ファッション雑誌などで人気のモデル・岡田紗佳さん。今年4月、日本プロ麻雀連盟の女流プロ雀士の資格を取得したことで一躍、注目を集め、テレビ番組などへの出演が続いています。ゲスト出演した「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、7日午後10時から放送予定)の収録後、モデルとプロ雀士の“二刀流”をこなす現在の生活について、話を聞きました。
――今日の収録はいかがでしたか?
「ダウンタウンDX」の出演は、4年ぶりぐらいでしょうか。初出演はデビューしたての18歳の頃で、その時の緊張感を思い出しました。今ではテレビに出ても全然、緊張しなくなりましたが、この番組だけは緊張しますね。でも、MCのダウンタウンさんがすごく面白くて、収録中、ずっと笑い続けていました。
――4月に女流プロ雀士の試験に合格して以来、芸能界の仕事が激増したとか。
そうなんです。「モデルでプロ雀士」というのが異色だと、いろんなメディアで取り上げていただいて、テレビ出演も増えました。プロ雀士としては、マージャンの大会に出場したり、マージャン専門番組に出演したり。今は、モデルとしてのお仕事が7割から8割、マージャン関係のお仕事が2割から3割といった感じでしょうか。
――プロ雀士になるのは難しいことなのでしょうか。
しっかり勉強さえすればプロテストに合格できますが、大変なのは、プロになった後なんです。大勢のプロ雀士がいるなかで、成功をつかめる人は、ほんの一握りしかいません。プロ雀士を名乗るだけなら簡単ですが、「一流のプロ雀士」になるには、険しい山を越えなければならないと思っています。
上海の祖母の家で覚えたマージャン
――マージャンを覚えたのは、6歳の時だったとか。
私は父が日本人、母が中国人のハーフで、6歳から12歳まで上海に住んでいました。上海のおばあちゃんの家には全自動マージャン卓があって、そこでマージャンをしている様子を見ているうちに、自分も覚えました。
――日本に戻ってからもマージャンは続けた?
いいえ。日本では全然やっていなかったので、ルールもすっかり忘れていました。今から2年ぐらい前、ちょうど大学を卒業したばかりの頃に、仕事がそれほど忙しくなくて時間の余裕もあったので、「自分の将来のために、何かを始めよう」と考えたんです。それで始めたのは、マージャンでした。芸能界の仕事だけで生活していけるか不安だったので、プロ雀士になろうと。
――芸能活動でマージャンが役立っている点はありますか?
マージャンって、「我慢のゲーム」なんです。いくら努力しても勝てないことが多いし、運が良ければ弱い人でも勝ててしまう。マージャンをすることによって、たとえ努力が報われなくとも、それに耐えられる気持ち、強い精神力が得られた気がします。
――2年前にマージャンを再開して、良かったですね。
お陰さまで今はテレビにもたくさん出演させていただいていますが、またいつか、出られなくなる日が来るかもしれません。そうなったら、以前の私なら気持ちが弱かったので、絶対に落ち込むだろうけれど、今の私だったら、きっとしっかり元気にやっていける気がします。
「ラブライブ!」が好き、休日はインドア派
――この一年を振り返ってみて、いかがですか?
今までで一番忙しい一年でしたね。モデルとしてのお仕事がお休みの日も、マージャン漫画誌のコラムの原稿を書いたりして、常にマージャンのことを考えているので、頭を休める暇がないんです。
――マージャンのことばかり考え続けていると、つらくなりませんか?
マージャンが大好きだから全然、つらくないです。むしろ、いくらでも考えていたいです!
――休日は、マージャン以外にはどんなことを?
サブカルチャーが好きなので、家でアニメを見たり、ゲームをしたり。とにかくオタクですね。フィギュアも100体以上、持っています。アニメは、女の子がかわいいアニメが良くて、一番好きなのは「ラブライブ!」です。
――インドア派かアウトドア派かと言えば……。
完全にインドアですね。お休みの日は、雀荘にいるか、家にいるか、どちらかです。だから、仕事の時以外は、あまり人と話さないですね。「ダウンタウンDX」のような番組だと、何か面白いエピソードを話さないといけないのですが、人と関わることが少ないから、話せるエピソードがほとんどないんです(笑)。それがすごく困ることかな。
――マージャンとアニメ、ゲーム以外で、興味を抱いていることはありませんか?
最近、NHKの編み物講座の番組を見たんです。私、編み物のような地道な作業が好きなんですよ。だから、家でずっと編み物をやっていたいなと思っています。ちょうどスタイリストさんとも、そんな話をしたばかりです。
――今後の目標は?
マージャンもアニメもそうなのですが、自分の好きなことをとことん追求して、それを仕事に生かせるようにしたいですね。芸能界の中で埋もれないように、自分の立ち位置をはっきりさせたいなと。
――10年後はどうなっていると思いますか?
10年後と言えば、33歳ですね。結婚はしていたいですね。30歳ぐらいで結婚して家庭を持ちつつ、自分のやりたいことを好き勝手にやっている。そんな感じだったらいいですね。