「最高のオバハン」大地真央が九州で体験した「最高の1泊2日」

「最高のオバハン 中島ハルコ」(フジテレビ系、土曜午後11時40)
美容クリニックを営む毒舌家の中島ハルコ(大地真央)が、人々の悩みを解決し、世の悪事を正す痛快コメディー。原作は林真理子の小説。15日放送の第6話では、泥棒に入られて落ち込むハルコが、“後妻業”をぶった斬る。

新たなヒロインの誕生だ。

自らの手腕で成り上がったセレブ、中島ハルコは相談に来る人たちにズバッともの申す。「もっと男を見る目を養いなさい」「本物のエリートになれるわけがない」

「私を誰だと思っているの」と、腕組みをして啖呵たんかを切ることも。これまで演じた役の中でも「一番強烈じゃないですか? しょっちゅう怒ってどなって。でも、好きですね」と当人は穏やかで、「笑えて教えられて、前向きになれるドラマです」。

一見すると疎まれそうなヒロインだが、多くの人が周りに集まり、頼りにする。「正義感があって忖度そんたくもしない。でも根底には愛情深さがある」。それがハルコの魅力だと考えた。

ただ、共感できるセリフを発する気持ちよさがある一方、エネルギッシュな女性を演じるのは体力が必要。力を「セーブできるタイプではないので」と、撮影中は健康第一を心がけた。

実生活で悩んだ時は、シャワーを浴びながら「私は大丈夫。なにやってんの、バカみたい」などと口にして解消する。

思い出すのは昔、父親にかけられた「人生の波に逆らうな」という言葉。「人生は良い時も悪い時もあるから、あがくより、『今はそういう時なんだ』って思うようにしている」

実はドラマ化の前、周囲からハルコを演じることを勧められていた。「私が舞台でやってきたヒロインはみんな強い。そのイメージかな」。そして、経験を重ねた今、こう思う。「意志と信念を持ってちゃんと生きているからこそヒロインになる」

強さとたおやかさを兼ね備えたその姿が、ドラマのハルコと重なった。

お気に入りの名古屋めしは?

 Q 最近体験した「最高の○○」は。

 A 先日、九州の豪華寝台列車「ななつ星」に初めて乗りました。全てが“本物”で、スタッフのホスピタリティーやサービスも心地良く、最高の1泊2日でした。

 Q 完璧に見えますが弱点はありますか。

 A 手が届く範囲はきちっとしていますが、その向こう側はちょっと緩いかもしれません。でも年齢を重ねてきて、「ま、いっか」ってポジティブに考えています。

 Q ロケ地の「名古屋めし」でお気に入りは。

 A 名古屋と言えばひつまぶしです。

(文・読売新聞文化部 道下航 写真・三浦邦彦)

大地真央(だいち・まお)

1956年2月5日生まれ。兵庫県出身。73年に宝塚歌劇団に入団し、月組トップスターに。女優に転身後、ミュージカルを中心に活躍し、文化庁芸術祭賞大賞など受賞多数。近年はテレビドラマでも人気を博している。

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