ワクチン2回目は副反応強い?接種前の準備と心構え5つのポイント

新型コロナウイルスのワクチン接種が、20代~50代の働く世代にも広がっています。2回目の接種を済ませた人の中には「夜になると38度を超える発熱」「睡眠中にゾクゾクとした寒気」「立ち上がるのもつらい倦怠けんたい感」といった症状を訴え、「1回目よりも2回目の接種のほうが副反応は大変だった」という声があります。これから接種を受ける人が、ワクチンや副反応について知っておくべきことや事前準備のポイントを国際医療福祉大の松本哲哉教授(感染症学)に聞きました。

厚生労働省の研究班は7月下旬に開かれた審議会で、モデルナ製ワクチンの2回目を接種した4人に3人が37.5度以上の発熱があったと報告しました。調査は、モデルナ製ワクチンの接種を受けた自衛隊員のうち、1回目の5178人、2回目の980人を対象にデータを分析しました。

倦怠感が見られた人の割合は、1回目が接種翌日に20.91%、翌々日に14.13%、2回目は接種翌日に84.69%、翌々日に47.55%でした。頭痛があった人の割合は、1回目が接種翌日に11.65%、翌々日に8.52%2回目は接種翌日が63.77%、翌々日は38.68%でした。副反応の症状が表れる頻度について、女性のほうが高い傾向がありました。

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「コロナワクチン2回目接種、悩んでいる方はいらっしゃいますか?」という投稿がありました。7月上旬に1回目のワクチン接種を受けたトピ主の「カオリさん」は、接種翌日に腕の痛みがあったものの発熱はありませんでした。その後、ネットで「ワクチン接種は受けない」という意見を目にするようになって、2回目の接種について悩んでいるといいます。

このトピに、60件を超える意見が寄せられました。「怖い気はします」とトピ主の気持ちに理解を示した「くものす」さんは、「不安は不安ですが、ここで立ち止まっていても仕方ないので、えいや!で2回目に行ってきます」と自らを鼓舞します。2回の接種を済ませたという「専業主婦よ」さんは、3種類の解熱鎮痛剤と2日分の夕食にスポーツドリンクなどを事前に準備したと説明。接種後は軽い頭痛と微熱がありましたが、「薬を一度飲んだら普通に生活できた」と自らの体験をつづりました。

新型コロナワクチンの接種2回目は副反応が強く現れる傾向があります。発熱、寒気、倦怠感など仕事を休むほど大変な場合もあります。
画像はイメージです

接種部位が痛い…湿布を貼っていい?

ワクチンの副反応は1回目より2回目のほうが強く出る傾向について、国際医療福祉大の松本哲哉教授は「1回目の接種で体がワクチンに反応する状態ができあがり、2回目の接種で強い反応が起こりやすくなるため」と説明します。

こうした副反応に備えて、ワクチンを接種する前の心構えや事前準備について5つのポイントをアドバイスします。

〈1〉ワクチンの副反応は接種翌日から表れ、症状は1~2日続く可能性がある。夫婦や家族、職場のスタッフがそれぞれ日程をずらして接種を受ける。

〈2〉ワクチンの副反応で、食欲がなくなる場合がある。スポーツドリンクやアイスクリームなど手軽に水分や栄養を摂取できる食料を準備しておく。発熱、倦怠感、筋肉痛はアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬で軽減できるので、あらかじめ用意しておく。ロキソプロフェンやイブプロフェンなど、普段から使っている薬でも構わない。解熱鎮痛薬は接種前に飲んでも、それほど効果は変わらない。基本的に、服薬は症状が出てから。

〈3〉ワクチン接種を受けた当日は、激しい運動や飲酒は控える。入浴は問題ないが、接種部位をこすらないようにする。自動車などの運転については、副反応の症状によって判断する。

〈4〉ワクチン接種後、必ずしも仕事を休む必要はない。ただ、高熱や強い倦怠感などで出勤が困難となる可能性がある。接種翌日は休めるようにしておくか、重要な仕事などを入れないようにする。

〈5〉接種部位に痛みや腫れがあった場合、薬剤の刺激で症状が悪化する可能性があるので湿布を貼るのは避ける。局所を冷やすほうが効果的。かゆみがある場合は、抗ヒスタミン薬などのクリームを塗ると緩和される。

高熱や重い頭痛などの副反応を怖がって、1回目の接種を受けたのに、2回目の接種に不安を感じたり、ためらったりする人もいます。松本教授は「コロナの予防に十分な免疫を獲得できるのは、2回目の接種を受けてから、さらに2週間後です。1回だけのワクチン接種では十分な免疫を獲得できません。2回の接種をしっかり受けるのをおすすめします」とアドバイスしています。

副反応の表れ方には個人差があり、副反応の症状が1回目よりも強いとされる2回目の接種なのに、発熱や痛みがないという場合もあります。「2回の接種を受けたほとんどのケースで、抗体価の上昇が確認されています。たとえ目立った副反応がなかったとしても、実際には免疫を獲得できていると考えられます」と松本教授は説明します。

(読売新聞メディア局 鈴木幸大)

【紹介したトピ】ワクチン2回目接種悩んでいる方

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