マリ・クレール スタイルで最新情報をチェック!
マリ・クレール スタイル公式ウェブサイトでは、毎月刊行される『marie claire style』マガジンの誌面と連動し、更に詳しい内容を掲載。東京、パリ、ミラノ、ニューヨークなど世界各国からえりすぐったファッション情報をデイリーに発信しています。欲しいモノや知りたい情報が必ず見つかるはず! 読み応えたっぷりのPDF版マガジンも無料でダウンロードできます。
4年ぶりに訪れたニューヨーク(NY)は刺激にあふれていた。今回は滞在の半分を、新しいファッション&コスメブランドがしのぎを削るソーホー地区で過ごしたのだが、「UZU」のストアもまた、魅力的なプレゼンテーションでニューヨーカーたちを驚かせていた。
UZUは2019年3月、「UNFRAME THE BEAUTY」という、従来の枠にとらわれないブランドフィロソフィーを掲げてNYでデビューした。そこで発表された色とりどりの「アイオープニングライナー」は、14色とうたいながらも13色の展開で、最後の1色をユーザーが決めるというユニークな発想だった。最も多かった答えは「黒」。しかし、ひとくちに黒といっても、十人十色の理想を融合し、七つの異なるブラックアイライナーを生み出したのだ。黒が持つ性格を追求してたどり着いた七つの「カラフル」は、際限なき世界の可能性を感じさせた。

また、このアイライナーは世界に誇る筆づくりの聖地、熊野×奈良でたった7人の伝統的な職人の手もみから生まれる大和匠筆(やまとたくみふで)を採用している。職人の説得を含め、実現までには長い道のりがあったという。現在、このライナーを手に取った若い世代がその工芸技術に興味を抱き、筆職人の門をたたくことも増えているらしい。文化においてのサスティナブルが、ここに実現しているのも感慨深い。

滞在中、不思議と何人かのニューヨーカーから「この街の魅力とは」と尋ねられたのだが、それはもちろんここに集まる「人」だろう。新たな自分らしさの表現を提唱するUZUのように、皆が今日も新しい世界をつくろうとクリエイティビティーと情熱に突き動かされている。
ニューヨーカーからの何げない問いかけは、この街が流行の最先端をゆく理由の一端を私に教えてくれた気がした。
(c)marie claire style/text:Nathalie Lima Konishi
【お問い合わせ先】
ウズ バイ フローフシ
0120-963-277
https://www.uz.team/jp/
小西俐舞ナタリーのビューティジャーニーをまとめた特集ページはこちら