細かくてプライドが高い私でも、パートナーを見つけられますか?

「結婚はしたくないけど一緒にいたい」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「世間知らずで傲慢ごうまん、細かいことを気にしてしまうタイプ」だと自覚しているトピ主さん。「自分のためにも相手のためにも結婚するのはやめようと思い」、また「孤独感を感じること」もなかったため、これまで独身でいたそうです。しかし34歳となり、将来を考えたときに「誰かと過ごした方が良いのではないか」と感じるように。こんな自分でもパートナーを探せるのか、性格を直すにはどうしたらいいのか……と尋ねています。

イライラすることは、自分にマイナスでしかない!?

トピ主さんは「細かいことを気にしてしまう」「プライドが高い」の2点を直したい、と感じているそう。妹にも「小姑こじゅうとみたいでうるさい」と言われるくらい細かい人間で、またプライドが高いために、「最初から素の自分を見せること」に抵抗があるといいます。婚活やアプリで知り合った相手にも“良い自分”ばかりを見せてしまい、無理をしている感覚がある……とのことです。

「小姑みたいでうるさい」という指摘からは、ささいな家族の言動にイライラして文句を言ってしまう姿を想像しました。一般的に、人は「自分よりもおおらかで適当な人間」といると、イライラする場面が多くなります。一方で“おおらかな人”のほうは、自分自身がイライラすることは少なく、必然的に「良い気分でいられる時間」が長くなります。他人の言動を気にする度合いが低く、自分のほうは人に対してイライラしにくい分、「人と一緒にいること」にストレスが少なく、ポジティブに楽しむことができやすいです。

そう聞くと、「おおらかな人はうらやましいな、得だな」とは感じませんか? 細かいことでイライラしてしまう性分は「気分良く過ごせない」という点で、何より自分自身にマイナスに作用しているのではないか――と。そう理解できれば、理性で抑えていくことは決して不可能ではありません。一瞬イラッとすることがあっても、「指摘しても良いことがないからやめておこう」「あまり気にしないようにしよう」といった判断ができる場面が、少しずつ増えてくることが期待できます。

「プライドをかざさなくても大丈夫な人」を探すために

続いて、「プライドが高い」という点について。トピ主さんが懸念しているように、確かにパートナーシップにおいては、男女ともプライドの高さが邪魔をする場面は少なくありません。なぜでしょうか? 素直さや謙虚さが欠けているように相手の目に映り、人としてのかわいげが見えなくなるから、そのために相手の「支えたい」「力になりたい」気持ちをそいでしまう機会が多くなるから……といったことが理由に挙げられるでしょう。

自称・他称を問わず「プライドが高い」と称される人の多くは、実際には「プライドが高そうな言動をしてしまう人」とも言えます。心のうちでは弱音も吐いているし、自信がないような部分もある。しかし、それを他人に見せたくない気持ちが人よりも強いために、プライドをかざすような言動をしてしまい、それによって相手に「誤解」を与えてしまう場面が多くなってしまうのですね。弱みを見せたくないのは、それによって相手に下に見られたり、庇護ひごされる感じを出されたりするのが嫌いだからと推測できます。

つまり逆説的に考えると、相手がそのようなマウンティングをしてこない人であれば、むやみにプライドをかざす必要はなくなる、ということです。そう考えれば、パートナー探しの場では“自分が嫌うタイプの人”をふるいにかけるために、「あえて弱みを積極的に見せてみる」というのは一案かもしれません。「弱音を見せてもフラットに受け止め、変わらない態度で接してくれる人」や「弱みに対して、穏やかに共感してくれる人」に出会うことができれば、その人の前ではプライドをかざす必要性を感じなくなるはず。鎧を脱ぐことができ、心の内のやわらかい部分も出せるようになれば、良好なパートナーシップの構築を助けてくれることでしょう。

「寂しさを感じる瞬間があること」を、素直に開示してみよう

ウィークポイントを自分なりに自覚できていることは、それ自体、謙虚なこと。自覚した上で、言動にも反映できるようになることは、その次のステップです。トピ主さんはしっかり自覚できているわけですし、「こういう性分だから、できる限り言動には気をつけよう」と心がけつつ、「こういう性分の自分と相性の良い相手を探そう」というスタンスで、パートナー探しに出かけてみるとよいのではないかなと思いました。

また投稿には、年齢を重ねる中で寂しさを覚え始めてきた……という記述も。「時には寂しくなる瞬間がある」ということを、素直に開示してみるところから始めてみるといいかもしれませんね。「寂しい」という気持ちを開示することは意外に勇気が要るもので、真に“傲慢でプライドが高い人”にはできないことです。そしてそういった気持ちを満たしあえる相手に出会えたときには、お互いへの「感謝」を忘れないでいられるならば、きっとよいパートナーシップが築けることと思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚はしたくないけど一緒にいたい」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す