放送作家として活躍中の野々村友紀子さん。夫はお笑いコンビ「2丁拳銃」の川谷修士さんです。最近は、自らバラエティー番組に出演し、川谷さんの相方の小堀裕之さんを厳しく説教する様子などが話題になっています。川谷さん、小堀さんとともにゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、28日午後10時から放送予定)の収録前、独特な家事や育児について話を聞きました。
芸人からOLをへて放送作家に転進
――元々お笑いコンビを組んでいたそうですね。
元々は芸人でした。吉本総合芸能学院 (NSC) 大阪校11期生で、同期には、中川家、たむらけんじ、陣内智則、ケンドーコバヤシ、ハリウッドザコシショウなどがいます。相方の都合でコンビを解散した後、1年間、OLをしていました。
――どんな仕事を?
事務員として働いていましたが、「合わなかったんかなぁ?」と思い、1年ぐらいでやめました。元々、芸人をやめた直後から、「放送作家やらない?」って声をかけてもらっていたので、放送作家をやるようになりました。
夫の相方への説教に名言の数々
――夫・川谷さんとの出会いは?
「2丁拳銃」はNSCの1期下で、私がお笑いをやっていたときに吉本の劇場で修士君と出会ったんです。2002年に結婚しました。そのころから、小堀のことは怒っていました(笑)。それがたまたまバラエティー番組の密着取材で取り上げられて、そこからテレビ出演のお話が増えるようになりました。

――私もその番組を見ましたが、自堕落な生活を送っている小堀さんへの説教、ものすごくインパクトがありました。
今でもプライベートでしょっちゅう怒っているんですけど、ちっとも変わらない(笑)。
――ご主人はどんな人ですか?
めっちゃまじめで、小堀とは正反対です。子育てや家事も私が忙しいときは協力してくれます。ちゃんと帰ってきますし、家にもお金を入れてくれます。それは、当たり前ですけど。小堀を見ていたら、すごくいいだんなさんに見えますね。
夫に「家事リスト」を突きつける
――野々村さんのブログでも公開されていますが、ものすごく膨大な数の「家事リスト」は、ご主人に家事を協力してもらうために作ったのですか?
10歳と12歳の娘がいるんですけど、2人とも仕事が忙しいとき、どうしても私のほうに家事が集中します。最初は私のやさしさで、自発的に家事に協力してくれるのを待っていたんですけど、そうしたら向こうもだんだん甘えてきたのか、担当しているゴミ捨てや洗い物をやらない日が出てきたんです。それで、私が多めにやっていたら、ある日、「イーッ! なんで私ばかり!」って切れて、爆発してしまいました。
「メダカにエサをやる」とか「子どものメガネの状態の把握・調整」とか、私がやっていることをリスト化して、「こんだけあんねんぞ」って言って、夫がやっていることに○をしてもらったら、148項目のうち6個しかありませんでした。しかも日々、更新していくので、項目が増えていっています。
――仕事が忙しくなって、家事との両立は大変ではありませんか?
大変です。もちろん完璧にはできませんが、日々、家事で「こんなに細かいこともやってるんだよ」ってことをわかってほしいです。

――放送作家の仕事以外にも、情報番組のコメンテーターやNSCの講師、講演、書籍の出版、コラムの執筆など、たくさんの仕事をこなしていらっしゃいますね。
ありがたいことに、最近では放送作家以外のお仕事も増えてきました。
――2月20日に新刊「パパになった旦那よ、ママの本音を聞け!」(赤ちゃんとママ社)を出版されました。どんな内容ですか?
小さなお子さんを育てているお母さんが、夫に対して普段言いたくても言えない本音などを言葉にしてぶつけてみました。「子育てで『やるやる詐欺』はやめて!」とか、「朝、とりあえず起きて来い!」とか「シャンプーの詰め替えぐらいしろ!」とか、細かいことも書いていますね。
――きっと男性はちゃんと言葉で言われないとわからないのでしょうね。
そうですね。パパに読んでほしいし、ママにも読んでもらって、すっきりしてほしいです。
――一昨年からバラエティー番組の「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)に出演して、ダメ夫の小堀さんに対し、強い口調で説教をしているシーンが、「すっきりした!」と話題になりました。「弾き語るな!」は名言です。
お笑いで成功していないのに、バンドを組んで弾き語りをやるなって言っているのに、まだ弾き語っています。全然分かってくれません。
――短いけれど、面白くてインパクトのある名言の数々は、どこから生まれるのですか?
どうなんでしょう? 元々、大阪人だから、端的にストレートに言ってしまうんです。
――家事も育児も仕事も完璧にこなしていますが、ストレスはたまりませんか?
小堀を説教することが、ストレス発散です(笑)。
――ネット上では、「元ヤン」って言われていますが、本当のところは?
ネットでは大げさに言われています(笑)。そんなではないですけど、元ヤンっていわれたら、「元ヤンかなぁー?」ぐらいです。
いつか「2丁拳銃」と共演したい
――「2丁拳銃」に期待することは?
ネタは本当に面白いので、もったいないと思っています。小堀君にはもっと、本業の方に力を入れてほしいです。本人は「手は抜いていない。余力でやっている」と言っていますが、余力なんてあるかい! 売れてへんくせに、なにが余力じゃ(笑)。余力も全部つぎ込んだら、もっと面白くなるんじゃないかと思っているんで、本業のお笑いで頑張ってほしいですね。
――ご自身の夢はありますか?
私の夢は「2丁拳銃」が売れることが一番の夢です。「2丁拳銃」が冠番組を持って、ゲストに呼んでもらえたらうれしいな。
(取材:読売新聞メディア局・遠山留美)
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