家族観の違いも? 結婚前の「同棲」を急かす婚約者に疲れました

「結婚するか悩んでいます」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。33歳のトピ主さんには結婚相談所で知り合い、半年ほど交際中の37歳の婚約者がいます。しかし彼が強引に同棲どうせい話を進めようとするため、結婚に悩み始めてきたとのこと。彼は「(同棲してみて)合わなかった場合は色々考えなくちゃならない」などとも言っており、不安を感じているそうです。普段は優しく、一緒にいて居心地がいい彼だそうですが、家族観の違いも感じており、結婚するか別れるか、どうするべきかと問いかけています。

覚悟の固め方は、人によって異なる

結婚相談所で知り合っていることもあり、彼は結婚自体に迷いはない様子。ただ「この相手でいいのか」という点にはまだ確信を持てておらず、その確信を得るためには同棲が必要、と考えているようですね。トピ主さんからすれば、自分は家事全般が好きだし、家に来て生活環境を見たこともあるだろうに……とのことですが、彼が「自分を試すための同棲」をしたがっていることにも、不快さや不信感を覚えているのだろうと推測します。

大きな決断をするときには、大なり小なりの“覚悟”が必要になるものですが、覚悟の固め方は人それぞれ異なります。代表的なものとしては、以下のようなタイプが挙げられるでしょう。

(A) 不安要素を一つひとつ潰していくことで、確信を積み上げていく人
(B) 自分が信用できる周囲の人たちの意見や後押しを頼りに、心を決めていく人
(C)「自分なりに最善を尽くし、その結果は引き受けよう」と、自身と向き合って決意をしていく人
(D)決意や覚悟にあまり重きをおかず、「まずやってみてから考えよう」と行動を優先する人

結婚生活の予行練習と考え、お金についても話してみよう

投稿を見る限り、彼は(A)のタイプと推測できます。「一緒に生活しなければ知りえない相手の素顔」に対して不安があり、そこを確かめないことには結婚は決められないし、その決断ができてから、相手の親に会うべきだと考えているようです。

大手小町「恋活小町」コラムのイメージ画像

一方、まずは両親に会ってくれないと同棲を始めたくない、というトピ主さんの態度は、彼からすれば(B)に見えたのだろうと推測します。彼は「いい年なんだから、何でも家族に聞かず自分で決めてほしい」と言ったそうです。「結婚前提なら、同棲しなくても籍入れて一緒に住めばいいのでは?とも思ってしまう」という一文を見るに、「彼が覚悟を決めてくれたら、自分はそれを信じて付いていくのに」という思いもあるのかもしれません。

どんなに慎重に見極めても、決断の段階で不安要素が“完全に”なくなることはないもの。半年経っても覚悟ができない彼の態度に傷ついた、失望した……ということであれば、(C)や(D)のタイプの相手を選んだほうが、性格的な相性はいいかもしれません。

ただ相談所等を介しての出会いならば、感情より理性が先立つのは仕方がない、という見方もできます。もし、トピ主さんも“理性的に”今回の結婚を望んでいるのであれば、彼に「◯月まで同棲してみて、お互いに最終的な答えを出そう」などと、期限付きで提案してみるのは一案です。結論が出るまでの数か月間は自分の部屋も契約解除せず、「期限が来ても彼が覚悟を決めなければ、そのときは別れよう」などと決めておくと、トピ主さんも踏み切りやすいでしょう。

また、同棲は彼側の住まいに引っ越す形になるため、万が一、解消となれば、金銭的に自分だけ痛手を受けるのもおかしいと思う……との記述も見られます。お金の話ができない相手との結婚生活は、難しいもの。結婚生活の予行練習と理解し、まずは率直に自分の考えを伝えてみてはいかがでしょうか。その反応次第で、「金銭的な価値観が合うか」も見えてくるかと思います。

義家族との関係で「揉めやすい原因」は?

最後に、“家族のあり方”が根本から違う気がして不安……という点について。自分は月1回の頻度で実家に顔を見せに行くのに、彼は5年も実家に帰らない人間で、親も放任主義に見えるとのこと。トピ主さんは「彼の親とも仲良くしたい」そうですが、結婚後、義理の家族との距離が遠いと感じても、それで夫婦間のトラブルが生じることは少ないです。

しかし逆に、距離が近すぎることは衝突の原因になりやすいです。特に多いのは、「親に口を出されたくない」「親よりも夫婦の時間を優先してほしい」といった不満です。トピ主さんが実家へ行くときは一応、気持ちよく送り出してくれるとのことなので、める可能性があるとすれば、今回と同様、「決断のしかた」のほうかもしれませんね。もしトピ主さんが、結婚以外のトピックでも親の意見を聞いて決めることが多いのであれば、「自分で決める姿勢を見せる(親の意見を盾にしない)」、あるいは「まずは夫婦で話し合う」習慣を身に付けていくことが、この彼とうまくやっていく秘訣ひけつになるかと思います。

自分と同じくらい親との仲が良く、家族になんでも相談するタイプの別の相手を探す道もありますが、それは最終手段かと思いますので、まずは二人だけで、意見を交わす場を設けてみる必要がありそうですね。結婚のこと、お金のこと、家族との付き合い方……等々。お互いが自分の価値観に固執しすぎず、「この結婚のために、柔軟に変えられることは変えよう」と歩み寄れるかどうかも、重要な鍵になってくると思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚するか悩んでいます」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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