自発光してる…嵐・二宮の「ジャにのちゃんねる」がバズるわけ

嵐の二宮和也さん(37)が中心となって、YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」を開設し、話題になっています。メンバーは二宮さんのほか、KAT-TUNの中丸雄一さん(37)、Hey!Say!JUMPの山田涼介さん(28)、Sexy Zoneの菊池風磨さん(26)の計4人。チャンネル登録者数は約250万人にのぼり、ネット特有の緩さと親近感、素人感、オタク感で独特の魅力を放っています。

二宮さんたちは、4月8日に最初の動画を投稿。ただ、この時はタイトルに「芸能事務所からの重大なお知らせ」と明記し、出演者やチャンネルの内容などにはほぼ触れていませんでした。それから二宮さんの声やジャニーズ事務所のロゴを入れるなどしながら「匂わせ」の予告動画をいくつか投稿し、記者の周りで何となく話題になり始めたのは、4月23日頃のこと。4月25日夜に本格的な動画が初投稿されると、あっという間に再生回数やチャンネル登録者数が伸びていきました。

自分たちでチャンネル運営、私服姿も見どころ

なぜ、ここまで盛り上がっているのでしょうか。グループの垣根を越えて人気タレントが集まっているという面白さはもちろん、第一に親近感、オフ感にあると考えます。ジャにのちゃんねるでは、企画、編集、動画のアップロード、説明欄の書き込みなどを本人たちが行っています。これが、これまでジャニーズが開設したほかのチャンネルにはない圧倒的な親近感、アットホーム感を生み出していると考えます。様々な実績と信頼を重ねて「セーフ」と「アウト」の線引きが出来ている二宮さんだからこそ、運営を任せてもらえているのではないでしょうか。

4人の見た目も、オフ感が満載です。これまでテレビや雑誌で見てきた彼らは、用意された衣装に身を包み、ヘアメイクを施して「完成された形」そのものでした。私服を目にするのは、ライブDVDに収録されているリハーサルや打ち合わせ風景ぐらいでしょうか。それが、YouTubeでは私服姿が楽しめ、Sexy Zoneからプレゼントされたというトレーナーを二宮さんが着ている回も。中丸さんに至っては自宅と思われる作業部屋まで映り、部屋着で登場したこともあります。

自分たちによる運営だからこそ、スタッフ編集ならカットされそうな場面が映るのも、親近感に結びついています。例えば、二宮さんと中丸さんが軽自動車を借りて横浜までドライブし、途中でマクドナルドに立ち寄るのはとても新鮮でした。2人は「マクドナルド」と明言せず「エムる」と表現していますが、マクドナルドの看板や買った商品がガッツリ映っています。普段、グループLINEでさえ「グループメール」と奇妙な表現をするジャニーズのアイドルたち。具体的な店名が丸出しになる様に、すがすがしささえ覚えると同時に、アイドルたちが庶民的なファストフード店に行くことに距離の近さを感じました。

人間味ある一喜一憂にほっこり

このチャンネルの魅力は、いい意味でジャニーズらしくない素人感にもあるでしょう。予告動画がなかなかバズらないことにちょっと不安になったり、世間で予告動画が話題になると「ヤバイ、ヤバイ」とドキドキしたり……。ドーム公演など大舞台を経験したジャニーズのタレントたちなのに、人間味あふれる不安、戸惑い、興奮を包み隠さず見せてくれます。

YouTubeの動画投稿も、最初のほうはリアルタイムでアップロードしないといけないと思っていた二宮さんたち。しかし「動画の公開時刻を予約できる」といったコメントが視聴者から寄せられると、その機能を学習したようで、その後の動画の説明欄に「公開予約……。こんな便利な機能あるのね」と書き込まれました。コミュニティ欄を活用して動画投稿をお知らせするようにもなり、試行錯誤しながら、YouTubeを楽しんでいる様子はほほえましいです。

オタク気質あふれるワードセンス

最後に、オタク感もこのチャンネルの魅力です。4月25日以降、二宮さんが中丸さんらをチャンネル運営に誘ったり、予告動画を作ったりする裏側の動画が次々に公開されました。さながらメイキングのようで、メイキングが大好きというファン心理を分かっているようでした。あとで裏側を公開することを念頭に、様々な動画を撮っていた用意周到ぶりも感心します。

そして、山田さんが初登場した回では、スマホで加工なしで撮ったにもかかわらず、あまりにもキラキラした彼のルックスが話題になりました。すると、後日の動画で山田さんが写ると「自発光してる…??」というテロップが入りました。オタクがよくネットで使う表現に、「分かっているなあー」と思わず笑ってしまいました。

動画説明欄にも、「ジャにのちゃんねるはYouTube以外やってません! ジャにのちゃんねるはYouTube以外やってません! 大事な事なので、2回言いましたw」など、ツイッターでよく見かけるネット用語がたくさん。アイドルであるにもかかわらずオタクっぽさを隠さないジャにのちゃんねるは、普段ツイッターなどを通じてネットスラングに親しんでいるファンたちの心にすんなり入り込んできます。

まだまだライブやイベントがコロナ前のように開催できない中、こうして気軽にアイドルに会えるツールを整えてくれたのはうれしいもの。現在、ジャにのちゃんねるは短いものも含めて週2、3本のペースで動画が投稿されています。人気者ぞろいゆえコンスタントに更新できるかが今後の課題かと思いますが、予告動画で「自由な世界を覗き見せよ」と書いていたように、攻めつつも、緩く見られる平和な動画に期待したいです。

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山村翠 (やまむら・みどり)

読売新聞東京本社生活部に在籍。中学生の頃に先輩のバックで踊るKinKi Kidsの堂本光一さんを見て沼に落ち、20年以上、ジャニーズを応援。ジャニーズのコンサートや舞台を取材・執筆し、タレントにインタビューをするほか、プライベートでも様々なグループの公演に足を運ぶ。

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