「結婚に重要なのは?愛?お金?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。半年間交際している男性がいる28歳のトピ主さん。彼は2歳年上の大手企業勤務で、収入も安定しているそうです。一方で、2歳年下の男性Aさんにもひかれており、最近はAさんといる時のほうが素の自分でいられ、「楽しい、愛しい」と思うように。しかし、Aさんは中小企業勤務で低収入のため、将来のことを考えると、交際中の彼との別れに踏み切れない……と迷いをつづっています。
愛とお金、どちらも求めたくなるのが人の常だけど……
投稿によれば、今の彼には「安定を求めるばかり」で、「金銭面を除けば、Aさんと一緒になりたい」とのこと。愛情での結婚を選ぶならばAさん、金銭的な安心を求めての結婚ならば今の彼、という二択で悩んでいるようですね。
まず、「金銭的な安心感」を求めて結婚をすれば、返ってくるものは基本的に「金銭的な安心感」になります。本当にそれでいいと思えるかどうかは検討してみるといいでしょう。そこに迷いがあると、後に「やっぱり愛情も欲しい」と思うようになり、結婚生活が続かなかったり、別の相手に愛情を求めたりする人もいます。
同様に、「愛情を優先して結婚したけれど、やっぱり金銭的な安心感も欲しい」と後々悩み始めるケースもあります。ないものねだりは人の常ですが、できるだけ後悔を少なくするためには、“自分にとっての優先順位”をとことん考え、「私はこういう理由でこちらを選んだんだ」と根拠をもって決断することが重要かと思います。
さりながら、愛とお金のどちらかを選んだら、もう片方は“絶対に”手に入らない……ということでもありません。愛情を優先した結婚でも、「共働きを続ける」「収入を上げる目標を持って仕事に臨む」「浪費しないライフスタイルを作る」などの努力で、多少なりとも金銭的な安心感を高めることは可能です。同じく、金銭的な安心感を優先した結婚でも、お互いが誠実に向き合って日々を積み重ねるなかで、愛情や絆が育まれていく可能性はゼロではありません。
どちらも双方の努力が必要ですが、トピ主さんにとって、「自分でも稼ぐ努力や節約の努力」と、「恋愛感情がなくとも、決めた相手に誠実に向き合う努力」のどちらが難しそうか……といった点を熟考してみると良さそうです。人生においては、「愛情」の比重が重い人もいれば、「自分がしたい生活」への比重が重い人もいますので、自分が真に求めるものを見極めていきましょう。
性格は一般論や比較ではなく、「自分との相性」で見ていこう
後の投稿には、そのほかの懸念もつづられています。今の彼には「お金に対して頑固」「やってもらって当然という態度」「ありがとうやごめんをあまり言わない」といった性格傾向があり、この人と長く住んでいけるのか……と気になり始めているとか。
一方、Aさんにはそのような不満を持ったことはない、とのこと。今の彼に不満が出てきたのは、「Aさんという比較対象が出てきたこと」も大きな理由だと推測できます。比較対象がいると人を判断しやすくなりますが、元来、人間性や性格に“絶対的な善しあし”はありません。たとえば、「素直さ」は裏を返せば、「だまされやすさ」にもなるし、「お金に対して寛容なこと」を「ルーズさ」と捉える人もいます。受け取り手の状況や立場によって、印象が180度変わることはしばしばです。
今はAさんとの違いが目に付くのかもしれませんが、彼の人間性を冷静に判断したいならば、「自分と彼の性格・相性」について、しっかり見つめてみることが肝要です。「Aさんと比べてどうか」でも、「世間一般的に良いとされる性格かどうか」でもなく、「自分自身がその性格の彼と一緒にいて居心地がいいか、好きな自分でいられるかどうか」をフラットな目で探ってみましょう。
「意見を伝えられ、協調を図れる相手かどうか」も重要なポイント
どちらの男性を選ぶにしても、トピ主さんとしては、「自分の意見や不満はきちんと伝える」という姿勢を心がけることをお勧めします。投稿内には、今の彼のお金の支払い方や管理方法に関する不満がつづられていますが、思うことがあるならば、一度きちんと主張してみることで変化が起きるかもしれません。こちらの意見も尊重してくれる姿勢が見えれば、彼の印象も変わってくるでしょうし、逆に頑なに主張を曲げないならば、「この人との将来は厳しい」と決断しやすくなるかと思います。
相性がいいと感じているAさんとの生活でも、一緒に暮らせば、いずれ何かしらの衝突や不満は生まれる可能性が大。そうしたときに、「のびのびと思いを伝えることができ、お互いに折り合えるポイントを見つけて協調できるかどうか」は、結婚の幸福度に大きく影響してきます。
愛情やお金といったことだけではなく、「相手の意見にも耳を傾け、一緒にやっていこうとする姿勢がある人物かどうか」「自分を偽る必要がなく、能動的に向き合える相手かどうか」といった点を判断材料に含めて考えてみると、より後悔のない決断ができるように感じました。応援しています。
発言小町のトピはこちら⇒「結婚に重要なのは?愛?お金?」
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