数々の女性芸能人のパーソナルトレーナーを務め、シックスパックに割れた見事な腹筋と、そのストイックなトレーニング法が話題のモデルでフィットネストレーナーのAYAさん。11月2日午後10時から放送予定の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)にゲスト出演したカリスマトレーナーのAYAさんが収録後、ボディーメイクへのアドバイスやファッションのこだわりなどについて語ってくれました。
アンガールズに”特別指導”するも…
――「ダウンタウンDX」は初出演。いかがでしたか?
こういう大きな番組にはあまり出たことがなかったので、緊張しました。でも、小さい頃からテレビで見ていた、同じ兵庫出身のダウンタウンさんに会えてうれしかったです。やさしく、話を振ってくれてやりやすかったです。でも、少し遠慮してしまい、普段の自分を出すことはできませんでした。
――控室で、共演者の松岡きっこさんに、トレーニングのアドバイスを求められていましたね。
松岡さんが、通っているジムで私と共演すると話したら、「みんなにいいなーっていわれて鼻が高かったのよ」から始まり、そこからトレーニングなど、話が広がりました。興味を持ってもらえてうれしかったです。
――アンガールズのお二人に5キロのボールを持って、ジャンピングジャックという、トレーニングの指導をしていました。
本当は1分間行う予定だったのですが、アンガールズさんが普段運動をしていないのか、思いのほか、早くつぶれてしまいました。松本(人志)さんだったら大丈夫だったかも(笑)。
――トレーナーになったきっかけは?
本当は、体育の先生になりたくて、体育系の大学に進学しました。最初は、他に選択肢がないと思っていたのですが、就職課に行ったら、スポーツブランドの社員やフィットネスクラブのインストラクターなど、他にもいろいろな世界があると知りました。体育の先生だと、限られた世代しか指導できませんが、スポーツクラブのインストラクターだと、子どもからお年寄りまで、幅広い世代に指導できるのが魅力的だと思いました。
――どんなトレーニングをしているのですか?
週5日、毎日1時間半、クロスフィットというトレーニングを行っています。毎日、満遍なく全身を鍛えますが、体の声を聞いて、少しずつメニューにスパイスを加えて変えていっています。
運動と食事の“相性”を見つけることが大事
――毎日の食事で気をつけていることは?
野菜が好きなので、野菜中心の食事をとっています。プラス、魚か肉をメインに日替わりで食べています。私のようにハードなトレーニングをしていると、前日の食事がボロボロだと、翌日のトレーニングに敏感に影響してきます。「なぜこんなに体が重いんだろう。思うように体が動かないんだろう」という日は、前日の食事を振り返ると、炭水化物をとりすぎていたり、間食をとっていたりと、原因があります。それをひとつひとつつぶしていって、だんだん運動と食事の“相性”を見つけ、それからは効果がはっきり表れるようになりました。ハードなトレーニングをした日は、翌日疲労回復できるよう、しっかり動物性たんぱく質をとるようにしています。私は、食べる肉の量の目安を自分の手のひらサイズで測っています。人それぞれ体格によって手の大きさも違いますし、手のひらのサイズを目安にすると、自分に必要な量が測れて、食べ過ぎを防げると思います。
――平時はハードなトレーニングをしていますが、オフの過ごし方は?
土日は、“チートデー”と言って自分を甘やかし、好きな物を好きなだけ食べています。ケーキやパンケーキも食べますし、もう、炭水化物祭りです(笑)。
――一般の方はなかなか、モチベーションを維持するのは難しいのでは?
どこかで息を抜かないと、私だって続かないと思います。5日間が難しいのなら、3日間がんばって、1日休むとか間隔を短くすればやりやすいと思います。メリハリをつけたり、何か目標を設定してそこに向かってがんばることが大切だと思います。
――モデルとしても活動していますが、ファッションへのこだわりは?
体を鍛えているからこそできる、見せるファッションを心がけています。今日もそうですが、ブラトップにダンスパンツ、それにジャケットをはおるとか、フィットネスウェアを取り入れています。なにかスポーティーなものを合わせるのが好きです。体形を隠すファッションをするのではなく、着たい洋服のためにがんばれば、自分に自信が付くと思います。
――アクセサリーもすてきですね。
ショッピング大好きです。ブレスレットはスワロフスキーで、先日L.Aに行ったときに買ったものです。自分のファッションに似合うものを見つけるとうれしいですね。
スーパーヒーロー役で、ハリウッドデビュー?
――落ち込んだときの回復法は?
精神と体のバランスが崩れた時は、トレーニングのパフォーマンスが発揮できなくなって「チーン…」ってなります。そんなときは、その時にできそうなワークアウトを行って、達成感で自信を回復します。助けられるのも運動です。
――運動以外で行うことは?
アメコミとかスーパーヒーロー物の映画を見て、「彼らみたいにがんばらないと!」って思います。
――スーパーヒーロー物の役のオファーが来たら?
アメコミ系のヒーローだったら即、飛びつきます(笑)。ハリウッドデビューなんて恐れ多いですが、機会があれば。あこがれますね。
――自分の体で好きな筋肉の部位は?
筋肉というより、デコルテが好きですね。女性の象徴だと思っていて、鎖骨はどんなにトレーニングをしても、筋肉で覆われないので、ここだけはきれいに残したいと思っているので、スキンケアのお手入れもかかしません。
――“ドS”といわれていましたが
もちろん“ドS”です!トレーナーですから(笑)。人を変えるために甘やかすのはなしです。
――体重とか体脂肪は気にしたほうがいいですか?
筋肉の方が脂肪より重いので、体重がすべてではありません。強いて言えば、体脂肪かな。太ると、歩くだけで息切れをしたり、不健康になります。体重を毎日量って一喜一憂する人生より、健康を考えてほしいです。
――女性の場合、なかなか筋肉がつきにくいのですが
食事にも気をつけることが必要ですが、有酸素運動で先に脂肪を落としてから筋トレをするといいですよ。
――筋トレ以外の運動はしていますか?
筋肉痛で体が痛い時は、“アクティブレスト”といって、10キロくらい走って、筋肉を休めています。
――240キロのタイヤをひっくり返す映像がありましたが、そんなハードな運動をしないとダメなのでしょうか。
今度、初心者向けのメソッドの本を出すのですが、最初からきついわけではありませんが、少しずつ慣れるように作っています。それでも、段々きつくなっていきますよ。きつくなければ結果は出ませんから。結果を出したいのなら、がんばってほしいです。やらなければ一生変わりません。フィットネスクラブに通おうか迷って、一歩を踏み出せない人や過去に挫折したことがある人にぜひ、手にとってほしいです。器具を使わずに、自分の体だけでできます。運動になにか悩みを持っている人はやってみてください。30日間やったぞという達成感が次のステップにつながると思います。
――将来のライフスタイル像は?
子どもが好きなので、結婚したら子どもがほしいです。そして、運動のすばらしさを教えたいです。その前に、私の夢は日本も海外のように、“衣食住+運動”が当たり前になるようにフィットネスを根付かせたいですね。
(聞き手・読売新聞メディア局・遠山留美、撮影・高梨義之)
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