仕事で終わるクリスマス、リンゴのポタージュで気分を味わう

「こんな時間にごめんね。クリスマスなんて、嫌いになりそう!」

クリスマスが間近に迫ったある日の夜11時。

まつ毛エクステと明るいリップだけで、ほぼノーメイクの彼女が来てくれました。

僕も暇にしていたから大丈夫(笑)。

ここは、都内にある僕のキッチンアトリエ。たくさんの近所の人が、僕のスープを食べに訪ねてくれます。

彼女の仕事は、クリスマスシーズンが繁忙期です。イルミネーションがきらめく街で、連日仕事を頑張っているみたい。話を聞けば、今日の夜ごはんは早めに済ませたけれど、そのまま帰るのは寂しかったから、寄ってくれたそう。

そうだ。せっかくだから、クリスマスを楽しめるスープを作ってみよう。

【アップルポテトポタージュ〜クリスマス仕立て〜】
▽材料 2〜3人分
・リンゴ 小1個(150g)
・ジャガイモ 中1個(150g)
・水 200cc
・牛乳 300cc
・コンソメスープのもと(顆粒かりゅう) 小さじ1
・ピンクペッパー 適量
・パセリ 適量
▽作り方
1 リンゴとジャガイモは皮をむき、乱切りにする。
2 鍋に水とジャガイモを中火にかけて、10分ほど煮込む。ジャガイモに竹串を刺して火が通ったか確認したら、リンゴと牛乳を入れて温める。
3 2の水面がグラグラと揺れてきたら、コンソメで味つけをして、ハンドブレンダーなどでなめらかになるまで、かくはんする。
4 3を器に盛り、パセリを円状にふりかけて、ピンクペッパーをふる。

ハンドブレンダーの代わりにミキサーを使用する時は、具材を冷ましてから回そう。かくはんするものがなくても大丈夫。リンゴはすりおろし、ゆでたジャガイモは木べらなどでつぶせます。ポタージュを盛ったら、最後に一工夫。丸い円を描くようにパセリをのせ、ピンクペッパーを散らすと、かわいいリースの出来上がり。ピンクペッパーが利いているので、コンソメは控えめにしました。ピンクペッパーを使わない時には、コンソメを小さじ1追加してもいいかも。

15分もすれば出来上がり。さ、召し上がれ!

「もったいなくて食べられないよ」。そう言いながらも、彼女はどんどん食べ進めていく。

「リンゴが入っているんだね。ほんのりとした甘さがおなかに優しくて、遅い時間にもピッタリ! ピリッとしたコショウのおかげで、食が進むね」と立派な食リポをしてくれた。

一気に食べ終えると、「プレゼントをもらったような気分で、うれしいなあ。私たちの仕事を通じて、喜んでくれるお客さんがきっといるんだよね。初心を思い出したなあ」。そう言って、家路につきました。

外は、うっすら雪が降っている。24日はホワイトクリスマスになればいいな。今日もおつかれさまでした。

※この連載はフィクションです。実在の人物や店舗などとは関係ありません。

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エダジュン
料理研究家/管理栄養士

1984年、東京生まれ。管理栄養士の資格を取得後、「スマイルズ」に入社。SoupStockTokyoの本部業務に携わり、2013年に料理研究家として独立。「パクチーボーイ」としても活動中。スープレシピ、お手軽アジアごはんや、パクチーを使ったレシピが得意。「野菜たっぷり具だくさんの主役スープ」(誠文堂新光社)など著書14冊。ホームページはこちら

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