【お悩み相談】我が子を叱らないママ友にイライラします

お悩みアドバイザー・安藤桃子

お悩み相談・安藤桃子さん 我が子叱らないママ友にイライラ
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お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立……働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

5歳の子を持つ、30代のワーキングマザーです。
子どもが同じ園に通うママ友に、ストレスを感じています。
そのママ友は、自分の子どもが、クラスメートを押してしまって相手の子が転んでも、別の子の絵にクレヨンで落書きをしてしまっても、たいして注意もせず、「だめよ~」とやさしく言うだけです。
通っている園では、ひっかかると危険、転んでけがをしないようになどの理由から、スカートの着用が禁止です。しかし、そのママ友の子どもは連日スカートをはいて登園しています。先生が、「スカートははいてこないでくださいね」とやんわり注意しても、「〇〇ちゃん、だめだって~。うちの子、おしゃれに興味があって、うちでも何度もお着替えするんですよ」とはぐらかし、父母懇談会などの席で、「うちの子は個性的で。自主性に任せているんです」「王女様のように育ってきたんです~」などと発言していました。
私は、自分の子どもには、「人の嫌がることはしちゃいけないよ」と教えています。子どもから、「なんで〇〇ちゃんはスカートなの? 私も着たい」と聞かれたときは、「決まりは守ろうね。ルールが守れないのはバブちゃん(赤ちゃん)なんだよ」と伝えていますが、イライラが募ります。
しつけの仕方や子育ての価値観は人それぞれ。いまの時代、「怒らない子育て」が広がっているとも聞きます。でも、内心はもやもやしています。自分の子どもに、ルールを守ることが損だと思わせたくありません。
そのママ友とは必要以上に関わらないようにしていますが、私はどんな気持ちで過ごせばよいのでしょう。何でも個性で片付けていいのでしょうか。(ハンドルネーム:プリン)

A:ママ友の子ども含む園児全体の思いやりを育んで

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん(c)Takashi Kurokawa

私も似た体験があります。滑り台やブランコを割り込みしたり、砂場で遊んでいる子の頭をおもちゃでぶったりするので、他のママ友と「ダメだよ」と注意したら、「うちは叱らない教育でやってます!」と言われてしまいました。その時に思ったのは、その子の未来でした。

家族の在り方は一つとして同じではないし、各家庭の教育については口を出しにくいテーマかもしれません。先生でさえ、何となく避けている感じもあります。そして、プリンさんのイライラ、とても共感します。でも、ちょっと視点を変えてみると、そのママ友に対するイライラは、叱られず甘やかされて、心を育むキッカケを持てずにいる、そのお子さんを案ずるが故の歯がゆさもあるのではないでしょうか?

我が子のかわいさ、いとおしさは、他の子への愛情にもつながるもの。もし園の先生や周囲のママ友も同じ歯がゆさを感じているのなら、そのお母さんを問題にするのではなく、その子のためにできるベストを考えてみてはいかがでしょう? 一人一人の優しさを育むことが、園全体の調和と成長にもなります。問題をネガティブにとらえずに、アプローチを変えて、園の子供たち皆が互いを思いやれる心を育めるように、園長先生にご相談されてみるのも良いかもしれません。

そして、これは臆測ですが、そのママ友はもしかしたら幼少期にものすごくルールに縛られて、窮屈で苦しい思いをされた経験があるのかも知れません(もしくは全くの天然か!)。自分が苦しかった経験を我が子にはさせたくないのが親心。その愛情がちょっとズレてしまっているのかも。そう思えば、理解不能なママ友の本心にも少し触れられる気がします。

子どもたちは集団でいると喜怒哀楽が共鳴し合います。純粋に、誰かが嫌な気持ちになったり困ったりすることはしない、ということが人本来のあるべき姿だと思います。誰かが喜ぶ姿や、人の笑顔を見ることが私たちの幸せです。

栄養をグングン吸収する、幼稚園での最後の一年は、子どもの成長にとって要です。

極端かも知れませんが、大人であるそのママ友の変化を望むよりも、そのお子さんが周囲の大人から秩序を学び、人としての優しさを身につけらることが、今は何より大切ではないでしょうか。

きっとプリンさんが気にかけてくれている気持ちは、その子の将来の大きな応援につながるはず!

大手小町のお悩み相談に回答する映画監督の安藤桃子さん
安藤 桃子(あんどう・ももこ)
映画監督

1982年、東京生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て2010年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得た。「0.5ミリ」の撮影を機に高知に移住。ミニシアター「キネマM」の代表や、FM高知で、ラジオ番組「ひらけチャクラ!」のパーソナリティーも務めている。子どもたちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」では、農業、食、教育、芸術を通し、子どもの感性を育む活動にも力を注いでいる。

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