恋人に「中身がない人」と言われました。改善するには?

「中身がないと言われました」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、交際中の男性から「見た目ばかりで中身がない、からっぽ」「見えないところではかなりがさつ」「改善する気持ちがあるなら今後も付き合いたい」などと言われたそうです。彼に言われたことは自分でも自覚している……とのことで、「中身がある人とはどんな人なのか」「がさつな行動とはどのようなものなのか?」と読者に問いかけています。

「お金」と「時間」の使い方を変えてみよう

まずは、「見た目ばっかり気にして肝心な中身がない」という彼の指摘について。社会人であるトピ主さんは、実際に「ネイル、まつ毛パーマ、眉サロン、服等、見た目にお金をかけている」のだとか。外見への意識が高く、それを磨くための支出は惜しまない、という価値観を持っているのかなと想像しました。

外見がすてきなことも大きな魅力だと思いますが、さらに「中身のある人」を目指すのであれば、「お金」と「時間」の使い方から変えてみるのが一案です。外見を磨くために使っていた支出や時間を半分くらいに抑えて、残りの半分は「形のない、自分自身や自分の人生を豊かにしてくれるもの」に使ってみる。たとえば、書籍や新聞を読んだり、芸術作品に触れたり、身近な世界の外にいる人と関わってみたり、新しい体験や活動をしてみたり……といったことが挙げられるかと思います。

そのために必要なのは、「好奇心」と「行動力」。自身の興味の範囲を広げ、色々なものを知ろう、見よう、聞こうと行動していると、自然に心の中にいろいろな引き出しが増えていきます。その結果、「話していて楽しい」と思われる人になっていくことも。話し上手になるにはもちろんですが、聞き上手になるのにも、相手の話に反応し、色々な角度から打ち返していけるだけの知性や教養、想像力が欠かせません。

気配り上手になるには「想像力」と「信念」が必要

続いて、「人から見えるところは気にしているが、見えないところではかなりがさつ」という指摘についてです。がさつとは、辞書によれば「性格などが粗雑で、細かいところに気配りが行き届かないさま」などを意味する表現。トピ主さんは、ネイルやまつ毛などには細かく気を使っているものの、日常生活の中では、周囲への気配りが足りないと感じさせる言動をしている……と彼は言いたかったのかもしれません。

気配りをするには、これまた「想像力」が必要です。目の前の相手や周囲の人がどう思うか、どう感じるかを想像した上で、先回りして、相手が嫌な思いをしないよう、あるいは心地良いと感じるだろうなと思う言動を選択していく。その積み重ねが、気遣い上手な人を形作っていきます。

「他人の気遣いに気づけること」も、気遣い上手な人になる第一歩。まずは周囲や会社の中などを見渡して、気遣い上手な人を探してみるのがおすすめです。見つかれば、その人の行動を観察して、まねるところから始めてみるといいでしょう。

とはいえ、常に完璧な気遣いができる人などめったにいませんし、「相手が喜ぶ」と思ってした言動が喜ばれないこともあります。24時間365日、自分のことよりも周囲のことを考えて生きるべき……という話でもありません。ただ、本人が「周りの人が心地良くいられるよう配慮したい」と思う限り、ほんのささいなことでも、できる限りの行動をしていくことは可能です。サービスを受けたら御礼を言う、水回りをきれいに使う、電車内で必要としていそうな人には積極的に座席を譲る……等々。そんなことも気配りです。「彼が言うから仕方なく」では長続きしないと思うので、「自分の美学や信念として、どんな気遣いができる人でいたいのか」を考えてみるといいかもしれません。

心や時間の「余裕」は、内面の充実につながる

中身がある人や気遣いができる人になるには、精神的、時間的、体力的な「余裕」も必要です。そうした余裕が自分にないと、他者を思いやったり、想像力を働かせたり、「自分の世界以外のことを知ってみたい」と思ったりすることはなかなか難しいです。もしトピ主さんが、時間的・精神的に余裕のない生活をしているのであれば、スケジュールを詰め込まない“ゆとり時間”を作ってみたり、心を落ち着かせる方法を日常に取り入れたりしてみるのもおすすめです。

最後に。彼は今後もトピ主さんと付き合っていきたいからこそ苦言を呈したのかもしれません。しかし、「付き合ってみたら思っていたのとは違った」と彼が言ったのは、言葉どおりの意味だけでなく、交際当初よりも好意が減ってしまった……と言っているようにも受け取れます。もちろん、変わろうと努力することで、再び彼の愛情や好意が高まっていく可能性は十分にあると思います。しかし、好意のバランスが崩れて、片方ばかりが「離れてほしくないから」と相手に合わせるようないびつな関係になってしまうと、最終的には行き詰まる可能性を感じます。

「自分を変えて相手に合わせること」には限界がありますし、お互いを思いやり合えなくなったら、パートナーシップは終えんを迎えやすい、という点は心得ておくといいでしょう。卑下するのではなく、素直に一意見として受け止め、「これを良いチャンスにして、内面磨きにも励んでみよう!」と前向きに取り組めるならば、良い変化のきっかけになるかもしれませんね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「中身がないと言われました」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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