ゲームばかりしている身勝手な彼。価値観の違いを受け入れるべき?

「価値観の違いを受け入れるべきか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんには交際して2年になる年下の恋人がいますが、料理の献立に文句を言ったり、トピ主さんが料理中にもゲームばかりしていたり、夜遅くに「帰って」とトピ主さんに言ったりと、「自分勝手で思いやりがない」と感じる出来事があり、むなしさや悲しさを感じているそうです。「彼を変えることはできないので、今後付き合っていくなら、私が彼の価値観を受け入れるしかないですよね」と読者に同意を求めています。

「関係性の築き方」に原因がある、と考えてみよう

投稿には、彼に関する悩みが生じたきっかけがつづられています。仕事の後、買い物をして彼の家に行ったところ、彼が献立についてワガママを言うため、食材を買い直しに行った。夜遅くなり、トピ主さんもさすがにイライラして無言でいると、「一緒にいても癒やされないから、早く帰って」「年上彼女だからそれくらい当たり前」「こんなことで怒る人いない」といった言葉を浴びせてきた――とのことです。

客観的にみても、彼の言動は思いやりに欠けていると映ります。ただ、今回の問題の肝は、そのような関係性が確立されてしまっている、という点。価値観の違いというよりは、「関係性の築き方に原因がある」と理解するのが適切なように思います。「好きな人に尽くすのが喜び、幸せ」ということならば問題はないのですが、トピ主さんが「悲しい、むなしい、疲れた」と感じているならば、この関係性を変えていく必要があるでしょう。

ワガママというのは、それを許容してくれる相手の前で成立するもの。彼の元々の性格に加えて、この2年間、彼のワガママを受け入れてきた結果が、今の関係を生じさせている――と考えるのが自然です。彼はトピ主さんのことを「年上なのだから当たり前」と思っているようですし、トピ主さんにも「年上だから、甘えさせてあげなくては」といった気負いがあったのかもしれませんね。おそらくトピ主さんは、これまでも無理をして応えていた瞬間があったのでしょうし、「この程度は許してあげよう」と思っているうちに、エスカレートしていったのだろうと推測します。

自分の言動が変わると、相手が変わる可能性も!?

後のトピ主さんの投稿によれば、彼は今回の件を謝罪してきたのだとか。「自分自身も、離れる勇気が持てずにズルズルと付き合っていた」という記述もあり、トピ主さんがまだ彼との関係に未練を持っていることがうかがえます。もし、彼との関係性を築き直すことにトライしたい気持ちがあるならば、立て直せる可能性はゼロではないと思います。ただその場合、「これから一緒にいるためには、お互いに変わらなくてはダメだ」という本気の覚悟が必要になるでしょう。性格を変えるという話ではなく、「相手にどう働きかけていくか」を変えることで関係性を変えていく、ということです。

まず、トピ主さんとしては、これまでよりも自分の意思表示を積極的にしていくといいでしょう。献立を巡るいさかいについて言えば、彼に「違うメニューがいい」と言われても、「今日はこれしか作らない」と意思表示をする。それでも納得しないならば、「じゃあ、今日は疲れているから、帰るね」と態度でノーを示す。彼にゲームを中断して手伝ってほしいなら、「食器を並べてくれない?」などと言葉で伝える――。

そのように言動を変えても彼が変わらないならば、「この関係に未来はない」と見切りをつけよう、と決めておくといいかもしれません。これまでの過程を振り返り、「彼のワガママを際限なく聞いてあげることは、結果的に不幸を招くことになる」と理解し、気持ちを強く持って、言葉や態度で示していきましょう。

意思表示をし、自ら働きかけていく姿勢を身に付けよう

もちろん、一度築かれてしまった関係性を変えていくのは、簡単ではありません。新しくゼロから始められる相手のほうが、良い関係を築ける可能性は高いと思います。ただ、トピ主さんが「自分がしたいと思う以上のやさしさや奉仕は与えない」「嫌だと思ったら、きちんとノーを言う」といった姿勢を取れない限り、今の彼以外の相手と交際しても、先々同じ問題が生じてしまうことが考えられます。

「私はなぜ、彼に尽くしてしまうのだろう?」というテーマについて、一度掘り下げてみるのもおすすめです。たとえば、ありのままの自分では愛される自信がない、自己肯定感が低い、母親が家でしていた態度を無意識にまねしてしまう……といった原因に気づくことがあるかもしれません。その場合は、自尊心の向上や思考癖の改善に取り組んでいくことが、助けになるでしょう。

加えて、どんなに性格や価値観が似ている相手でも、一緒に生きていくとなれば、意見をすり合わせたり、歩み寄ったりしなければならない場面は必ず出てきます。そのときに、「相手さえ変わってくれれば、うまくいくのに……」と思うのか、「お互いに心地よくいられるように、自分から働きかけていこう」と思うかで、結果はかなり違っていきます。そのようにトピ主さんが「意思表示」ができるようになると、「ワガママを聞いてくれる女性だから一緒にいたい」といった身勝手な相手は、目の前から消えてくれることが期待できます。

相手が彼かどうかはさておき、「幸せな関係を築くために、これまでとは違う愛し方・関わり方を心がけていこう」とトライしてみるのはおすすめです。お互いに思いやり、協力し合える、そんな関係性が築いていけるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「価値観の違いを受け入れるべきか?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す