「第51回ミス日本コンテスト2019」が21日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われ、グランプリには愛知県出身で東京大学2年生の度會亜衣子さん(21歳)が選ばれました。
日本人の感性で選ぶ、日本の美を追求した「ミス日本コンテスト」は、今年で51回を数え、過去に藤原紀香さんらがグランプリを受賞しています。
今大会のテーマは「利他の心で行動する健康美人」。選考では“見た目の美しさ”だけではなく、内面や行動、社交性など、幅広い人間性が問われました。全国2354人の応募者から選ばれたファイナリスト13人が最終選考に臨み、着物・ドレス・水着の審査が行われました。
グランプリを受賞した度會さんは、今年から新設された「ミススポーツ」とのダブル受賞。グランプリに選ばれた瞬間は驚きの表情でしたが、すぐに満面の笑顔に。「自分がこのような賞をいただけるとは夢にも思っていませんでした。ミス日本グランプリの名に恥じぬよう、これからも精進していきます」と喜びを語りました。
将来は患者さんの心に寄り添う医師に
度會さんは東京大学前期教養学部理科3類で医学を学んでいます。フランス留学の経験があり、フランス語が堪能。フルート演奏、水泳、歌など、芸術からスポーツまで幅広い特技を持っています。
将来の進路を尋ねられ、「まだ医学の入り口に立ったばかりですが、最先端の研究などで貢献できたらいいなと思っています。神経病理学にも興味がありますが、患者さんの心に寄り添う医師を目指しています」と目を輝かせ、「尊敬する人物はナイチンゲール。白衣の天使と呼ばれていますが、優しさを振りまくだけの存在ではなく、病院の衛生改革に取り組み、“行動”を示した女性です。わたしも行動できる女性になりたいと思っております」と話しました。
特別賞は探検家グランドスラム世界最年少記録の大学生
ミス日本「水の天使」とミス日本「ミス着物」は谷桃子さん(東京都・22歳)がダブル受賞したほか、ミス日本「みどりの女神」には藤本麗華さん(東京都・26歳)、ミス日本「海の日」には髙橋梨子さん(千葉県・20歳)、準ミス日本には西尾菜々美さん(東京都・21歳)がそれぞれ選ばれました。
また、特別賞『和田静郎特別顕彰ミス日本』には、七大陸の最高峰と北極点、南極点への到達を果たした「探検家グランドスラム」を世界最年少で記録した南谷真鈴さん(22歳)が受賞。この賞は、コンテストへの応募に関わらず、「美と健康の素晴らしい資質を持った女性の活躍を応援する」ことを念頭に、将来性のある女性に贈られる特別栄誉賞です。

南谷さんは早稲田大学政治経済学部に在学し、山岳活動に加えて、世界一周セーリングを目指す若き冒険家。「栄誉ある賞をいただき、驚きと感激で胸がいっぱいです。日本女性の“内なる美”を大切にして活動を続けます」と笑顔いっぱいで話しました。冒険家・三浦雄一郎氏から祝福のメッセージが届き、副賞として洋画家・村山直儀氏による肖像画が贈られました。(撮影:高梨義之)