「キャッシュレスさい銭」も…コロナ禍の初詣、感染防ぐには

コロナ禍に見舞われた2020年。「来年はいい年にしたい」「今年の厄をはらいたい」という思いで、お正月に初詣を計画している人も多いのではないでしょうか。一方で、人混みは怖いし、「三密」は避けたい……。そんな参拝客に配慮して、お正月に向けて新型コロナウイルス感染防止対策に力を入れる神社・仏閣が目立っています。十分な感染対策を実施している神社・仏閣を検索できるウェブサイトも。ウィズコロナ時代の新しい新年の迎え方を紹介します。

東本願寺でさい銭キャッシュレス化

全国の神社・仏閣で、キャッシュレス化・オンライン化の取り組みが進んでいます。京都を代表する寺院の一つ、東本願寺は10月12日から、新型コロナ感染対策として、さい銭のキャッシュレス化を導入しました。電子決済サービスのQRコードを記したパネルを設置。参拝者がスマートフォンでコードを読み取り、金額を入力して、さい銭を納める仕組みです。また、クレジットカード決済用の端末も設けました。参拝時の混雑を緩和するとともに、不特定多数が触る現金への接触を減らすのが狙いです。

スマホ越しでも御利益ある?

神戸市の生田神社は、11月14日から、スマートフォンを使って番号札を引くおみくじを導入しました(※スマホ決済はできません)。境内にQRコードなどが掲示されたパネルを設置。スマホで専用サイトにアクセスし、「おみくじを引く」ボタンをタップすると、番号が表示されます。授与所でその番号を伝え、初穂料300円を納めると、おみくじが受け取れる仕組みです。従来は、参拝客がおみくじ棒の入った筒を振って棒を取り出す方式でしたが、不特定多数の人が筒などに触ると新型コロナの感染リスクが高まることから、非接触でおみくじが引ける方法を取り入れました。

四国八十八か所霊場第二十二番札所の平等寺(徳島県阿南市)では、YouTubeなどで、本堂内陣を24時間拝観することができます。遠方から来られない人のために、リモートでの法要を実施しています。

「感染症対策を行っている神社」をサイトで検索

「TeraDox」(本社・東京都渋谷区)が運営する神社情報ポータルサイト「My神社」は、新型コロナ感染防止対策を行っている神社などの情報を掲載した「初詣特集2021」を公開しています。安心して初詣に出かけられるよう、ソーシャルディスタンスの確保や、手水舎ちょうずやの休止、不特定多数の人が触れる場所の定期的な消毒、分散参拝の呼びかけといった感染対策を実施している神社や、事前に祈祷きとう予約の問い合わせができる神社などの情報を掲載しています。

「オンラインおみくじ体験してみたい」3割

マーケティングリサーチ会社「ゼネラルリサーチ」(本社・東京都渋谷区)は10月下旬、全国20〜60代の男女1120人を対象に、「2021年の初詣・参拝とオンライン化」に関するインターネット調査を実施しました。

(出典:ゼネラルリサーチ社)

それによると、コロナ禍の初詣について、「行くと思う」「おそらく行くと思う」と答えた人が、各年代で50%を超えました。最も多いのが20代で63.1%、最も少ないのが40代で50.7%。40代は幼い子供や高齢の親と同居しているケースも多く、人出の多い初詣でコロナに感染するのは避けたいという思いが、若年層より強いものとみられます。「行かないと思う」「おそらく行かないと思う」と答えた人にその理由を聞くと、「まだ密な場所に行くのは避けたい」(33.3%)が最多で、「新型コロナの状況がわからない」(26.1%)、「神社クラスターの発生が怖い」(10.2%)が続きました。

(出典:ゼネラルリサーチ社)

もし、初詣がオンライン化した場合、どのようなものなら体験してみたいか聞いたところ、「オンラインおみくじ」(29.2%)、「キャッシュレス賽銭さいせん」(26.9%)、「オンライン厄払い」(8.6%)、「オンラインお清め」(8.1%)、「オンライン御朱印」(6.5%)の順となりました。

初詣という日本の伝統文化を守りつつ、オンラインなど新しい生活様式もうまく取り入れ、新しい年を迎えたいですね。

(読売新聞メディア局編集部・遠山留美)

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