以前撮影した猫の写真をながめながら、海外旅行の思い出に浸っている今日この頃。その中で、鮮明に記憶がよみがえった、ユニークなタイの猫たちを紹介します。カメラを構えながら歩いていたら、大通り沿いにある建築資材を取り扱うお店の前で、かわいいキジ猫(キジ柄の猫)と目が合いました。商品の上で、まるで店主のように堂々としたたたずまいの猫です。よく見ると、店内のあちこちに猫の姿があったのですが、夜になって判明しました。猫たちはお店の飼い猫どころではなく、外で暮らし、お店のオープンとともに店に入り込んでいる猫たちなのでした。つまり、“勝手に看板猫”をしていたのです。

かわいいキジ猫は、日本製の蛍光灯の包装箱の上がお気に入りのようです。カメラを近づけても、さして気にするふうでもありません。これでは、お客さんが商品を手に取れませんね。

こちらは、商品の入ったダンボールの中に入り込んでいます。おかげで商品の箱もへたっているようですが、お客さんが包装などの汚れを気にする日本では、ちょっと考えられないシーンです。

この猫は、お店のバイクの上でまったりしていました。配達用らしきバイクにも日本製のロゴがあります。タイの猫は、日本製品が好きなんでしょうか?

夜になり、再び通りを歩いていたら、例の建築資材店の前にかわいい猫が。顔をじっくり見たら、昼間お店にいたキジ猫でした。お店にいた他の猫たちも、シャッターが閉まった店の外です。

お店が開いている昼間は、猫たちの居場所となっていたのですね。お客さんにも、商品の上に猫が乗っかっても気にしない、そんなおおらかでやさしい気持ちが感じられました。ご近所では「猫のいるお店」として知られていて、猫たちの存在がお店に貢献しているのかもしれません。