羽田空港から約20時間かけ、カリブ海の社会主義国家キューバの首都、ハバナへやってきました。旧市街が1982年、ユネスコの世界遺産に認定されました。コロニアルな建物が立ち並び、クラシックカーが優雅に走る。そんなノスタルジーに浸れる街にはキュートな猫たちが暮らしていました。彼らをレンズに捉えようと動きましたが、問題は照りつける太陽です。今年が特別なのか、暑さにクラクラします! ここは暑い街に相応しい過ごし方をしている猫に倣い、動くのは朝晩にし、日中はカフェでのんびりするのがよさそうです。そんなお手本的なハバナ猫の朝昼晩をリポートします。
たまにハッとする程キュートな猫に出会えるハバナ。年間を通して亜熱帯の国では人も猫もスレンダー。その影響かもしれません。このキジトラ猫は若そうです。
旧市街のアンボスムンドスホテル近くの路地で、猫たちが集まっていました。朝早い時間の光はきれいだし、昼になると人だらけの道がすっきりしています。
日本からのフライトだと、到着がどうしても深夜に。すぐにでも街に繰り出したい気持ちを抑えられず、翌朝早くに目が覚めてしまいました。おかげでこんなかわいい猫に会えました。
お待ちかねのごはんの時間。この女性を頼って猫たちが集まっていたようです。早朝はここだけでなく、マレコン通り近くにも猫たちが集まるミニ公園があります。
観光スポットのオビスポ通りを1本中に入ると、現地の人たちの暮らしが見えてきます。タイミングが合えば、人と触れ合う猫の姿を見ることができます。
ハバナに集まる観光客のお目当ては、やはりクラシックカー。オープンカーの前で記念撮影するこの女性は、水玉のワンピースが様になっていてインスタ映えしています。
ハバナの昼間の時間。猫たちは観光客相手のオシャレなカフェに集まってきます。強い日差しを避けるため、またおやつをゲットするために好みのカフェへ。
旧市街にはカフェがいたる所にあり、特にビエハ広場にはテーブルがいくつも並んでいます。一角にはブリュワリー(ビールの醸造所)も。
カフェのスタッフからおやつをゲットできなくても、観光客におねだりすればおすそ分けをもらえます。みんなお行儀がよく、テーブルの下でアピールします。
このチビ猫は堂々とベンチで眠っていた猫です。まるで自分の家のようにのんびり寛いでいました。もちろんカフェスタッフもお客もこの猫を追い払うことはしません。
ハバナの夜です。ライブハウスだけでなく、カフェや広場でミュージシャンが楽器を奏で、歌を披露します。猫たちも幾度となく聞こえる音に耳を傾けます。
人が集まる場所には猫も集まるらしく、この路地には猫たちが吸いよせられていました。水飲み場も用意してあって、白黒のハチ割れ猫が水を飲みに来ていました。
地元の猫好き少年が、たまらずハチ割れ猫の背中をなでています。猫が夢中で水を飲むスキをついてのことで、当のハチ割れ猫もちょっと戸惑ってますね。
そういえば、この少年は私が黒猫を撮影している最中も、ずっと壁に寄りかかってつまらなそうにしていました。猫が好きでも、ハチ割れ猫以外は眼中にないのでしょうか?
ハチ割れ猫を抱き上げ、じっと見つめています。もしかしたら、ずっとこの猫が現れるのを待っていたとか? だから待ちくたびれて、つまらなそうにしていたのかも。
少年はそのまま猫を抱いたまま行ってしまいました。あ〜、その猫の写真が撮れていないのにな……残念。でも今回、キューバの人が猫を大事にしている姿は、たくさん撮れました。
ハバナ旧市街の猫スポット
朝夕のアルマス広場、カテドラル広場、フェルサ要塞付近。
昼間のビエハ広場と近くのカフェ。
![]() 「どやにゃん」南幅俊輔著。(辰巳出版、842円・税込み) |
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