「熱闘甲子園」のテーマソングに
夏の全国高校野球大会に挑む球児らに密着する番組「熱闘甲子園」(テレビ朝日系)の今年のテーマソングが、アイドルグループ「嵐」の新曲「夏疾風」に決まりました。嵐の5人が4月26日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に勢ぞろいして、お披露目しました。
作詞・作曲は、人気フォークデュオ「ゆず」の北川悠仁。真夏の炎天下で奮闘する球児らを勇気づける、アップテンポのナンバーです。メンバーの相葉雅紀は、「熱闘!高校野球100回スペシャルナビゲーター」として、同局の高校野球関連番組でナレーションや中継を担当。「爽やかさの中に泥臭さも混じるような前向きな曲。選手の皆さんの背中を押す1曲になれば」と笑顔で語っていました。第100回記念大会の今年は、史上最多の56校が出場して、8月5日に開幕します。
【会見詳報】球児も応援団もブラスバンドも、嵐が全力で応援します!
グラウンドで行われた会見では、ナビゲーターの相葉雅紀や野球経験のある松本潤、二宮和也らが高校野球への熱い思いを、櫻井翔は母校の応援に行った話を披露しました。一方、野球に詳しくないという大野智はボケを連発、4人からツッコミを受ける一幕も。5人の「仲良し感」が伝わる会場の模様をお届けします。(敬称略、読売新聞大阪文化部 沢野未来)
会見の冒頭、球場のウグイス嬢が試合さながらに、一番サード相葉、二番セカンド大野、三番ファースト二宮、四番ピッチャー櫻井、五番キャッチャー松本とアナウンス。メンバーが一塁側ベンチから登場し、マウンドに集まると、試合開始のサイレンが鳴りました。
プロのミットに興奮
5人:すごい!
相葉:信じられないです。電光掲示板にも僕らの名前が出ている。砂を持って帰ります。
二宮:やめてください。また、今度ね。
(司会のヒロド歩美アナウンサー:こちらの野球のポジションは相葉さんが考えられた)
相葉:僕が決めさせてもらった。僕も野球をやっていて、サードだったので。大野さんは職人のような感じなので二番セカンド。
大野:職人なの?
相葉:バントとかをやったり。あ、野球知ってますか?
大野:バントは知っていますよ。こういうやつでしょ?(ジェスチャー)
4人:それはバウンドだよ!
大野:あ、こういうやつか(バントのジェスチャー)
相葉:それです。二宮君は僕と一緒によく野球をやるんですけれど、その時にファーストを守ってくれることが多い。4番ピッチャー櫻井さんは、ドラマで見たらめちゃくちゃ速くて、いい球を投げていたから。
櫻井:あれCGなの。10年くらい前のドラマなんですけれど。
相葉:CGなんだ! 松本君は少年野球でキャッチャーをやっていたと伺ったので、司令塔。(元プロ野球選手で野球解説者の)古田(敦也)さんが大好きなんだよね。古田さんから、当時使っていたキャッチャーミットをもらったよ。
松本:くれって。
相葉:え、ダメダメ。オレ、それでサード守るんだから。
松本:それは、ダメだよ!
感動のドラマにマッチした新曲
(司会:今回のテーマソングについて)
相葉:ゆずの北川さんに作ってもらった。爽やかな感じもありながら、泥臭さもあり、力強い楽曲になっている。すごく前向きな歌です。選手の皆さんの背中を押す1曲になってくれたらと歌わせてもらった。高校野球にあてはまる歌詞もたくさんあります。
櫻井:(オーロラビジョンで流れた楽曲の映像を見て)たくさんの感動シーンに「夏疾風」がすごくマッチする。
松本:2018年の夏の大会は、一生に一回しかない。この曲が、球児の皆さんをはじめ、応援しているご家族や学校の生徒の皆さんの心に残る1曲になればいい。
二宮:甲子園を経験して成長した球児たちが同窓会で集まった時に、この曲が流れて当時のことを思い出してもらえたら。僕らも楽しみ。
大野:僕にとっては、ここに立てること自体が特別で……正直、戸惑っています。
松本:野球をやってこなかったしね。
大野:そう、申し訳無いなと思いながら、今年は100回目の大会なので、僕なりにも応援をしようと思っています。
櫻井:(相葉がナビゲーターに決まった時は)うれしかったですよ。相葉くんが楽屋で甲子園の中継を見ているのを、一緒に見ていたから。春と夏はチャンネル権はずっと相葉君にあるんです。100回の記念すべき大会にメンバーの1人が参加するのはうれしかったです。加えて、楽曲まで歌わせてもらって。相葉さん、ありがとうございます。
4人:相葉さんのおかげです。
相葉:いやいや、本当に関われることがうれしいです。
