瀬戸康史が育休サバイバルを体験 気づいた育児のリアル

昨年夏に結婚した俳優の瀬戸康史さん(33)が、育児休業を題材にしたドラマに出演――。7月9日スタートのWOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」でWOWOW初主演を務める瀬戸さんに、役作りや育児について聞きました。

ストーリー
広告代理店に勤めるコピーライターの魚返うがえり洋介(瀬戸康史)は、妻・愛子(瀧内公美)から妊娠を告白され、6か月の育休の取得を決意。娘誕生の感動もつかの間、波乱の日々が幕を開けます。保活、パパ友づくり、育児分担などの難題が襲い掛かってきます。育休サバイバルを終えた魚返の前に広がっていた景色とは?

パパたちには共感してもらえそう

――オファーを受けた時の心境は?

やってみたら楽しいだろうなと思う部分がたくさんありました。自分が33歳になり、育児をする父親役も相応な年ですので今回経験をさせていただきました。

――赤ちゃんを抱っこしたり、寝かしつけたりするシーンが印象的でした。

以前出演したドラマ「透明なゆりかご」(NHK)で産婦人科の院長役をやりました。その時、赤ちゃんと接するときに、こちらが怖がっているとダメだなと気づきました。今回はオドオドしながらも、中途半端な気持ちにならないように心がけました。妻の愛子ちゃんとは、ケンカをしても、お互いが大好きという気持ちで演じました。

魚返は、とても素直で、ある意味子供のような男ですから、素直なリアクションを大切にしました。僕自身、面倒くさがりで、ダメなところが多いので、憎めないキャラクターにしたいなと思いました。

世の中にはこういう男性が多いかもしれません。パパたちには共感してもらえるんじゃないでしょうか。魚返のように男性もがんばることで、夫婦で補い、支え合っていけると気づいてもらえるとうれしいです。

――赤ちゃんがいる撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

「泣かないで!」っていうところで、泣いてしまうんですね。みんなで「赤ちゃん待ち」をしながら、泣きやんだら、「いま、いま、いま!」って。たくさんの赤ちゃんに出演してもらいましたけれど、どの赤ちゃんも、とっても自然な良いお芝居をしてくれました(笑)。

監督を含めてスタッフに子育て中の人や子育て経験者が多かったので、ドーナツ形クッションの使い方など分からないことをすぐに教えてもらえました。

インタビューを受ける瀬戸康史さん
瀬戸康史さん

実際の育休は…

――「育休」にどのようなイメージがありましたか?

幸せなイメージしかありませんでした。男性が育休を取れば、夫婦仲も良くなるし、赤ちゃんと一緒にいられてうれしい、と。

今回演じてみて、育休がこんなにもつらいのかと思いましたね。たとえば、赤ちゃんが泣いていても、「ミルクを与えれば泣きやむ」といったマニュアルがありません。だから、どうしたらいいんだと頭を抱えてしまいます。眠れないこともあれば、仕事を片付けなきゃいけないこともあって、育児にはいろいろなつらさがあると分かりました。

――どのように育児を乗り越えたらいいと思いますか?

誰かに支えてもらうことが大事かなと思います。それは夫婦でもいいし、友達でもいいし、家族の誰かでもいいけれど、1人では難しいと思いました。精神的にも肉体的にも、とても過酷ですよね。疑似体験をしただけで、こんなにつらいなんて、実際は相当大変でしょうね。

――主人公の魚返は子供嫌いでした。

僕自身は子供が嫌いではありませんが、主人公の言う「他人の子供の写真ってどうでもいいよね」は分からなくもありません。そこは主人公にとても共感できました。だから子供嫌いだった魚返が、「自分の子供は違う」ってなった気持ちはリアルに感じられました。

――ドラマの見どころや印象に残るセリフを教えてください。

赤ちゃんが笑った瞬間に喜びを感じたり、ほろっと泣けたりするシーンがあると思います。
新型コロナウイルスの感染拡大で、これまで当たり前だったことが当たり前じゃなくなりました。極端ですが、次の日を迎えられることが幸せなのです。育休もこれと同じで、当たり前のようにある小さな幸せに気づくことができます。

魚返が「このプロジェクトは自分じゃなくてもできるけど、娘のお風呂は自分じゃないとできないので」と言い放つシーンがあります。この言葉に主人公の成長した姿や、育休にとって大事なことが詰まっていると思います。

俳優の瀬戸康史さん
ヘアメイク:須賀元子 (星野事務所)  スタイリスト:小林洋治郎 (Yolken)

(取材:読売新聞メディア局編集部・渡辺友理、写真・木田 諒一朗)

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