会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の猫駅長をご存じですか? 初代駅長猫の「ばす」は、猫ブームの先がけ的存在として話題になっていました。一度会いたいと思っていたのですが、すでにばすさんはご高齢でしたから、2代目に駅長職を託していました。その2代目駅長「らぶ」が、名前に負けず劣らずの可憐さで、駅を訪れるお客さんを笑顔にしているといううわさを聞いたのです。居ても立ってもいられず、2年前に旅立った初代の遺志を引き継ぎ、ローカル線の駅を盛り上げている「らぶ駅長」の働きぶりを拝見してきました。
ここは、福島県のローカル線・会津鉄道の「芦ノ牧温泉」駅。「ねこが働く駅」という看板と、大きなポスターサイズの猫たちの写真が飾られています。
駅舎に入り、らぶ駅長を探しますが見当たりません。居たと思ったら、それはポストカードだったり、コラボ企画のイラストでした。
ホームのベンチには、らぶ駅長そっくりなクッションがあります。らぶ駅長目当てのお客さんはここで記念のツーショット写真を撮っていました。
おっと、突然現れた本物のらぶ駅長、噂通りのかわいさです。らぶ駅長の写真は、事前に取材のお願いをして撮らせていただきました。
らぶ駅長は駅構内を巡回したり、駅舎内で昼寝をしながら、訪れたお客さまを和ませてます。寝ていても仕事をするのがすごいところ。
構内の巡回する場所は、らぶ駅長の意思にお任せです。安全確認でしょうか? ホームぎりぎりを歩いていきます。
さすが駅長猫、凛々しい表情です。らぶ駅長はオスですが、幼い頃はその愛らしさからメスだと思われていたそうです。
この日は日曜で、朝からお客さんを迎えるのに大忙し。やっとできたパトロールは念入りにしていきます。
パトロールはまだまだ続きます。らぶ駅長は現在4歳。くるんとした耳はアメリカンカール種の特徴ですね。
途中で生えている草を食べ始めるらぶ駅長、食べるというより、はむはむかんで、草の状態までチェックしているようです。
置いてあったレールも入念にチェック。先ほどまでのかわいい顔を、ぶちゃ顔に変えてまでの厳しい確認作業です。
駅周りを一周して、気になるものを発見?して立ち上がります。らぶの駅長見習い期間は1年ほど。初代駅長からの引き継ぎがしっかりできていますね。
パトロールを終えて駅長室で一息つく、らぶ駅長。やっぱりかわいい。水、木曜日をのぞく毎朝、駅に出勤し、午後4時まで勤務しています。
芦ノ牧温泉駅には人間の駅長がいます。なので、猫駅長は正式には「名誉駅長」。初代の名誉駅長「ばす」は駅構内にある車両(後ろにある黄色い車両)の隣、花桃の木の下で眠っています。18歳まで生きた「ばす」には、「初代ご長寿あっぱれ名誉駅長」の称号がつきました。
忙しいらぶ駅長の代わりに、2歳下の弟「ぴーち」(アメリカンカール)が施設長として水・木曜日に勤務。土・日も出勤することもあります(写真提供:芦ノ牧温泉駅)。
猫が働く駅
会津鉄道 芦ノ牧温泉駅
住所/福島県会津若松市大戸町上三寄乙49
勤務時間/9時~16時(年中無休)
※勤務時間は2匹の体調により変更になる場合もありますので、事前にサイトでご確認ください。
※ねこ駅長の動画を含むすべての撮影は禁止されています。
公式サイト/
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