外食はどうする? コロナ感染者急増で気をつけたいこと

全国各地で新型コロナウイルスの感染者が急増し、政府の「Go To」 キャンペーンも見直しを迫られています。でも、再び外出の自粛を求められても、なかなか今年の春のような気持ちになれない人も多いようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「みなさん、外食してますか?」と題する投稿がありました。寄せられたコメントを見ると、外食のときには、換気が良好な店を選ぶ、家族だけで食事し、友人は誘わないなど、それぞれ工夫している様子です。今、どのような行動が求められているのでしょうか。専門家に聞きました。

トピ主「uson」さんは、東京都内に住む、一人暮らしの女性。たまには友人と飲みに行きたいと思いますが、「たった一回の気の緩みで感染したら今までの苦労が……」と考えると、踏み出せません。でも、外に出れば、カフェや居酒屋では今までと変わりなく楽しそうに飲食している人々の姿があります。「正直、一体どこを基準に考えればいいのか、よくわかりません。みなさんは今、友人や知人、または離れて暮らす家族と会って外食をしているのでしょうか? リアルに知りたいです」と発言小町に問いかけました。

このトピに、60件を超える反響が寄せられました。

テイクアウトを利用・職場では飲み会禁止

「なるべくテイクアウトを利用します。人に会うのは今はやめておきます。空いている時間や場所を選んで、たまにカフェに入るくらいです」と書いたのは、「リーフ」さん。「ぴゃー」さんは「職場では飲み会禁止になっていますので、大勢では飲食していないです。2、3人で、気を使いつつ外食することはありますが、同じ職場とか近所とか、似たような環境の人たちです」とコメントしています。

このほか、「両親がふたりとも80代」(「廃墟に咲く花」さん)、「ガン治療中」(「砂肝」さん)といった理由で、家族も含めて外食は一切なし、と決めている人もいました。

混雑時間帯を避け・手の消毒・検温も

写真はイメージです

店選びから食べる時の注意点まで、事細かに書き込んできた人も。「主人と2人で外食に時々行きますが、条件は、ランチ限定、換気良好、全席禁煙、居酒屋ではないレストラン、です。狭い店やお酒がメインの店には全然行っていません」(「サニーサイドアップ」さん)、「家族とたま~にランチする程度です。それも、混雑しそうな12~13時を避けて、店内が空いているのを確認して行っています。入店の際に検温、手の消毒、4人用テーブルに斜めに2人、外したマスク入れる封筒を渡されて……食べるときも静かに食べます」(「MARBLE」さん)などです。

それでも混雑、マスク無しの長時間のおしゃべりも

都内の繁華街から少し離れたところに住んでいるという「ケンまめ」さんからは、「近所のお店は、びっくりするほど混雑しているし、食事中はマスクをはずして、おしゃべりに熱中している女性の方々がたくさんいます。私自身もかなりの頻度でランチに行っていますが……。コロナに関しては人それぞれだと思いますが、お互いが納得できる状況であれば外食もありだと思いますよ」という意見が寄せられました。

一方、久しぶりにママ友とカフェのロフト席でランチをしたという「白桃」さんは「私たち4人は、食べたら即マスクしてしゃべっていたのに、同じ店の1階でマスクしてる人は1人だけ。ほかの人は、マスクなしで向かい合っておしゃべりしていました。あれには納得いきません」と憤っています。

政府のキャンペーンも見直し

コロナ禍での外食については、人によって受け止め方に温度差があるようです。飲食業界支援として始まった国の「Go To イート」について、東京都をはじめ複数の自治体で、食事券の新規発行停止や人数制限などを実施する動きが相次いでいます。私たちはどんな考え方で外食に臨めばいいのでしょうか。国際医療福祉大学教授(公衆衛生学)の和田耕治さんに聞きました。

懇親会は断る勇気も必要

「時間をずらしてご家族での外食はあるかもしれませんが、感染拡大地域で、懇親会を開くということは、一緒に参加した人の中に知らないうちに感染者がいて、それで感染を広げてしまう可能性があるわけです。今、東京や大阪で飲酒を伴う懇親会などを行いたいと言われたら、私なら断りますね。少なくとも12月半ばまでは見合わせたほうがいいです」と和田さんは話します。

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」では、感染リスクの高い「5つの場面」をポスターにまとめて、呼びかけを行っています。

<1>飲酒を伴う懇親会等

<2>大人数や長時間におよぶ飲食

<3>マスクなしでの会話

<4>狭い空間での共同生活

<5>居場所の切り替わり

この5つの場面のうち、和田さんは最初の3つについて、特に今の時期は避けるべきだとしています。

厚生労働省のHPから

「飲酒を伴う懇親会では、お酒を飲むことで注意力が低くなったり、聴覚が鈍って大きな声になったりしやすくなります。大人数や長時間におよぶ飲食は、たとえば5人以上の飲食だと大声になり、飛沫が飛びやすくなります。マスクなしでの会話は、近距離に話をすることで、飛沫感染のリスクが高まります」

咳・のどの痛み・味覚障害があったらキャンセルを

訳あってどうしても会合に参加しなければならないという人は、どうすればいいのでしょうか。和田さんは「新型コロナの初期症状は、風邪との見分けがつきにくいことがわかっています。同席する人たちは、4~5日前から体調変化がないか。発熱だけでなく、咳(せき)が出る、のどの痛みがある、味覚障害があるといった症状がないことを確認し合いましょう。わずかな体調変化でも、相手にうつしてしまう可能性があります。それを考えたら、お互いキャンセルに寛容になることも大切です」と説明します。また、「できるだけ短い時間にして、お話するときは距離あけながらなどの感染対策も行ってください。いずれ落ち着いてきたら感染対策をしながら飲酒を伴う懇親会ができる時期も来ると思います。今は、都市部では無理をしないほうがいいです」と強調します。

新年を明るい気持ちで迎えるために、今、何ができるのか。地域の実情に応じて、一人一人がしっかり考えながら選び取っていくしかないのかもしれません。

(読売新聞メディア局編集部 永原香代子)

【紹介したトピ】
みなさん、外食してますか?

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