忘れられない試合と誇り
(司会:高校球児へのエールをお願いします)
松本:甲子園に来て試合のできる学校自体がわずか。3年間がんばった成果が現れると思うので、とにかく楽しんで、悔いのない夏を過ごして欲しい。がんばってください
大野:勝敗も大事ですが、一生忘れられないプレーを。僕は野球はあまりわからないですけれど(相葉:それは言わなくていいんだよ)、テレビで見ているだけでも鳥肌がたつくらいだから。今回は僕も見たい、応援したい。がんばってください。
二宮:今も、皆さんがんばっておられると思う。怪我がないように、ここで試合をしてほしい。僕らは東京からテレビを通しての応援になるだろうけれど、皆さんの活躍を見たい。がんばってほしい。
櫻井:10年くらい前ですかね。母校が出場したので足を運びました。サッカーの国立競技場、ラグビーの花園、そして野球の甲子園はまさに「聖地」だと思うんです。その聖地の存在感に圧倒されたのを覚えている。地方大会で大変な思いをしてここへたどり着くのでしょうから、全力を出し切ってほしいと思う。僕は子どもの時ちょっとトロンボーンをやっていたんですけれど、金管楽器は外で吹くと熱くなるので、ブラスバンドや応援する皆さんのことも、テレビの向こうから応援できれば。
相葉:僕はこの球場で、一番近くでずっと応援するので、選手の皆さん、全力を尽くして悔いのないようにがんばってください。
(記者:野球あるいは高校野球への個人的な思い出は?)
松本:僕は中1でジャニーズに入るまで、ずっと野球をやっていました。高校野球を一番見ていたのは小学生の頃で、いつか自分も出場して甲子園の土を踏むんだ、と夢見てやっていました。だから今日はすごく特別な日。この場所に来られたのが夢のよう。
大野:僕は小学校3年の時に友達から野球をやらないかと薦められたが、すごく薦められたもんで逆に入りたくなくなってしまった(場内爆笑)。でもあそこで野球を始めていたら、僕は甲子園に出ていたかもしれないです。
4人:そうだね、可能性はあるね。分岐点だったかもしれないね。
大野:そこからは、甲子園とは無縁にはなってしまいましたが。相葉ちゃんが楽屋でテレビにくぎ付けになって見ている時、僕も横で見させてもらって、すごく引き込まれました。今年も楽屋に行ったら……あ、相葉ちゃんはいないのか。4人で見ると思います
相葉:たくさんあるんですけれど、高校野球といえば、松坂(大輔)投手の試合はすごく印象的だった。後は松井秀喜選手とか。世代なのですごく見ていました。
二宮:悩みましたが、マーくん(田中将大投手)と斎藤佑樹投手の投げ合いですかね。最後の空振りは忘れられない。一番思い出深いです。
櫻井:母校の野球部が「エンジョイベースボール」を掲げていて、この大舞台に来たとき、みんな緊張しないか、萎縮しないかと思いながら見ていたら、彼らは、その名前の通りエンジョイしながら、楽しみながらやっていました。それがすごく誇らしかったのを覚えています。
相葉流「甲子園の楽しみ方」
(記者:高校野球の魅力は何だと思いますか?)
松本:選手ももちろんだが、アルプススタンドで力強く応援している学生やご家族の姿を見ることで、よりプレーに引き込まれる。ドラマがより感動的になったり、勇気をもらえたり、涙あふれている瞬間にいろんな感動があふれている。そこが魅力。
大野:熱い戦いを終えた後に、砂を持って帰るという。
4人:それは知っているんだ。
大野:甲子園ならではで、そんなすごい場所なのかと思いました。
相葉:松本も言っていますが、本当にみんなで闘っているんですよ。ベンチには入れない選手も、ボールボーイも。1球1球にかける思いが、必死で、けなげで。その姿に心が打たれる。
二宮:流れが変わった瞬間が目に見えるところも、一つの魅力だと思う。どんなに点差があろうと、学校の力量の差があろうと、流れが変わる瞬間があり、そこから一気に試合が展開していくのが面白い。
櫻井:各校や選手のドラマを知った瞬間に、より胸がいっぱいになる。
(記者:相葉さんが甲子園に来たら楽しみにしていることは。もし五人できたらどう楽しみたい?)
相葉:僕のルーティーンをみんなにやってもらいたい。まずは甲子園カレーを食べてもらって、暑くて汗だくなので近くのサウナに寄って帰る。
(記者:今回の曲に、野球にちなんだ振り付けはありますか?)
松本:できたらいいですね。今どういう風に自分たちがパフォーマンスをするかを考えている。甲子園でも応援時に楽曲を弾いていただければ。みなさんと一緒にできる振り付けができればいい。