リコカツ(TBS系) 金曜午後10:00
新婚早々、離婚に向けた活動“リコカツ”を始めた咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)は、ついに別々に生きることになった。2人とも仕事にまい進して新たな恋も始まりそうになる。紘一は咲の幸せを願って応援しようとするが……。
出産後初の連続ドラマ主演で、新婚早々に離婚することを決めた主人公・咲を表情豊かに演じている。
出演依頼があった時は、子どもを授かるとは思っていなかったが、「プライベートなことで『できません』というのは、性格的に許さなかった」と悩んだ末に出演を決めた。
編集者の咲は「昭和の根性論を信じている」ような仕事ぶり。夜通し企画書を作ったり、作家と一晩中電話をしていたり。「自分だけでなく後輩の教育や、会社のためにどう動くか考えている。私もこんな感じだったな」と33歳の役に共感する。
一方、自衛官の夫・紘一(永山瑛太)は“妻は家庭に尽くす”という考え方で、性格も価値観も正反対。ドラマは終盤に入り、不器用な2人は結局離婚することに。それでも「ぶつかりつつもやっぱり一緒に歩んでいこうよってなってほしい」と願う。
そんな2人の話を主軸にしているが、その両親をはじめ、登場人物の生き方と決断が丁寧に描かれる。「どれかのキャラクターに自分を重ね合わせることができるリアルさがある」と魅力を語る。
この作品に出ることで、改めて“結婚とは”と考えるようになった。「私は縁とタイミングが合ったんだと思っているけど、他人が家族になるって不思議。お父さんとお母さんになって、どんどん一つの家族になっていった」
子育て中に連ドラに出演することに不安もあったが、家族が背中を押してくれた。
「この作品が決まっていなかったら女優はしんどいって思ったかも。でも、温かく受け入れてもらって、早く復帰できたことは良かったかな」
柔和な笑顔を見せた。
厳しかったあいさつや礼儀
Q 家訓はありますか。
A 実家はあいさつや礼儀に厳しかったです。靴をそろえて家に上がるとか、「いただきます」を言うとか。うそをついたらすぐに見破られて怒られましたし。親は敬うっていう家でした。
Q 最近一目惚れしたものは。
A 今回のドラマはファッション誌編集部が舞台で、私の衣装もすごくかわいいんです。最近は子育てもあって買い物する時間がないので、いっぱいあるかわいい服に見とれています。
(文・読売新聞文化部 道下航 写真・富永健太郎)
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