一緒にいて楽だから…という彼と惰性で結婚したら、後悔しますか?

「惰性で結婚、この人でいいのか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。20歳代後半のトピ主さんは、交際1年になる同居中の恋人がおり、近々婚約をする予定ですが、本当に彼と結婚していいのか悩んでいます。彼は「一緒にいて楽」という条件面だけで自分を選んだのだろうと感じていて、それが寂しく、むなしいとのこと。「気持ちも条件も欲しい」というのは求めすぎなのでしょうか……と問いかけています。

決めつけず、「彼なりの愛情表現」を読み取ってみよう

要約すると、「彼に愛されていると実感できないこと」が、結婚を迷っている理由のようですね。「何かと相性はいいと感じ、穏やかには過ごしている」ものの、彼はトピ主さんと一緒に出かけてもあまり楽しそうではないし、質問などもしてこない。彼を尊敬しているけれど、自分は尊敬されていないと感じる。旅行などが終わってからも思い出話をしない。「男友達と複数人でわいわいしている方が楽しい」というような発言をした……といった記述も見られます。

その後の投稿には、これまでの詳細が書かれています。出会いはマッチングアプリで、交際して数か月は、「普通の恋愛のように『会いたい、会いたい、愛してる、かわいい』という感じ」だったものの、徐々に熱量は減り、現在はマンネリ感が漂う状況。しかし、彼を好きだからこそ割り切れず、つらいと感じている。「私のことはそこまでなんだろうなと思うと、定期的に気持ちが落ち込む」ものの、「別れて婚期を逃すのも怖い」「今、させてもらっている生活や自由を手放す勇気もなかなか出ない」とのことです。

こうした状況にあるトピ主さんにおすすめしたいのは、「彼の気持ちを決めつけず、観察してみる」という姿勢です。「男友達とわいわいするのが好き=私といるのが楽しくない」「旅行の思い出話をしない=私との旅行が楽しくなかった」などと決めつけず、ただストレートに、「彼は男友達とわいわいするのが好きな人なのだな」と理解してみましょう。発言に関しても、主観を交えず、そのまま受け取ってみましょう。彼は「いくらかわいくても、自分が全て優先され、1番じゃなきゃ嫌という人(女)が多いし、それは嫌だ」と言っていたな……と。できるだけ客観的に、冷静に彼を観察してみてください。

そうすると、「彼はどんな人で、何が好きで、何を大切にしているのか」といった彼の人となりが少しずつ見えてくると思います。その上で、「面と向かって愛している、会いたい、かわいいなどと言葉にすること」だけが愛情表現ではないという前提に立ってみてください。そうすると、相手の自由を尊重して束縛しないこと、快適な生活を与えてくれていること、親に結婚のあいさつをしたことは、彼なりの愛情表現ではないか……といった捉え方ができるかもしれません。

「望むような愛情表現をし合える関係」を一度模索してみては

だからといって、彼の愛情表現を良しとして絶対に受け取るべき、という話ではありません。彼はトピ主さんに対して、「愛情はある。でも、好き好きって感じかと言われると、それは違う」と言ったそうですね。世の中には、「好きだと言われること」よりも、「地に足の着いた結婚生活」という愛情表現のほうが好ましい、信頼できる……と考える女性もいますが、トピ主さんが「自分が欲しいのは、それではない」と感じたならば、それは重要な気づきです。

大手小町「恋活小町」コラムのイメージ画像

「彼の愛情表現に満足できない。言葉で情熱的に愛情表現をし続けてくれる相手といたい」と思うのであれば、この結婚はやめておいたほうが双方にとって幸せでしょう。どうしても相手に求められることのほうに喜びを感じてしまう自分がいる……といった自己分析が見られますし、その場合は、トピ主さんが理想とするパートナーシップをかなえられる相手を探す道を検討してみるといいと思います。

ただその前に、彼とそういった関係が築けないか、一度トライしてみることをすすめます。まずは、「私は言葉でもっと愛情表現をし合いたい」「自由にさせてもらってありがたい。でも、時々寂しくなる」といった自分の気持ちを素直に、かつ落ち着いて彼に伝えてみましょう。彼がどう反応するかは未知数ですが、その告白によって彼の態度が少しでも変化すれば、トピ主さんの気持ちも変化してくるかもしれません。たとえばですが、恋人気分が不足しているなら、外で待ち合わせをしてデートする機会を定期的に作ろう……などと、2人で決めごとを作ることもできるでしょう。

時間をかけて「理想の関係」を築いているカップルも

最後に、円満なカップルは、もともと相性が抜群だったから、あるいは運命的な出会いだったからうまくいっている……というケースばかりではないことも、心得ておくといいと思います。少なくないカップルが、お互いの考えや思いをその都度伝え合い、時間と労力をかけてコミュニケーションを積み重ねたことで、良い関係を築いている事実を考えれば、彼とトピ主さんは「まだまだこれからそうなる可能性を秘めた関係」とも言えます。

迷いがあるならば入籍を焦らず、少し時間をかけてみてはいかがでしょうか。彼に働きかけたり、自身の内面を見つめ直したり、良い関係を築いていく努力や工夫を色々としてみて、それでも「私はこの彼とは幸せを感じられる関係を築けそうにない」という結論が出たとすれば、決断のときかもしれませんね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「惰性で結婚、この人でいいのか」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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