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外国映画、とりわけハリウッドのスター俳優を取材し、日本の映画ファンに最新情報を届けてきた月刊誌「SCREEN」(近代映画社刊)が今年5月、創刊75周年を迎えます。
「SCREEN」は1946年5月、タイロン・パワーと原節子の両面表紙で季刊の「ポートレート集」として創刊。1947年2月発行の第3号から月刊誌として新たなスタートを切りました。

外国から提供された写真や情報に頼った画一的な記事ではなく、ハリウッドに置いた自社の通信員がスターたちの生の声を伝えるなど、日本の映画ジャーナリズムにおいて独自の地位を築いてきました。
創刊75周年を記念する特別企画展は、1990年代までを対象に、ハリウッドで独自に収めた華やかなスターフォトや、来日時に撮影したスターたちの貴重な写真を特集。洋画ファン垂涎の内容です。
「SCREEN」のカメラがとらえたスターたち

1950年のボブ・ホープ以来、1990年代までに日本を訪れたハリウッド・スターたちの取材写真を展示。ハリウッド現地取材ならではの写真の数々を、名物記者ヤニ・ベカキスの仕事を中心に紹介しています。
ハリウッド・スターからのおくりもの
来日インタビュー時に書かれたオードリー・ヘプバーンのサインや、「SCREEN」とその読者にあてられたケーリー・グラントのサイン入りポートレートなど、「SCREEN」の財産である貴重な資料を展示。
「SCREEN」75年の歴史から

1946年5月発行の創刊号をはじめとする各時代の誌面を展示。おなじみの「SCREEN」読者投票で選ぶ年間ベスト作品、人気男女優の歴史をパネルで紹介しています。
異例の時期ながら、4月26日(日本時間)にアカデミー賞の授賞式が行われます。映画界も苦しい状況が続きますが、往年の大スターの姿を拝んで、スクリーンに華やかな大作が戻ってくる日を心待ちにしています。
(読売新聞東京本社事業局美術展ナビ編集班 岡部匡志)
「SCREENを飾ったハリウッド・スターたち」
会場 国立映画アーカイブ展示室(東京・京橋)
会期 4月13日〜7月18日(日)
開室時間 11:00-18:30(入室は18:00まで)
休室日 毎週月曜日、5月25日~28日、7月6日、7日
観覧料 一般250円、大学生130円、65歳以上・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料