東京2020パラリンピック前半、手に汗握る、心を打つ名場面

熱戦が繰り広げられている東京2020パラリンピック。週末にテレビ観戦し、その面白さに目覚めた方も多いのではないでしょうか。29日までの大会の様子から、大手小町の記者たちがパラリンピックの魅力を強く感じた“名場面”を集めました。

手に汗握った、車いすの陸上男子400メートル。佐藤友祈ともき選手は、3連覇を狙ったアメリカのレイモンド・マーティン選手をゴール直前で抜き去る鮮やかな大逆転勝利。思わず声を上げました。佐藤選手は、1500メートルでも金を獲得、2冠を達成しました。

様々な苦難を乗り越えてつかんだメダルに、もらい泣きをした記者も。トライアスロン銀メダリストの宇田秀生選手は、結婚5日後に、仕事中の事故で右腕を失ったそうです。「かっこいい父親でありたい」という思いをかなえることができて、本当によかったですね。支え続けた家族へも拍手を送りたいです。

激しくぶつかり合う車いすラグビーは、見応えたっぷりでした。日本代表は、狙っていた金メダルには届きませんでしたが、堂々の銅メダル獲得。オーストラリアのライリー・バット選手と池崎大輔選手が互いをたたえ合う姿には、じーんとしました。

そして、車いすラグビーが男女混合であることに驚いた人も多かったのでは。日本代表唯一の女子選手、倉橋香衣かえさんも試合で存在感を放ちました。倉橋さんは以前に小町のインタビューにも登場し、普段の仕事と練習の様子を語ってくれています。

この試合では、オーストラリアチームにおちゃめなカンガルーがいて、和ませてくれました。

注目度の高かった選手の一人が、卓球女子シングルスに出場したポーランドのナタリア・パルティカ選手。東京オリンピックとパラリンピックの両方に出場しました。パラでは4連覇しており今大会も優勝候補の最有力と思われていましたが、準決勝敗退。パラの競技力が上がっていることを実感させました。

卓球の男子では、エジプトのイブラヒム・ハマト選手も熱いプレーでみせてくれました。両腕欠損のため、口にラケットをくわえ、ボールを打つというスタイルには驚かされます。

サポートする人とチームで戦う

パラスポーツでは、選手をサポートする人と一緒に試合に出場する競技が数多くあります。サポートの技術も問われるので、どの競技もチームスポーツといえる側面があります。

トライアスロンでは、「ハンドラー」と呼ばれる競技パートナーがいます。種目間の切り替えでウェットスーツを脱がせたり、バイクへの乗り込みを支援したり。

水泳では「タッパー」と呼ばれる人が、視覚障害のある選手にターンやゴールのタイミングを知らせるため、プールサイドからタッピング棒と呼ばれる棒の先端で選手の頭をたたきます。わずかなタッチの差で勝負が決まりますから、緊張するでしょうね。

子供たちの心に響く熱戦

小学生の子供たちとテレビ観戦した記者が興味を持ったのは、ボッチャです。特に、密集したボールの上にボールを乗せて目標球に近づける「ライジング」という技に注目。脳性麻痺まひの杉村英孝選手の得意技「スギムライジング」も出て、家族で盛り上がりました。

「子供たちは障害のある人や、その方々がスポーツをする様子を日頃、目にすることが少なく、テレビ観戦初日は戸惑い気味でした。それでも、見ているうちに、どんな障害があるのかを調べるなど、理解を深めていました。学校で予定していたパラリンピックの観戦は中止となっていましたが、テレビでみても選手たちの頑張りは伝わり、子供たちの心に訴えるものがあったようでした」。記者は家族での観戦をこう振り返ります。

パラリンピックは9月5日まで。シッティングバレーや車いすバスケットボール、射撃など様々な競技が続きます。

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