社交性がなく、口下手な彼。結婚に際して気になっています

「結婚するにあたり」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは年内に入籍を控えているそうですが、彼が「自分以外の相手に対して、社交的でないこと」が気になり始め、悩んでいるそうです。自分の親にも「とても良い人だけど口が重いね」と言われたとのこと。相談した友人には「譲れない部分で悩んでるならやめたら?」と言われたそうで、結婚における譲れないものとはどういうものなのか? と問いかけています。

「身内になる」と思うと、気になる点が出てくることも

彼は「性格も良いし誠実で堅実」で、会話スキルが必要な職種ではないものの普通に会社で働いており、学生時代には人と交流のある部活などもやっていたとか。社交性について、彼的には「問題がない」と思っている様子だけれども、トピ主さんはお互いの親にあいさつに出向いた際、特に気になったようです。

トピ主さんの両親の前で、彼は「質問に対して答えるのが一問一答のようで、会話を広げる、つなげるというのができておらず」という状況だったとか。彼の両親へのあいさつの際も、トピ主さんはなるべく話が続くように努めていたそうですが、彼はあまり助け舟を出してくれなかったそうで、後でその不満を伝えたところ、「ごめん。でもそんなに頑張らなくても大丈夫だと思う」と言ったとのことです。

これらの記述から分かるのは、トピ主さんが人前での振る舞いや礼儀、親からの評判などを大事にしていて、一方の彼はあまり気にしていない、という点です。トピ主さんは「きちんとしなければ」という意識が強く、「人前では大人として、場の雰囲気を良くするよう努めるのは当たり前のこと」と考えているのだろうと推測しました。

一方の彼は、親や他人からの評価があまり気にならず、人前でも無理をして取り繕わないタイプと想像します。そしてトピ主さんは、そうした“大人としての社交”をしようとしない(できない)彼を、身内になるにあたって「頼りない」「恥ずかしい」と感じてしまったのかな、という印象を受けました。

根気強く働きかけ続けるか、「補い合えばいい」と考えるか

社交性が高くない性格を「結婚にあたって譲れない」と思うかは、人それぞれ。つまりは、トピ主さん次第です。程度の問題で、「しょうがないなあ」とあきれ半分で笑い飛ばせるくらいに受け止められているのか。それとも、深刻に「頼りない、恥ずかしい、どうにかしてよ」といった心境になっているのか――。後者であれば、お互いのために「結婚は考え直す」という選択肢を考えたほうがいいかもしれません。

そうはいえど、トピ主さんは彼のことがとても好きだし、彼はトピ主さんを大切にしてくれる恋人とのこと。このまま結婚話を進めるとすれば、今のうちに「彼の性格に対し、自分がどういうスタンスを取るか」を決めておくのがおすすめです。ここで曖昧に流してしまうと、結婚後も繰り返し彼の態度が気になり、「親の前でちゃんと振る舞ってよ」「なぜ近所の人に愛想よくしてくれないのか」などと不満が募っていく未来が予想できます。

「『私的には』なぜもっと会話を広げないんだろうと心配になります」という記述もありますが、他人と生活を共にする中では、「私的にはこう思う」ということがお互いに多々出てくるのが常です。そうしたときに「自分はこれが普通だと思うのに、なぜあなたはそうしないのか」と価値観を押し付けあっていれば、不満や衝突が増え、関係が破綻する確率も高くなっていきます。それを防ぐためにも、以下いずれかのスタンスを検討してみるといいでしょう。

(A)社交性が気になるときは「こうしてくれたら私はうれしい、助かる」と伝え、彼が頑張ってくれたときには喜び、感謝を伝える。それを繰り返しながら、時間をかけて、彼の社交性を育てていく。

(B)彼の人間性を受け入れ、人前での振る舞いに過度な期待をしない。「人付き合いの部分は、私がカバーすればいいや」などと、“補い合うこと”を決める。

他人の性格や言動を変えるには、相応の時間と根気を要します。その点を理解した上で、例えば10年後、「結婚した頃よりずいぶん社交的で会話上手になったね」という状況を目指して、(A)のように小さな働きかけを根気強く続けていくのは一つの方法です。仮にうまく振る舞えないことがあっても責めるようなことはせず、小さな変化に対して喜びや感謝、褒める言葉を伝えながら導いていくといいでしょう。

あるいは(B)のように、「足りない部分はお互いに補い合えばいい」と考えるのも一案です。できるだけ彼の愛情や誠実さ、堅実さなどの良い面を見て、「彼はこういう人だから」と理解する。「私と同じように会話上手に振る舞って」などと期待せず、「夫婦の片方だけでも社交的なら、人付き合いはどうにかなるでしょう!」とポジティブに捉える選択肢です。(A)と(B)のどちらがお互いにとって無理やストレスがないか、性格なども加味しながら考えてみてはいかがでしょうか。

今回の悩みには「外でもすてきな旦那さんだと思われたい」「双方の親に認められる結婚がしたい」といった気持ちも関係していたのかなと想像しますが、トピ主さんが彼と一緒にいて幸せそうにしていることが、何より親御さんや周囲を喜ばせ、安心させることだと思います。納得のいく心境で、“大切に思いあえる人”との結婚に至れるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚するにあたり」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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