トレンドの大きな襟のおすすめコーデ、ジェンダーレスに着こなす

通常の襟より何倍も面積が広い「大襟」の装いが盛り上がっています。もう2シーズン以上も続くロングトレンドですが、この秋冬にも勢いが続きそう。人気の理由に、顔周りが華やぐのに加え、リモート会議で頼もしい「上半身映え」と顔を小さく見せてくれる効果などがあります。

ブームを追い風に、大襟のバリエーションも広がっています。フェミニンな印象が強いだけに、メンズライクなアイテムと組み合わせて、「ジェンダーレス」に着こなすのがおすすめです。ニューヨーク発の人気ブランド「Sea New York(シー ニューヨーク)」の2021-22年秋冬コレクションをヒントに、大襟ファッションの新たな着こなし方をキャッチしていきましょう。

レザーブーツと合わせて、たおやか×スパイシー

宮田理江のモード日和、大きな襟がトレンドSea New York 読売新聞 大手小町
まるで肩にショールを羽織っているかのような優美な襟

大襟トレンドはしばらく続いているため、ボリューム感はますますダイナミックになっています。黒1色にレースをあしらった、シックでミステリアスなたたずまいのワンピースの襟は横に広がり、セーラーカラーのよう。ソックスとショートブーツを合わせて、キュートさとタフさを盛り込んでいます。大きな襟には強いインパクトがあるので、残りのアイテムで方向を変えるようにコーディネートすると、こなれた感じにまとまります。

宮田理江のモード日和、大きな襟がトレンドSea New York 読売新聞 大手小町
胸元のハンドステッチで上半身が映えます

襟の形にもバリエーションが広がってきました。こちらはピエロ風の大襟。襟の縁にハンドステッチをあしらって、その大きさを印象づけるクラフト感のあるデザインです。目を引く大襟が、顔を小さく見せる効果を発揮しています。肩を覆うタイプは上半身を華奢きゃしゃに見せてくれます。ジャケットやカーディガンを羽織った上から襟をのぞかせれば、スカーフのように見えます。ロングブーツで足元にきりっとスパイスを添えると、秋らしいムードを演出できます。

メンズ風パンツで合わせて、ロマンチック×ハンサム

宮田理江のモード日和、大きな襟がトレンドSea New York 読売新聞 大手小町
大襟×ウエストインでめりはりのあるシルエットが誕生

ロマンチックな印象の強い大襟のトップスには、あえて正反対に映るハンサム顔のパンツを合わせると、絶妙な「ずれ感」が生まれます。四角いレースの襟のブラウスは上品な雰囲気が漂います。そこにハイウエストのパンツを合わせ、パンツの裾をロングブーツにイン。フェミニン×マニッシュのジェンダーミックスに仕上げました。

宮田理江のモード日和、大きな襟がトレンドSea New York 読売新聞 大手小町
ブーツインでレザーとの質感違いも引き立てて

全体を同系色でまとめる「ワントーン」の装いにも、大襟トップスを取り入れられます。色をそろえつつ、上下で風合いや素材感の違いを際立たせると、こなれた雰囲気に着こなせます。レースのラッフルが印象的なニットのトップスは、レースとニットとの質感の違いが際立ちます。パンツも同系色ですが、これもまた素材が異なり重層的な異素材ミックスに。トップスの裾をきっちりウエストインしたことで、さらに風合いの違いが引き立ちました。

真逆のピースと合わせ、違和感を引き立たせる「ずらし」コーデに

宮田理江のモード日和、大きな襟がトレンドSea New York 読売新聞 大手小町
メンズライクなスーツルックもやさしげに

服の上に重ねる「付け襟」は、ユニークなデザインが増えています。服の構造や素材に影響されず、自由に「後のせ」できるため、装いのムードを自在にスイッチできます。たとえば、こちらはハイネックと大襟が合体したかのよう。レーシーな編み地が、顔周りを上品にみせます。あえてメンズ風パンツスーツの上から重ねて、違和感を強調した「ずらし」コーデに。付け襟は手持ちの様々な服とのマッチングを試せるから、1枚あるだけで、着こなしのレパートリーが広がります。

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首が詰まった付け襟は防寒アイテムとしても重宝しそう

カジュアルな服にも、ノーブルな雰囲気を呼び込めるのは、顔に近い位置で主張する付け襟ならではです。スウェットのトップスの上から、シックな黒の付け襟をかぶせるだけで、一気に品格が備わりました。華やかに見せたり、エレガントに仕上げたりと、自在にムードを操れます。ボトムスはメンズ風スラックスでジェンダーレスなミックスコーデにまとめました。

「フェミニン×モード」な着こなしのムードメーカーにぴったり

フェミニンでありながら、モード感も帯びたデザインが魅力の「Sea New York」は日本でも人気の高いブランドです。デザイナーのモニカ・パオリーニとショーン・モナハンの2人のNYライフがインスピレーション源。ロマンチックなレースやグラフィカルなプリントがブランドのアイコンです。古着好きという、2人の共通点もブランドに独特のテイストをもたらしています。

大襟を生かせば、一気にトレンド感の高い着こなしに仕上がります。リモート会議が増えたウィズコロナ時代には「上半身映え」や小顔効果も見逃せないメリット。カジュアルでさっぱりした見え具合になりやすい残暑から初秋の装いに、華やぎやゴージャス感を加えるのに役立ちます。アウターが目立って、単調な着こなしになりがちな秋冬本番にもムードメーカーになってくれそう。オールシーズンで活躍しそうな大襟アイテムは、早めに手に入れるのがおすすめです。

画像協力:シー ニューヨーク
https://sea-ny.com/

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宮田理江
宮田理江(みやた・りえ)
ファッションジャーナリスト

 ファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤーやプレスも経験してジャーナリストへ。海外コレクションのリポートや次シーズンのトレンド予測、着こなしのアドバイスといった原稿執筆のほか、セミナー・講演なども手掛けている。著書に「おしゃれの近道」(学研パブリッシング)など。

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