東京ドームで23日まで開催中の「世界らん展日本大賞2018」。21日に開催された「スペシャルナイト with OTEKOMACHI」では、「脱かわいい 大人の作法」を連載中の清水彰子さんが、「あなたを美しく魅せる立ち居振る舞いメソッド」と題して、特別公開レッスンを行いました。
清水さんが「ミス日本」のビューティーアドバイザーを務めている縁で、ステージには、清水さんの指導を受けてミス日本2017「みどりの女神」に選ばれた野中葵さん(20)が、モデルとして登場。華やかで落ち着いたたたずまいに、約200人の観客から思わずため息が漏れました。

百花繚乱のらん展の会場を見回しながら、清水さんは会場の女性たちに「らんに負けちゃダメ!きれいな人はみんな努力をしている。そのままだといつかツケがくるわよ!」と一喝、会場を沸かせました。
美しい歩き方と座り方を直接指導
壇上でのレッスンを志願した女性2人も壇上に上り、さっそく清水さんが姿勢をチェックします。2人の立ち姿勢は猫背でO脚気味。「これはダメざます!」と、清水流の厳しいダメ出しが。
清水さんによると、O脚でも美しく見えるよう立ち姿を磨くコツは
1. おなかの中心にある丹田に力を入れる
2. 頭頂部を糸で引っ張られたように、上半身をまっすぐに
3. あごを自然に引く
4. 右足のつま先を時計の針の12時方向に、後ろに引いた左足のつま先は10時の方向に開く。

O脚を直すには、
1. 上半身を伸ばして、両足をそろえて立つ
2. 膝を曲げて、左右の膝をくっつける
3. 膝をくっつけたまま、脚をまっすぐに伸ばす
4. 曲げ伸ばしの運動を1日に10回行う

「体で覚えることです。脚を伸ばす時には、脚の間のチャックをぎゅっと閉めるように、すねの内側から雑巾を絞るようなイメージで」。これを続ければ、見違えるほどしゃきっとした美しい立ち姿になり、おのずとオーラがにじみ出るのだそう。「家に全身が映る鏡を置き、毎日お風呂から出た後に姿勢をチェックすることが大事ね」と清水さん。
まるで「ミス日本」のような美しいウォーキング
次に歩き方。壇上の2人が緊張からぎこちなく歩くと、「ダメざますわね!」と、清水さんの厳しいチェックが。手本として歩いた野中さんの背筋がのびたパーフェクトなウォーキングに拍手が沸き起こりました。

美しく歩くコツは、立ち姿の基本を守って、丹田に力をいれて立った上で、
1. 肩甲骨を意識する。引き寄せすぎず、軽く意識する程度で大丈夫
2. つまさきを真っすぐ前に出し、地面に足をおろす。足の裏をなるべく見せない。
3. 歩幅を広く、ゆっくり歩く
女性はバッグを肩にかけて歩く人が目立ちますが、いつも同じ側の肩にバッグをかけていると、肩が下がって姿勢がゆがんでしまうといいます。壇上の女性も右肩がさがっていると指摘されていました。
日本人が苦手な座り姿勢
「日本人は畳の上で正座をする生活習慣が長かったので、イスに座る姿が美しくない」と清水先生。テレビを見てリラックスするときは、なるべく正座はしない。むしろあぐらの方がいいのだそうで。「美しくなりたいなら努力を。ポテトチップスを食べながら、だらしなくテレビを見ていてはダメ」と、清水さん。ヨーロッパ流の美しい座り姿勢を伝授してくれました。
1. イスの左に立つ
2. 3歩でイスの前に移動
3. 右足のふくらはぎを軽く椅子に押し当てて、座面の位置を確認
4. そのまま前を見て、背筋を伸ばしたまますっと腰を座面に下ろす
5. おなか(丹田)に力を入れる
6. 右足を横に流して置き、そのふくらはぎに左足を絡め、少し手前にひく。足裏を見せないように注意

登壇した2人もエレガントな座り姿になりました。清水さんの厳しさの中にもユーモアあふれる指導に、会場の若い女性たちは熱心に耳を傾け、「美姿勢が一番の花嫁修業、花嫁道具よ!」との言葉に大きくうなずいていました。

壇上でレッスンを受けたモンゴル出身の日本で働くドガルさんは「清水さんのレッスンは、緊張したけど大変ためになりました」と、うれしそうに語りました。