収入が自分より少なく、出張も多い彼。結婚はやめておくべき!?

「結婚とはお金?性格?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。27歳のトピ主さんには31歳の恋人がいますが、「自分のほうが200万〜300万年収が高い」かつ「彼は出張が多く、月の半分は家を空けることもある」という状況のため、結婚に前向きになれないでいるそうです。「性格が合って一緒にいて落ち着くけど経済力がない人も、恋愛でとどめておくべきなのでしょうか?」「結婚で最も重要なものはやはり経済力なんでしょうか?」と問いかけています。

恋が冷めても、「仲が悪くなる」夫婦ばかりではない

トピ主さんが結婚を迷う理由は、「多く稼ぐのも私、家事育児も私」ということになりそうな点。彼氏のことは好きだけれども、夫婦仲があまり良くない自分の親を見ていると「愛は数年程度しか続かない」「だけどお金は裏切らない」という気持ちになってしまう、という記述も見られます。彼とでは、自分にばかり結婚生活の負担がかかって不満がたまりそう、愛がいずれ冷めるなら収入のいい相手を選ぶべきか……と悩んでいるようですね。

恋愛感情が落ち着いた後の夫婦の姿には、二通りあるように思います。ひとつは一緒に子育てをする「同志」や、人生の様々な局面を共にしてきた「親友」のような雰囲気になっていくパターン。もうひとつは、うまく協力や協調ができない、あるいは不誠実な出来事などが理由で、相手に不満や怒りを抱いたり、無関心になったりしていくパターンです。後者の状態になっても、お金や子ども、世間体などの理由で離婚しない夫婦は珍しくないですが、それらの理由がなくなったときに熟年離婚、というケースも少なくありません。

トピ主さんの彼は、「優しくて思いやりがあって」「悪いことが起きたら逃げずに向き合って努力してくれる」人物とのこと。恋のムードが落ち着いた後も、前者のような夫婦になれそうかどうか、まずはお互いの人間性から想像してみてはいかがでしょうか。

併せて、「仲が良くない両親のような夫婦になること」をどう思うのか、自分の意思を確認しておくと良さそうです。育った家庭の雰囲気には、多かれ少なかれ影響を受けるもの。「あのくらいの関係が普通だし、自分もそれで構わない」と見ているのか、あるいは反面教師として「私はもっと仲の良い夫婦になりたい」と感じているのか。その方向性が見えると、「自分にはどんな相手が合っているのか」についても、答えが出やすくなると思います。

自分の意思も含め、いろいろな可能性を検討してみよう

彼との結婚について答えを出すには、以下の項目も検討し、必要に応じて話し合ってみるといいでしょう。

(A)家事や育児に関して、「自分がやろう」というマインドがあるか

家事分担においては、「やる気はある」「得意だけどやらない」では戦力になりません。下手でも苦手でも忙しくても、「自分の体や手を動かせるかどうか」が重要になります。やってくれる人がいると何もしない、あるいは「女性がやるべき」などと考えているような相手ならば、不平等感は募ることが予想されます。逆に、彼が生活面であまり甘えないタイプで、自主的に動ける人物ならば、協力し合ってやっていける可能性もゼロではないでしょう。

(B)「結婚や出産にかかわらず、仕事を続けたい」と思っているのか

お互いにずっと仕事を続ける心づもりがあるならば、経済面は2人分で回せる算段になるので、前項のように「家庭を協力的に運営していける人物かどうか」のほうが、結婚生活の先行きを左右すると推測できます。「出産後は子育てに専念したい」ということならば、片方の収入だけでやっていける相手を探すか、一緒に生活費の安い土地へ移住する、といった選択肢があるでしょう。

(C)どのようなキャリアプラン、人生プランを持っているのか

会社には異動やキャリアチェンジの道もありますし、彼が「ずっと今の会社で、今の仕事を」と考えているとは限りません。「出張の多い今の生活がずっと続くのか」について、まずは彼に確認してみては? お互いの収入面の展望についても、可能ならば話してみるといいと思います。

(D)育児に関する支援・協力を期待できる環境なのか

仕事と育児を両立するには、「周囲の支援や協力を得られるか」も重要になってきます。会社の福利厚生は充実しているか、近くに親がいるのか、有料のサービスを使える経済的余裕なども含めて、支援や協力をあまり期待できない環境ならば、いずれはどちらかが「仕事を辞める、変える」という選択肢も検討せざるを得なくなる可能性について、心づもりをしておく必要があるでしょう。

「気持ちの助け合い」ができる関係は、円満に続きやすい

最後に、円満な結婚生活を望むならば、上記に加えて「一緒にいると和む」「ささいなことで機嫌が悪くならない」「話を聞いてくれる」といった、“気持ちの助け合い”ができるかどうかも想定してみることを勧めます。これは明確なデータとしては表れてきませんが、結婚生活の先行きをかなり左右する重要な要素。どんなに収入が多くても、家で不機嫌をまき散らす、威圧的、身勝手、コミュニケーションの時間を取ろうとしない……といった相手の場合、結婚生活の雲行きが怪しくなってしまうことは想像に難くないですよね。

もちろん、それは自分の側も同様です。「私の方が稼いでいるんだから」といった理由で相手を尊重できない(軽んじてしまう)とすれば、結婚生活には黄色信号がともるでしょう。収入はもちろん重要な要素ですが、お金では得られないものもあるので、それ“だけ”に偏ることなく、バランスよく検討していくといいと思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚とはお金?性格?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す