比嘉愛未「推しの王子様」で深田恭子の代役に戸惑いも覚悟の理由

推しの王子様(フジテレビ系)木曜午後10・00
阿相クミコ、伊達さんのオリジナル脚本によるラブコメディー。泉美(比嘉愛未)は、大好きなゲームのキャラクター「ケント様」にうり二つだが、教養も知識もない航(渡邊圭祐)に出会い、理想の男性に育てようとする。

言葉の端々から、この役を心から楽しんで演じていることが伝わってくる。

初挑戦のラブコメ、社長役、ゲーム好きと「初めてづくし」の作品だ。「知らなかった自分を知ることが出来て、新たな演技の引き出しも増えている」と手応えを語る。

演じる日高泉美は、女性向けの恋愛ゲーム、いわゆる「乙女ゲーム」に人生で初めて生きがいを見いだし、ゲーム制作会社を起業した女性だ。「喜怒哀楽がはっきりしていて、ぶれない芯もある。魅力的な女性です」。役柄への愛があふれる。「好きなもの、没頭できるものを見つけ、キラキラ輝く人がたくさん出てくる作品。『好き』って気持ちが大事なんだなと思えるすてきなドラマです」

外見は理想通りだが、内面はダメダメな年下の男性(渡邊圭祐)と運命的に出会った泉美。「悔しいけれど放っておけないような“キョトン顔”とか、渡邊くんがいい顔をするんです」。正反対な2人の掛け合いが作品の魅力を引き立てており、「面白い化学反応が起きている。今後が楽しみ」と声を弾ませる。

運命的だったのは作品との出会いも同じだ。主演予定だった深田恭子が適応障害の治療のため降板し、急きょ代役を引き受けた。当初は戸惑いもあったが、覚悟を決めた。「不思議なご縁で巡ってきた私の使命。やり遂げなければいけない」

その思いは「年々好きになっている」という女優業で、大切にしているモットーに通ずる。「つべこべ言ったり悩んだりせずとにかくやってみる。引くより、進んでトライするんです」

まっすぐなまなざしに、充実感がにじんでいた。

私生活の”推し”は?

Q 最近の私生活での“推し”は何ですか。

A 絵を描くことです。子どもの頃はよく描いていたんですが、コロナ禍で外出自粛になった時にまた始めました。油絵のような感じで風景画を描くのが好きで、無心になれるんですよ。

Q 今後、やってみたいことは。

A コロナ禍が明けたら海外に行き、見たことない景色や文化、人に触れたいです。色々な感覚が鍛えられて、芸の肥やしにもなるのかなと。スイスに行き、壮大な山々をこの目で見たいです。

(文・読売新聞文化部 松田拓也 写真・上甲鉄)

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比嘉 愛未 (ひが・まなみ)

1986年6月14日生まれ。沖縄県出身。2007年にNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインを演じ、注目を浴びる。7月28日に最終回を迎えたテレビ東京系のドラマ「にぶんのいち夫婦」にも主演した。

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