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フランスのロックダウン(都市封鎖)が解かれて間もない太陽の下、軽やかなサマードレスやブラウスに身を包んだカロリーヌがまぶしい笑顔を見せてくれた。
カロリーヌ・ド・メグレの多彩なライフスタイルに不可欠なのは、何と言ってもその笑顔。ボヘミアンでセンシュアル、それでいてロックなアティチュードを忘れない彼女のスタイルがその存在感を際立たせている。ノンシャランで生きる喜びにあふれたたたずまいは、私たちが今、最も欲している自由そのもの。カロリーヌは一問一答形式のインタビューにも、撮影を行った自然いっぱいの田園風景のようにのびのびと答えてくれた。

――あなたを音楽に例えるなら?
Victor Mechanickの「Locked in space」。彼は私たちのレーベルBonus Tracks Recordsと契約したばかりの27歳のシンガーよ。フレッシュでポジティブ、今、私たちが求めているのはまさにこれ、という感じ。ファンなの!
――あなたを場所に例えるなら?
パリのピガール界隈にあるヴィンテージショップ「Iregular 09」。スタイリストが経営していて、センスが素晴らしいの。ヴィンテージは好きよ。自分らしいスタイルに欠かせないし、服や物語が受け継がれていくというのがよいと思うわ。
――あなたを料理に例えるなら?
母のクリビアック(サーモンパイ)よ。ロシア料理で、クリスマスに一日かけて焼くの。私たちのためにこれだけ時間と手間をかけてくれるなんて、いつも感動するわ。毎年これがないと落ち着かないの。でも、味がそこまで素晴らしくおいしいものなのかどうかは断言できないのだけど……(笑)。

――あなたを香りに例えるなら?
ありきたりかもしれないけれど、バゲットの香りかしら。旅先からパリに帰ってきた朝、ブーランジェリーから漂ってくる匂いを嗅ぐと、我が家にいることを実感するの。小さい頃からパンが大好き。お気に入りのおやつはパン・オ・ショコラだった。
――あなたを服に例えるなら?
もちろんジーンズよ! 私にとっては第二の肌と呼べる存在。ジャケットとぱりっとしたシャツに合わせれば仕事にも着ていけるし、家では着古したTシャツと合わせているわ。数えきれないほど持っているけれど、全部とってある。着れば着るだけ愛着がわくの。特に色あせたジーンズが好きよ。
――あなたを飲み物に例えるなら?
これは簡単。「リカール」(フランスのリキュール、パスティスのブランド)ね。たくさん氷を入れて、一杯だけ楽しむのがいいわ。私にとっては夏を象徴する味。太陽の照りつけるテラスで、プラタナスの木陰で友人に囲まれて……。すぐに気分が上がるところもお気に入りよ。
――あなたを季節に例えるなら?
絶対に夏ね。暑さも太陽も海も大好き。一年のうちで一番、人々が気ままでいる気がする。自由と光と喜びにあふれた季節よ。

――あなたが夢だったら?
よくビルの屋上にいる夢を見るわ。屋根から屋根へ飛び移るんだけど、不快ではなくてむしろ落ち着いた気持ちなの。あまり深く意味を考えたことはない。私はこういう風に生きるのが好きなのよ。
――あなたが動物だったら?
ワシね。独立心がとても強くて、周りの人たちには自己中心的だと言われそうになることもある。でも、これが私なの。やるかやらないか、交渉はなし。もしもワシならば、すべてを上空から見下ろしてゆっくりとしていられるでしょう? 天敵も少ないし、クールなポジションだと思うわ。
――あなたが男性だったら?
考えたこともないわ。女性でいることに満足しているの。でもエルヴィス・プレスリーのファンね。彼の曲には、人をひきつける電流のようなものを感じる。
(c)marie claire style/interview:Nathalie Dolivo/photo:Van Mossevelde + N