京都・西院にある「DICE CAFE」は、猫がいるカフェ。人懐こくて愛らしく、さらにイケメンの猫が4匹も店内で過ごします。まるで猫カフェのような体験ができてしまいますが、本来は飼い猫。オーナーさんもお店に出すつもりがなかったのに、居住スペースから店内に自ら下りてきてしまったのだそう。寂しさからか、縄張り意識からか、それとも看板猫の意識の高さからなのか。進んで店内で過ごしている理由を探ってみました。
看板猫のいるお店の中でも猫との遭遇率が高いとうわさの「DICE CAFE」。4匹もいるから必ず猫に会えると思ってみたものの、はて? 猫の姿はない。
いました、いました。入り口すぐのソファの上で連なって爆睡中。まるで座布団のような2匹です。
入り口付近から、縦に延びた店内は意外に広く、奥のスペースの青いイスの上にも1匹寝転んでいます。
爆睡していたスコティッシュフォールド(以下スコフォ)のコロスケ(オス・9才)が大あくび。目が覚めたようですね。
コロスケは活発に動くタイプではありませんが、大好きな氷をもらいに行くときはソファから移動してキッチンで催促します。
コロスケはソファの上がお気に入りの場所。ここで静かに過ごす姿を見守る常連さんも多いそうです。
他の猫たちは触られても平気ですが、コロスケだけは体に触られるのが苦手なので、触れるときは頭をやさしくなでてください。(オーナー談)
目線に気づくと、キラキラなひとみを向けるスコフォのスズノスケ(オス・2才)。先ほど青いイスにいた彼も活動を開始。
フサフサの被毛は、頭と尻尾の黒色がポイントです。この柄をお店では「ちょんまげヘア」と呼んでいました。
スズノスケは4匹の中で一番若いせいか、店内をよく移動していました。ユニークな柄もあいまって愛嬌抜群です。
シンガプーラのシンエモン(オス・9才)は2階にいたところを連れてきてもらったのですが、その理由がわかりました。身体能力が高いシンエモンは、この日は元気過ぎてあちこち飛び回り、目が離せなかったようです。
棚や高い所にジャンプするなど、アグレッシブに動き回ります。照明の上に乗ろうとして怒られていました。また、ニャアニャアよくお話ししています。
驚くことに猫たちは全員、「お手」ができます。最初に飼いはじめたシンエモンが賢く、すぐにお手を覚えたので、他の猫たちもシンエモンをお手本にして自然にできるようになったそうです。
猫たちの写真を撮っていたら、「オレも撮ってくれよ」とばかりにスコフォのモモノスケ(オス・6才)が不機嫌な顔をして現れました。
すると、すっと人間たちの間に割って入り、木製ベンチの上でおもむろに足を伸ばしはじめました。こんなことをする猫は初めて見ました。
稲葉さんによると、モモノスケはこのポーズが好きでよくやっているそうです。取材などの撮影時には必ずやってみせるそう。
ドヤ顔でキメてきます。お店にデビューしたのは3番目ですが、看板猫としての意識はモモノスケが一番高そうです。
愛嬌も抜群で、時々、お客さまに水をおねだりします。モモノスケは人が持つコップか、蛇口からしか水を飲まないんです。
後ろにある雑誌にも、モモノスケの姿が。関西圏や京都の看板猫特集の表紙にも選出される程ですから、自然と意識も高くなりますよね。
ナチュラルな木のぬくもりのある店内は、落ち着いた雰囲気の空間。注文したガトーショコラは、さりげなくDICEの文字のクッキーがついていて、おいしい。
メニューはランチ、カフェ、ディナーまで種類も豊富。インテリアからメニューデザインまでトータルに洗練されています。
オープン7年目。新築で建てた住居の1階部分が4匹のアイドル猫たちが過ごすカフェスペースです。阪急電鉄京都線・西院駅から徒歩約7分、詳細はサイトで。
DICE CAFE(ダイスカフェ)
所在地:京都府京都市右京区西院久田町 26-2
TEL:075-203-7043
営業日:11:00~17:00 (月~金)
11:00~20:00 (土.日)
定休日:水曜+不定休あり
ホームページ:http://dice-cafe.sakura.ne.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/dicecafekyoto/
Instagram:https://www.instagram.com/dicecafe3156/
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