猫クイズ!(四つの選択肢から選んでください)
Q.飼い猫の正式名称は?
(1)イエネコ
(2)リビアヤマネコ
(3)プセウダエルルス
(4)ミアキス
A.(1)イエネコ
【解説】現在知られている一般的な猫は、すべて「イエネコ」に分類されます。これは学術的正式名称で、飼い猫でも外で一生を過ごす野良猫でも同じです。定義は「人間によって家畜化されたネコ科の小型哺乳類」となります。
(ねこ検定公式ガイドブックより)
高級猫グッズの価格にびっくり!
仕事帰り、ふらっと立ち寄ったショッピングセンターの1階で、いかにも“良質”なものを揃えています、という感じのペットショップが目に入った。センス良く並べられた犬猫用キャリーバッグやサークルベッド。
こんなにオシャレなペットグッズがあるんだ……と思いながら値段を見ると、想定していた金額よりも1けた多く、
「高っ!」
と思わず声に出しつつ、静かに品を元の場所へ戻した。店内に並んでいる様々な商品……ペット用の食器やおもちゃ、無添加のフードなど、どれもこれも、これまで通っていた町のペットショップではお目にかかれないものばかりで、その価格にいちいちビックリした。
しかし、高いには高いなりの理由があるのだ。ペットの安全、健康を第一に考えた商品の解説を読むと、ついこちらを選びたくなる親心。……あ、まだ里親にはなれていないが。
猫は本来は肉食
週末、保護猫カフェ“小豆沢の森”に足を運び、グッズの品出しをしていた店長のアイさんに、ショッピングセンターのペットショップで発見したペットグッズやフードの話をした。
「キャットフードも、見たことのないものがバーッと並んでいて、飼い主でも食べられるんじゃないかっていう内容で、もうびっくりでした」
「人間同様、ペット業界でも品質や健康にこだわった商品が増えているんですよ。ただ、猫用は薄味なので、人がおいしいと感じるかはまた別の話ですけど。ここ数年、キャットフードもかなり進化していると思います。猫の生態に合わせた、グレインフリーフードも増えましたし」
「グレインフリーって穀物不使用ってことですよね?」
「はい、猫はもともと完全な肉食動物なので、穀物は苦手とされています。ここ数年、飼い主もペットも健康志向になり、猫の生態に沿ったフードが普通のペットショップにも並ぶようになりました」
医療費を考慮すれば割安?
「質は本当にいいと思うんですけど、価格面でちょっと悩んじゃいますよね」
「そうですね、ちょっと割高だったりしますよね。たぶん質にこだわりだしたらキリがないと思いますが、猫が必要としている栄養素や、体質に合ったフードをあげることは、病気を防ぐことにもなるでしょうし、長い目で見ると、その方が経済的だと私は思っています」
「そうだ、ペットの医療費ってめちゃくちゃ高いイメージがあるんですけど」
「はい、人間も同じですが、無保険で実費だとめちゃくちゃ高いですよ! なので、里親になった方には猫貯金をするか、ペット医療保険に入っておくことをお願いしています」
ペット医療保険。その手があったか。同僚のお姉さんが飼っている猫が入院した時、お給料の1か月分請求されたって言ってたわ。ペットの医療費……侮れない。
無駄遣いを見直せばなんとかなる!
「他に猫暮らしで大きな出費はありますか?」
「あとはお住まいが賃貸住宅だったら契約内容にもよりますが、念のために爪あとや汚損などの修繕費用の積み立ても考えておくといいですね」
「フードに、トイレ用品に、ペット保険、修繕費用の積み立て……普通に暮らしていても、結構お金掛かりそうですね」
「そうですね、どの品質のものを選ぶかにもよりますが、同居人が増えるのと同じなのでお金は掛かりますよ。でも、ここで里親さんになった方で『お金がないので猫を育てられません!』という人は今まで一人もいなかったので、真穂さんもいろいろ工夫をしながらやっていけると思います」
そうそう、そういうこと。足りなくなったら、収支を見直して工夫すればいいんだ。習慣になっているコンビニ通いや、ネットショップ巡り、セール品のバカ買い、そしてスポーツクラブの幽霊会員……たぶん、日常で無意識にやっている無駄遣いは多いはず。
「アイさんはカフェや自宅で10匹以上の猫たちを養っていますが、日々のやりくり、大変じゃありませんか?」
「猫たちが同時に体調を崩した時には、出費もそれなりにすごいですよ。でも、保護猫カフェをやっていなかった頃は、譲渡もゆっくりとしか進まなかったので、もっと猫家族が多かったんです。だからその時に比べると、楽になったなぁと感じています。
そんな日々の中で、猫仕様にDIYする技術や、猫が喜ぶ手作りトッピングなど、工夫する術を得られたので、ここでも役立つことが多いです。お金をかける部分と、かけなくてもいい部分が、実際に猫暮らしをすると見えてくるので、そういう発見も面白いと思います」
「猫が喜ぶ手作りトッピング、すごく興味深いです!」
「真穂さんの猫暮らしが始まったら伝授しますね」
猫が喜ぶお料理教室、ニーズは高いんじゃないの!? 同僚のお姉さんも喜んで参加してくれそう。
今日、カフェについた時から感じるかわいい視線……。
頭上のキャットウォークに三毛猫の姿……私を見てる? 気のせい?
(※この物語は、実在する飼い主募集型保護猫カフェをモデルにしたフィクションです)
(Photo by 保護猫写真家ねこたろう/写真提供・協力 CAT’S INN TOKYO)
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