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妖しい美しさを醸し出す仮面からのぞくミステリアスな瞳、時に無垢な少女のように純真であり、時に危険なほどに官能的な表情を見せる女優ダコタ・ジョンソン。
全世界で累計1億部を超える大ベストセラーとなったE・L・ジェイムズの小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で恋愛未経験の初心なアナスタシア・スティール(アナ)を演じ、気品ある艶やかな美貌で男性オーディエンスだけでなく、女性からの憧れの熱い視線も集めた。
2015年に公開された『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は全世界興行収入5億ドルを超える大ヒット作となり、待望の続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』は日本でも6月に公開された。よりドラマティックに展開する今作でダコタ・ジョンソンの人気は爆発しそうだ。
ダコタは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のヒットを経て、再びアナを演じることについて語ってくれた。
「初めての時は、多くの人に愛される物語を演じるプレッシャーに押しつぶされそうだったわ。スケールの大きさに圧倒された。2作目が簡単だったと言うつもりはないわ。でも、ずっと身近に感じられたのは確かね。これまで、同じキャラクターを演じ、同じスタッフと仕事をするなんてことはなかったから、まるでキャンプに戻る感覚だったわ。今回は、海図にない水域ではなく、ジェイミー・ドーナンと私はキャラクターや内容を操縦する方法をちゃんとわかっていた。それはキャラクターの足跡を追い、学ぶことの多い、楽しい経験だったわ」
ドラマなどで活躍した俳優ドン・ジョンソン、そして女優メラニー・グリフィスを両親に持ち、女優になるために生まれてきたと言っても過言ではないダコタだが、女優としての成功をつかむまでの道のりは平坦なものではなかった。
幼くして両親の離婚、母メラニーのアルコール依存を経験し、ダコタが打ち込んだのはダンスだった。ティーンエイジャーになったダコタはモデル、女優としての才能を地道に伸ばしていく。高校を卒業してから本格的に女優としてのキャリアを積んでいこうと決意するが、役に恵まれず、不遇の時代も過ごしている。この時の辛い経験が彼女の芯の強さを育んできた。そして彼女に遂に転機が訪れる。

2か月にわたるオーディションを勝ち抜き、女優としての成功をつかむ
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のオーディションは2か月にわたる長いものだった。それを勝ち取ったダコタの精神の強靱さが映画の中のアナとも重なる。
「アナが感情的にも性的にも若い女性として経験していく深化の過程が面白いわ。でも私の心を釘付けにしたのは、彼女の中にある図太さと清らかさだった。彼女は自分の性を探求するのに十分な勇気と、思いやりと自信を兼ね備えているの」
こう語るダコタだからこそアナを演じることができたのだろう。強い女性像を演じることについてダコタはこう語る。
「現時点で、それは映画の最も重要な要素だと思う。物語や映画が、観客の心に届き、情報を与え、感動をもたらす。もしも自尊心を持ち、自分のために立ち上がり、自信を持とうとする女性たちを力づける方向に向かえるなら、特に現在の政治的社会的状況の中において、私たちは違う女性像を作り出せる可能性があると思う」
息が止まってしまいそうなほど、過激なロマンスだけでなく、大人ならではのダークなファンタジーがちりばめられた今作には、前作に引き続き彼女ならではのユーモアが含まれている。
「今作の物語の中に私が見つけたユーモアがスクリーンの中で表現され、強烈さや非現実的な性質をもつ内容の中で、観客が少しだけホッとする瞬間を感じてもらえたらと願っているわ」
来年には続編『フィフティ・シェイズ・フリード』の公開も決定している。女性としてより強く、深みと魅力をたたえたダコタ・ジョンソンの姿をこの目で確認できる日がとても待ち遠しい。
■映画情報
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
6月23日(金)から、TOHOシネマズ シャンテ ほか全国公開
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