足首回りにストレッチ素材
ストレッチ素材を使うなど、足首にフィットしやすいショートブーツが注目されている。流行のロングスカートなどと組み合わせれば、足元が引き締まった印象を与えてくれる。履いたり脱いだりもしやすい。
9月に改装オープンした日本橋高島屋本館(東京)の婦人靴売り場には、300種類を超えるショートブーツがそろっている。中でも、この秋に人気なのが、主に足首回りにストレッチ素材を使用した商品だ。
ジッパーがなくても簡単に履けるものは、靴下にちなんで「ソックスブーツ」とも呼ばれている。価格は3万円前後のものが多い。
同店担当者の友部絵里奈さんは「パンプスのように楽に履いたり脱いだりできる。足首回りにフィットするため、人気のロングスカートやワイドパンツとコーディネートすると、足元をおしゃれに引き立ててくれます」と話す。デニムのパンツなどにも合うという。
全面にニット素材を使用したブーツ(税抜き3万8000円)は、しっかりと足首を包み込む。ヒールが9センチと高めで、すっきりと足元を演出する。赤と黒の2色があるが、「ブーツを引き立てたいなら、アクセントのある赤色がお薦め」と友部さん。
ニット素材を基本に、甲やかかと部分にスエードを使ったブーツ(同3万2000円)は、全面がニットのものよりも、履いた時に靴の中でつま先などがずれにくく、安定感がある。落ち着いたグレーの色調が上品さを醸し出す。
「ニット素材は水を通しやすいので、雨の日には履かないでください。急な雨や汚れに備え、防水スプレーを定期的に吹きかけておけば安心です」と友部さん。「様々な色やデザインがあり、お気に入りの一足が見つかるはず」
昨年よりヒールが少し高め
10月に改装したABCマート・グランドステージGINZA(東京)にも、足元をすっきり見せるショートブーツが並ぶ。「今年は昨年よりヒールが少し高いのが特徴」と、同店の江口唯さんは話す。

独自ブランド「ヌオーヴォ」のストレッチブーツ(税抜き6900円)は、スエード調の素材を使っている。足首が細く見えるだけでなく、はっ水加工が施されて雨などにも強い。
ソールのゴムを減らして軽量化したブーツ(同5500円)は、ヒールが9センチ、履き口もタイトで足を細く見せるが、ジッパー付きで着脱しやすい。ヒョウ柄や黒など色柄は若者向けの4パターンだが、シニア層にも人気だ。
江口さんは「寒さにも強く、これからのシーズンのお出かけに最適です」と話している。
(読売新聞生活部)