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20代事務職の女性です。数か月前に部署を異動したのですが、その部署の「仕事が速い」先輩のことでモヤモヤしています。
異動前から、その人の「仕事の速さ」についてうっすらと耳に入っていました。同じ部署になることで実際に仕事ぶりを見られるので、「どのようにすれば仕事が速くなるのか。そのスキルを取り入れられればいいな」と、私は内心思っていました。
けれど確かに仕事は速いのですが、雑で、非常にミスが多いということがわかりました。
そしてそのミスは、彼女の周囲の同僚たちがカバーしていたため、部署以外では知られていないのです。会社に損害を与える種類のミスではないので、なぜか上司も大目に見ているようです。
その人は「速い」ということに、どうも命をかけているようなので、早く終わらせればそれでいいと信じているようです。もちろん上司から指摘はあるのですが、まったく落ち込んでいるようには見えませんし、自分のミスを気に留めていないようです。
いまのところ私には何も影響はないのですが、その人のミスの「尻ぬぐい」をいずれやらなければならなくなるのかも……と思うと、理不尽だし、気が重いです。
どのような心持ちでいたらよいでしょうか。アドバイスをよろしくお願いします。
(ハンドルネーム:杏子)
A:まずは先輩の時間感覚と自分の感覚とをすりあわせてみましょう
最初はちょっと光栄に感じていた先輩との縁が、今は憂鬱の種に……。杏子さんの落胆はなかなかのものだと思います。まさに、思ってたのと違った……ですよね。
先輩を中心として回ってきたようなリカバリー団体の中に、新入りとして入っていくのはなかなかしんどいでしょう。しかし、それで成り立つ部署というのは不思議ではありませんか。モヤモヤするより、まずは杏子さんが新入りとして「ナニモワカラナクテ~(棒読み)」の立場を利用しながら上司がどうしてかばうのか、周囲はなぜ黙認しフォローに回るのか、を自分なりに聞き込んでみることが必要かもしれません。
もしかすると、様々な紆余曲折を経て、今の先輩の仕事スタイルが、彼女にとっても周囲にとっても適材適所という可能性もあります。フォローに回れない、何かを提案する力もなかった、だからといって見放すと歯車が狂いそうで――。そんな人がやっと“速さ”という長所にたどり着いたとしたなら、杏子さんも少しは納得しながら仕事ができるような気がするんです。
もしどうしても部署としての改善を、というなら時間は更にかかるでしょう。まずは先輩と時間を共有し、「待ってくださいよ~先輩ぃ~、速いなぁ」的な立ち位置で、彼女の時間感覚と杏子さんの感覚とをすりあわせてみるところから始めてみてはどうかと。
理不尽な骨折り&気遣いに疲れてしまうかもしれませんが、今の他者に使う労力は未来のラクのためと考え、ちょっと頑張ってみませんか。
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