地方の伝統工芸を生かした新しいモノ作りが増えている。地方独自の工芸には、風土や県民性が反映されたユニークなものが多い。
故郷、新潟県の新潟伊勢丹で魅力的な酒器と出会った。その名も「SHUKI(朱器)」。新潟県村上市に江戸時代から伝わる「村上木彫堆朱」のひとつ。植物や花などの図柄の精緻な彫刻の上に漆を重ね、刷毛で艶を消していく。大変な手間暇をかけて作る漆器だ。
SHUKIは、デザイナーと職人さんが一緒に作り上げた普段使いの漆器。今の暮らしでも使いやすいように、モダンな絵柄と形に仕上げている。
新潟伊勢丹は、昨年から「想像をこえる、新潟がある。」をテーマに、新潟の良いものを広めるプロジェクトを始めている。「越品」と銘打った数々の品が、今春から店内に常設されたショップで紹介されている。百貨店としては珍しい活動と聞き、誇らしく思った。
SHUKIも艶消しで仕上げられ、漆器の朱色が使い込むほど輝いてくるという。日本酒だけでなく、プリンやアイスクリームなどデザート用の器としても重宝しそうだ。
★店頭で売り切れの場合は、受注生産になります(商品引き渡しには約2か月かかります)。
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