バレンタイン2021、手作り「バナナチョコスープ」の隠し味とは

世の中は、バレンタインシーズンまっただ中。

「お疲れさま〜。最近定年退職した父に、感謝のチョコを贈りたくて……。なにか変わったチョコレシピを教えてくれない?」

午後6時。少し恥ずかしそうにしながら、彼女がそう言って訪ねてきた。親孝行バレンタイン、なんかいいな。

◇     ◇     ◇

こんにちは。エダジュンです。

彼女が帰ってきたのは、都内にある僕のキッチンアトリエ。ここで、僕はよく彼女にスープを振る舞っています。

話を聞くと、小学生の時以来、バレンタインチョコをあげていないらしい。

「色々なお店を見たけど……なんか、いかにもバレンタインっぽいチョコを渡すのは、照れくさくてできないなぁ。あんまり甘いものは、父も食べないし」

分かった! 食事と一緒にさりげなくあげられる、チョコスープはどうかな? お父さんでも食べられる、甘過ぎない豆乳仕立てのスープにしよう。

【バナナソイチョコスープ】
▽材料 1〜2人分
・バナナ  1本
・板チョコ 1枚分
・調整豆乳 300cc
・ピンクペッパー(あれば、で可) 少々
▽作り方
1:バナナはフォークで滑らかになるまでつぶす。
2:小鍋に豆乳を入れて弱火で温める。表面がフツフツと沸いて温まってきたら、板チョコを砕いて入れる。(トッピング用に2片だけ刻んで取っておく)
3:チョコレートが溶けてきたら、1のバナナを入れて1分ほど温める。
4:器に3を注ぎ入れて、砕いた板チョコとピンクペッパーを添える。

バナナは、1本(100g)当たり86キロカロリーと、意外と低カロリー。ビタミンB群や食物繊維など、体にうれしい成分もしっかりと含まれています。なかでもカリウムは、顔のむくみを取ってくれたり、血圧を正常に保ったりしてくれる働きがあるんです。

タンパク質が豊富な豆乳は、チョコの甘さを和らげてくれます。

「チョコの甘さも、豆乳でちょうど良くなるね! これなら、父親にさりげなく作ってあげられそう」。レシピを見た彼女は、うれしそうに帰っていきました。

後日、彼女からLINEが。「父がとっても喜んでくれたの。『娘からバレンタインなんて、うれしいもんだな〜』だってさ」と、なんだかうれしそう。

働き始めると、家族のために定年まで頑張ってくれた親のありがたみを、身に染みて感じるよね。今日もお疲れさまでした。

※この連載はフィクションです。実在の人物や店舗などとは関係ありません。

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エダジュン
料理研究家/管理栄養士

1984年、東京生まれ。管理栄養士の資格を取得後、「スマイルズ」に入社。SoupStockTokyoの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。「パクチーボーイ」としても活動中。スープレシピ、お手軽アジアごはんや、パクチーを使ったレシピが得意。「野菜たっぷり具だくさんの主役スープ」(誠文堂新光社)など著書14冊。ホームページはこちら

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