「人としては好きだけど結婚できない」と振られ、次の恋も不安です

「『人間的に好き、でも結婚したくない』はどういうことでしょうか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30歳のトピ主さんは半年間交際していた1歳年下の男性と別れたばかり。「彼女としても人間的にも好きだし尊敬できる、でも結婚となると違う」と言われたそうで、未練は断ち切ったものの、新しい恋でも「また同じようなことを言われるのでは」と不安を感じているそうです。

「彼の」理想に合わなかっただけ、と理解しよう

元彼に告げられた“別れの理由”を理解しかねている様子のトピ主さん。自分が転職活動をしているからなのか、王様気質な彼に背くことがあったからなのか……と悩み、改善点を尋ねたところ、彼は「そのままでいい」と答えたとか。

まず勧めたいのは、「彼の」結婚の理想やタイミングと合わなかっただけ、という解釈の仕方です。半年間交際してみて結婚したいという気持ちになれなかったのは、タイミングや家庭に対する価値観に関する相性が理由とも推測できます。彼は「あと2年は結婚しない」とも言っていたとか。彼の結婚願望が高まっている時期に出会っていれば結婚に至っていたかもしれませんし、家庭を一緒に築いていくと考えたときに、どこか「価値観が合わない」と感じる部分があったのかもしれません。

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あるいは、「まだ結婚したくないから、結婚願望のある女性と交際するのはプレッシャー」だと感じていたのかもしれませんし、あえて勘ぐるならば、「他に交際したい相手ができた」「(単純に)気持ちが冷めた」など、他の理由があった可能性もゼロではないでしょう。いずれにせよ、彼という人間や彼の思う結婚に合わなかっただけで、「ご縁がなかった」という言葉で理解していい状況だと思います。別れの際に告げられる理由は、往々にして本音ではないこともありますし、話半分に聞いておくくらいが最善のように感じました。

「自分を磨きすぎない」ほうが、うまくいく場合も!?

今回の別れを受けて、トピ主さんは「毎日を丁寧に生き、今まで以上に笑顔でいることと、内面も外見も磨くこと」を目指さなければ、と感じているものの、それがしんどくなるときもある、とのこと。他にも「今以上に自分磨きをして前向きに進んでいこうとは思っています」との記述が見られ、自らを奮い立たせている様子が伝わってきます。

恋愛や結婚では、自分磨きの必要性がよく言われますよね。確かに、清潔感がある、身なりに気を使っている、きちんと自立して生活をしている……といった最低限の自分磨きは大切だと思います。しかしながら、自分に対する“上昇志向”をあまりに極めていくと、本来の目的から遠ざかってしまうことも。以下のような変化が起きてくることにも関連していると推測できるでしょう。

――他人を認めたり、尊敬したりするハードルが高くなる
――同じくらい自分磨きをしている相手でないと、釣り合わなくなる
――いろいろな面で他人を頼らなくて済むようになり、相手側の「役に立ちたい」気持ちを満たせなくなる
――自分にばかり意識が向きすぎてしまい、他人に興味を持ちにくくなる

すごい人やすてきな人と付き合いたい、という気持ちを持つ人は男女問わず多いですが、こと結婚となると、背伸びが必要な相手を選ぶ人はグッと少なくなります。結婚は生活なので、「身の丈に合うこと」も重要になってくるからでしょう。加えて、相手が立派すぎると、自分の頼りなさや情けなさがあぶり出されて、しんどくなる瞬間もあるのが人の心理の常。「すごい」と思える相手よりも、「自分という存在も悪くないな」と思えるような相手のほうに居心地の良さを感じる……という人は少なくありせん。

もちろん、「自分を高めていくのにためらう理由などない」と思うならば、自分磨きを極めるのも、ひとつのすてきな生き方だと思います。ただ、「結婚のために自分磨きを」と考えているならば、“完璧な人間”を目指すことは逆方向のベクトルになるリスクもあることは、頭の隅に置いておくといいかもしれません。「自分を磨く」というよりは、自然体で生きる、おおらかに構える、上手にリラックスする、他人に興味を持つ……といった方向の努力をしたほうが成果につながりやすい気もします。

将来の不安に引っ張られすぎず、「今この瞬間」も楽しむ意識を

これから結婚したい人に出会えるのか不透明な状態が非常に不安、と心境を吐露しているトピ主さん。不安は誰にでも生じる感情ですが、その感情のままに顔色を曇らせていると、人生はマイナスな方向に引っ張られてしまうこともしばしばです。結婚の有無にかかわらず、人生は常に先行き不透明なもの。だからこそ、「なんくるないさ」「ケセラセラ」「明日は明日の風が吹く」なんて言葉が沢山あるのかもしれませんね。

「行動力があることは私の強みの一つなので、前に進みたい」いう宣言もあり、すでに新しい出会いへの努力も始めているとのこと。十分に頑張っているようですし、たまには「ま、何とかなるでしょ。結婚しなくても死ぬわけじゃないし!」くらいに肩の力を抜いて、自分の時間を満喫する瞬間も作ってみてくださいね。そうした力の抜けたオーラや、「今という人生の時間をできるだけ楽しもう」という姿勢が、さまざまな幸運を連れてきてくれるケースもあることは、最後に書き添えておきます。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「人間的に好き、でも結婚したくない」はどういうことでしょうか」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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