今年も残すところわずかとなりました。この時期は、忘・新年会、祝賀パーティーと、あらたまった場に出る機会が多くなります。1年で一番、あなたのコミュニケーション力を発揮しなければならない季節でもあります。
また、年末年始のご挨拶など、さりげないマナーや心配りが必要なシーンも多いことでしょう。例えば、目上の方の家に招かれたとき、失礼にならない服装は? 喜ばれる手土産は? 知っているのと知らないのとでは、あなたの好感度に大きく影響します。
この時期に人間関係を深めれば、新たな年の開運にもつながるはずです。
「親しき仲にも礼儀あり」の心得を忘れないで
同僚や友人との飲み会など、親しい人たちとの宴席は楽しいものです。だからといって、気を緩めすぎないように。お酒を飲み過ぎてだらしなく酔いつぶれたり、具合が悪くなって人に迷惑をかけたり、他人に不快感を与えないように。こんな時こそ、大人の女性としてスマートに振る舞いましょう。
とくに、会話には気をつけてください。お酒が入ると開放的な気持ちになって、いつもとは違う話題になることも。相手の嫌がる話題には触れないように。お酒が入っても気持ちに“無礼講”はないと心得て。
また、お酒が飲めない人に無理強いするのはNGです。そして、飲めない人は、飲んでいる人たちと大らかな気持ちでコミュニケーションを取ってください。「これだから、酔っぱらいは……」という表情は見せないように。
【飲み会に行く前にチェック】
・ミニスカートや胸元が開いた服はNG。体を締め付ける服も悪酔いするので、避けるのが無難。

・靴選びも慎重に。会場が靴を脱いで上がる座敷の場合は、脱ぎ履きしやすい靴にしましょう。うっかりブーツなど履いていったら、手間取って迷惑をかけてしまいます。
先輩や上司など、目上の人の自宅に招かれたら……
先輩や上司などに自宅に招かれたとき、あなたはお土産に何を持って行きますか? 生ものやケーキ、もしくは手作りのクッキーなどはやめておきましょう。招待する側は、食事の準備やデザートなどを用意しているでしょう。生ものやケーキ類は早めに食べないと傷む心配があります。せっかく準備していただいた料理やデザートをおろそかにすることにもなりかねません。その場で食べる前提のお土産はふさわしくないでしょう。

また、手作りの菓子なども同様です。招かれた側は、客として相手を立てなくてはなりません。マナーの基本は相手への思いやりと配慮です。手土産や贈り物は、必ず相手の趣味や好みにあったものを選びましょう。甘い物が好きでない方にお菓子を持っていっても、困るだけです。事前に好みを調べるくらいの手間をおしまないように。
相手の好みがわからない場合は、日持ちするお菓子やワインなどを持参して、「お招きありがとうございます。後日ゆっくり、ご家族でお召し上がりください」と一言添えましょう。招いていただいたお礼の気持ちが、相手にも伝わるはずです。
【訪問前にチェック】
・指定された時間から、数分~10分ほど遅れて行くのがマナー。準備に忙しい訪問先に、早く着いてしまっては、かえって迷惑になります。
・新年会や祝賀会だからといって慣れない着物で訪問すると、着崩れしたときの対応に困ります。着崩れしないよう、きちんと着付けするか、直し方を練習しておきましょう。

・服装はシンプルなデザインのワンピースや、スカートはふんわりしたフレアがオススメです。椅子やソファに座っても、和室で正座でも、窮屈な思いをしなくてすみます。ただし、カジュアル過ぎる服装は失礼になるので、セットアップやジャケットを着るなど、少しあらたまった装いを選びましょう。
・飲み会と同じ理由で、ブーツは避けましょう。目上の人の自宅を訪問するときは、ストッキング着用がマナーです。もし、伝線していたらみっともないので、替えも持参して。
しきたりの多いこの時期、その意味や風習をあらためて考えるのに良い機会です。たとえば、「初詣」に行くのは神様にお願い事をするためだけではなく、1年間無事に過ごせたことへの感謝を伝えるためでもあります。
1年の始まりをにこやかに過ごすと、その1年は笑顔に包まれ、幸運になるといいます。お世話になった方への感謝や幸福を願う気持ちを胸に、笑顔で新たな年を迎えましょう。
皆さまの新年が幸多き年になりますように。
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