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芸術祭と呼ばれるものが日本には星の数ほどありますが、元祖・地域芸術祭は、3年に1度開催され今年で7回目を迎える「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟県十日町市津南町)です。
アートに導かれて里山を巡る
東京23区よりも広い土地に、世界中のアーティストの様々な作品が点在しています。森、山、川、田んぼ、畑、空き家、小学校……いたるところにアートが在る。なんだかアートに導かれて、里山を巡っているような気持ちになり、風や木漏れ日、鳥の声や雲の流れいく姿に、心がすーっとなだらかになっていくような感じがします。

最初の作品が出来たのが2000年。今日までの18年間、まるで住人のようにずっと居座り続けているアートもあります。この芸術祭のモットーは「ここでしか出来ないアート体験を」ということだと思います。

例えば、廃校になった小学校を使った『絵本と木の実の美術館』。この小学校の最後の生徒だった3人を主人公にした物語を、体験型の絵本のような空間にしました。
農作業をする人々をモチーフにした『棚田』。この作品の舞台となった棚田の持ち主は高齢のため、ここを手放そうと思っていたそうなのですが、世界中からこの作品を見るために人々がやってくるのを見て、もう一度頑張ることにしたそうです。

心が元気になる美味しいごはん、豊かな自然。冬は豪雪で、過疎化が進む厳しい場所です。その中で暮らす地元の人々の優しさと強さ。そういうものに出会えるチャンスをくれるから、毎回ここへ旅をしたくなるのです。
(c)marie claire style/selection,text,photo:Emma Maeda
【大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018】
会期:7月29日(日)~9月17日(月)
会場:越後妻有地域(新潟県十日町市津南町)
お問い合わせ先:025-757-2637
公式HP