねぇ」と言われました。ふぅちゃんが私の声色を上手にマネするので、家族ですら判別が付かなくなったようです。

一緒に暮らし始めてからたくさんの笑顔をくれる大切な家族。幸せの鳥ファミリーの紹介でした。

(このコラムは、読売新聞で9月に掲載されたものをまとめて再掲載しています。)

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高柳明音(たかやなぎ・あかね)
女優、タレント

1991年、愛知県生まれ。アイドルグループ「SKE48」の元メンバー。2009年、オーディションに合格。翌年、リーダーに就任、中心メンバーとして活躍してきた。21年、グループを卒業。現在は舞台などで活躍。

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