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私事だが先日、引っ越しをした。仕事に加えての準備はせわしなく、あっという間にその日を迎えたのだが、何もなくなった部屋に座り込んで天井を見上げた瞬間、涙があふれて止まらなくなった。短い期間だったが、紛れもなくここは私の家で大切な場所だったのだ、と。
重たい体を引きずりながら新居のドアに鍵を差し込んだとき、ふと心落ち着く香りが鼻腔をくすぐった。それは、業者には任せられないと手持ちで搬入した「バンフォード」のディフューザーが発した安らぎだった。

「レディ」の称号を持つキャロル・バンフォード氏が有機農法に魅せられ、土壌作りから着手したのは、遡ること約30年前。2006年には彼女の哲学である“オーガニックで環境に優しい生活こそ、真のラグジュアリー”を体現した「バンフォード」を創設した。年月をかけて育てた、原料となる植物の85%が英国土壌協会の認定を受けているというこだわりようだ。また、ヨガにも精通する彼女は五感に深く持続的にアプローチする精油のブレンドを得意とする。
そんな類を見ない調香に魅了され、昨年から愛用しているローズマリーのディフューザーは、見えない姿で私を包み込み、新しい空間へと移り住む不安をぬぐい去ってくれた。以降、新生活ではやる気持ちを静めつつ、それでもやってくる明日に向けて英気を養いたいときに、「バンフォード」のアイテムを取り入れた。
官能的な肌をもたらす「ゼラニウムバスオイル」は温かい蒸気に包まれながら行う芳香浴に最適。心が研ぎ澄まされ、源泉のようにアイデアが湧いてきたり、平穏な気持ちに浸れたりと、その日求めるものによって感じ方が違うのが頼もしい。

旅先にも欠かせない「ピローミスト」は心の乱れを整えるフランキンセンスやラベンダーを調合。達成感と抱擁感を纏いながら眠りへと誘ってくれる。また、不安定な肌状態に転びがちなときは「ライフバランシングディープモイストトナー」と「ライフエッセンス」を混ぜ合わせてケアを。生命力あふれるストロベリーシードオイルが肌の乾燥や外的ストレスを和らげることで、空調や季節の変化も難なく乗り越えられる。
思えば「バンフォード」に救われたのは今回が2回目。前回は心身ともに疲弊していた師走に旗艦店を訪れスパトリートメントを受けたときだったが、やはり植物オイルと香りによってトータルバランスを整えてくれた。
私たちが癒やしを求めれば、必ず応えてくれる自然。その偉大さを日々の生活の中で思い出させてくれるのが、きっと「バンフォード」というブランドなのだろう。
(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi
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