「ダメンズ好き」では結婚できない? 誠実な彼では物足りません…

「刺激的な恋愛が好きでは結婚できない…?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「いわゆる恋愛体質の“ダメンズ”好き」と自称している29歳のトピ主さん。一方で、結婚願望が強く、子供が欲しい気持ちがあり、誠実な彼がいるそうですが、「正直、物足りないと思ってしまう」とのこと。「考えを改めなきゃ、幸せになれないと頭では理解している」ものの、今の彼では、結婚しても「女として枯れていってしまうのではないか」と思い、読者の意見を求めています。

「自分の性分」を、まずはしっかり理解してみて

今の彼は「自立しているので甘えてこない」「スキンシップも上手ではない」とのこと。対照的に、“ダメンズ”なのに、「甘々で情熱的な生活」をくれた元カレのことがたまに頭をよぎる……という記述も見られます。元カレとの恋愛では、「求められては突き放され、復縁を繰り返すことで運命と錯覚した」とのことですが、つまりは、レジャーランドにいるような興奮状態の恋愛だったのだろうと想像します。ジェットコースターのように気持ちが乱高下するような関係が、なんだかんだ言って楽しかった、ということですよね。

一方で、今の彼との恋愛では、「強く落ち込むこともなく、強く幸せだと思うこともない」。たとえるならば、近所を散歩しているような穏やかな感覚の恋愛、というところでしょうか。「これがみんなのいう普通の幸せなのも理解している」とのことですが、何を幸せだと思えるかは人それぞれ。幸せの実感が持てないからこそ投稿されているのでしょうし、「みんな」の枠に絶対に自分を合わせなければならないという道理はありません。自分が幸せだと思える人生を歩むためには、まず“自分の性分”をしっかり理解することが重要だと思います。

どんな人生を送りたいかを考えながら、優先順位を考えよう

どうやら私は、こういう性分らしい。それを理解した上で、次に「自分がどんな人生を送りたいか」を考えてみましょう。大まかには、以下二つの選択肢があると思います。

(A) 仮に波乱万丈になっても、自分の気持ちに正直に恋愛や結婚をする人生
(B) 絶対的な優先順位を決めて、理性的に生きる人生

まずは(A)から。こちらは、自分が幸せだと実感できない相手との恋愛や結婚は選ばず、自分の気持ちに正直に生きる選択肢です。情熱的に恋愛をして、2回でも3回でも結婚しては別れ……を繰り返している人は、海外ではそう珍しくないですよね。迷いを抱えたままで今の彼と結婚したとしても、いずれ“刺激をくれる男性”が現れたときにふっと気持ちがなびいてしまい、結婚生活が破綻してしまう可能性が考えられます。自分の性分を抑え込んで“幸せなフリ”をしても、結局は我慢できそうにないと思い、かつ経済的にも自立できるならば、こういった生き方も決して不可能ではないでしょう。

続いて(B)。こちらは“理性”で生きる道です。「刺激的な恋愛は好きだけど、結婚生活や子どものほうがもっと大事なんだ」と強く自覚しながら、それを絶対に失わないために理性的に生きていく、ということですね。「結婚生活や子どもを失うくらいなら、恋愛は我慢できる」と思えるならば、こちらの道もあるでしょう。実際に、著名人やアーティストのファンになるなど、軽い恋愛感情を疑似的に発散しながら、理性的に結婚生活を維持している人も大勢います。

「自分が選んだもの」を大事にできなければ、幸せは感じにくい

穏やかな生活に慣れれば刺激が欲しくなり、刺激に疲れれば穏やかな生活が欲しくなる――。それは多くの人間の習性でもありますが、どちらを選んでも、自分が選んだものを大事にできなければ、「幸せ」を感じることは難しいです。刺激的な恋愛の楽しさを捨てきれないと思うなら、自己責任で、思いきり恋愛を楽しめばいい。穏やかな結婚を選ぶなら、この生活を大事にしていこう、と自分に誓えばいい。もしも、いつか「やっぱり間違った選択をしてしまった」と気づく瞬間があれば、代償を払ってでも、そのときに進路修正をしていくのみです。

投稿には、「失敗が怖くなっている部分があり、いい人と別れるのもばからしいのかな」といった記述も。推察するに、「穏やかに愛してくれる人の存在が、自分には本当に“必要”なんだ」と痛感するような出来事があれば、決心できるのかもしれないという印象を受けました。まだその確信が持てないならば、急いで結婚を決めないで、彼との交際に時間をかけてみるというのも一案です。

「激しい恋愛をしていないと、人生に物足りなさを感じる」ということならば、恋愛以外での刺激を探してみるのもひとつです。今の仕事で何か挑戦をしてみるもよし、転職や独立・開業、新しい趣味の開拓、一人旅や留学等々、不安やドキドキ、そして、それを乗り越えた時に喜びも感じられる刺激的なチャレンジは、恋愛以外に世の中にはたくさんあります。

そうした“自分のチャレンジ”をしていると、自分を振り回す相手よりも、穏やかにそばにいて応援してくれる相手のありがたさに気づけることがあります。「穏やかな結婚生活ができるような自分になりたい」と思うならば、持て余しているエネルギーを何か別の形で発散・活用する方法を考えてみるのがお勧めです。試行錯誤の先に、いずれは納得のいく決断ができるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「刺激的な恋愛が好きでは結婚できない…?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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