爪の形も変わる? すっぴんネイルに自信が持てる「育爪」とは

コロナ禍で、ネイルサロンに通う回数が減ったという女性も多いのではないでしょうか。爪の手入れが行き届かなくなると、先端が欠けたり、二枚爪になったりといったトラブルが気になります。東京と大阪で「育爪いくづめサロン」を経営し、「女は爪で美人になる」(SBクリエイティブ)の著書がある嶋田美津惠さんに、爪のケア方法を教えてもらいました。

爪の形や質は変わる

嶋田さんによると、育爪とは「すっぴんの爪を健康できれいな状態に育てること」です。数か月もの長い時間をかけて、爪本来の美しさと健康を取り戻すセルフケアの方法を言います。

育爪が目指すのは、(1)爪と爪周りの皮膚が潤っている(2)爪に弾力がある(3)爪先が緩やかな弧を描く楕円だえん形になっている(4)ピンク色の部分が指の先端まであり、指の丸みに沿ったアーチのある立体的な形(5)爪先が透明――の五つの条件です。

ジェルネイルやネイルカラー、コート剤などを爪に塗ると、主成分の合成樹脂が固まり、硬い被膜で爪にふたをしたような状態になってしまいます。爪の表面からは他の皮膚の2~3倍もの水分が蒸発しているため、嶋田さんは「長時間ふたをしていれば、爪の健康が損なわれてしまいます」と指摘します。

昨年4月に緊急事態宣言が発令される前、定期的なメンテナンスが求められるジェルネイルをはがすため、多くの女性がネイルサロンに駆け込みました。何年もジェルネイルに覆われて目にすることのなかった地爪は、色が白くなっていたり、表面がボロボロになっていたりして、そのダメージの大きさに驚いた人は少なくありませんでした。

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にも、爪の悩みに関する投稿が数多く寄せられています。「無意識のうちに爪をかんでしまう」「爪が丸くて短くて不格好、男性の爪みたい」「細長くてきれいな女性らしい爪がうらやましい」などと、自分の爪に不満を抱いている声が目立ちます。

これまで1万人以上の爪を見てきた嶋田さんによると、ほとんどの女性が「いびつな形は生まれつき」「割れやすいのは遺伝だから仕方ない」と考え、爪の形や質の改善をあきらめています。しかし、嶋田さんは「爪の整え方やケアの仕方を意識することで、爪の形や質は確実に変わります」と力を込めます。

爪の悩みの原因は乾燥や摩擦

深爪、二枚爪、爪のささくれ、縦筋など、多くの人が悩む爪のトラブルのイラスト
爪のトラブルのほとんどは、乾燥と摩擦が原因です  イラストは、著書「女は爪で美人になる」から

女性に多い二つの爪の悩みについて、嶋田さんに具体的なケアの方法を教えてもらいました。

〈悩み1〉爪が短く、ピンク色の部分が小さい

ピンク色の部分が縦に長く、指の先端まで爪がくっついている状態が理想です。爪と指の隙間が少ないので、ゴミなどが入りにくく、入ったとしても水で洗い流せば、すぐにきれいになり、衛生的です。

ピンク色の部分を伸ばすポイントは、日常生活で爪を使わないように心がけることです。缶ジュースのプルタブを開ける、シールをはがす、頭をかく、ミカンの皮をむく……。様々な場面で爪を使っていると思います。しかし、こうした行為は、爪に負担をかけてしまい、せっかく伸ばした爪のピンク色の部分がはがれてしまう原因になります。コインやボールペン、割り箸などを利用し、爪を道具として使わないことを徹底してください。

爪先の白い部分を全て切ると、一時的に爪はピンク色だけになります。しかし、翌日にはまた白い部分が少しできます。これは爪が伸びたわけではなく、爪の下の皮膚がはがれたためにできた隙間です。ということは、毎日爪を切っていると、ピンクの部分はどんどん小さくなってしまいます。爪は切らずに、紙やすりで2週間に1度削る程度で十分です。ピンクの部分が左右両端まで伸びるように、爪は三角の形に削るのではなく、緩やかな楕円形のカーブを描くように削りましょう。

爪を使わないミカンの皮のむき方
爪を使わないミカンの皮のむき方   写真は著書「女は爪で美人になる」から

〈悩み2〉爪の表面に縦のすじが目立つ

「爪の表面にある縦のすじは、老化が原因」と思い込んでいる人が多いようですが、若い人でも縦のすじが目立つ人もいれば、年配でもほとんどない人もいます。

爪のすじの原因は、乾燥です。改善するには、爪の生え替わりが必要なので時間がかかりますが、オイルを使った保湿を根気よく行えば、次第に縦すじが減っていきます。オイルを1日5回以上塗ることを心がけてください。塗るときには、爪の表面からではなく、爪の裏側からオイルを垂らし、爪の両サイドにもオイルがまんべんなく行き渡るようにします。

爪のトラブルの原因は、ほとんどが乾燥や摩擦によるもの。頻繁にオイルを塗ることで、爪をかむくせが抑えられたり、手荒れが改善したりし、良いことずくめです。

オイルは表面に塗るのではなく、爪の裏側や爪と指の隙間にたらします。
爪の短い人は、爪と指の隙間にオイルをたらしてください 写真は著書「女は爪で美人になる」から

悩みの原因は必ず生活の中に

健康な爪は、ピンク色の部分が春らしい桜色。十分に保湿されていると、しなるような弾力もあり、外からの衝撃にも強くなります。嶋田さんは「爪は、自分が亡くなる瞬間までその指についている『一生の友』。何歳からでも育てることができるし、お手入れすればするほどきれいになります」と強調します。

爪は、その人の「体と心の状態」を映す鏡でもあります。爪の悩みの原因は、必ず生活の中に隠れているといい、嶋田さんは「爪を大切にすることによって、爪がきれいになるだけでなく、自信も増すなど、内面からの輝きも増します。どんどんすてきな人になってください」と話しています。

(読売新聞メディア局 渡辺友理)

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