人に興味がなく無表情…これって自閉症?

モヤモヤ・健康編

画像はイメージです

軽度なアスペルガーと自閉症ではないかと感じています。人に興味がなく、コミュニケーションが面倒です。無表情で言葉に抑揚がなく、何を考えているか分からないと言われます。職場でも、指示された内容や話の意図がすぐに理解できません。業務にも支障があります。

A.専門外来で診断を

アスペルガー症候群は発達障害の代表的な疾患で、「対人関係、コミュニケーションの障害」と、「興味や行動パターンの極端な偏り」が主な症状です。最近は、アスペルガー症候群という名称は使わず、自閉症などと合わせて「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と呼ぶようになりました。

ご質問からは、会社での対人関係や同僚とのやり取りなどに関する悩みで、苦労されていることがうかがえます。最近、このような問題を訴え、発達障害の専門外来を受診する人が増えています。

ただ、受診者全員がASDと診断されるわけではありません。昭和大学烏山病院の専門外来では、うつ病など他の精神疾患や、診断がつかない例もみられました。まず、成人期の発達障害の専門外来を受診して、正確な診断をつけてもらうことが必要だと思います。

ASDに有効な薬は、まだ開発されていません。そのため、烏山病院ではグループ療法を行っています。10人ほどが一つのグループになり、生活や仕事の上で困難に感じる点を取り上げ、どのように振る舞えば良いかを討論し、実際にやってみる練習をします。

他の医療施設でも、様々な治療や訓練を行っています。ぜひ、専門の病院やクリニックなどを受診してみてください。(昭和大学医学部精神医学講座 岩波明さん)

あわせて読みたい

岩波 明(いわなみ・あきら)
昭和大学医学部精神医学講座教授

1985年、東京大学医学部卒、東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科をへて、2008年、昭和大学医学部精神医学講座准教授、12年より現職、15年より昭和大学附属烏山病院長を併任。精神疾患の認知機能、発達障害の臨床研究などを主な研究分野とする。著書に、『大人のADHD』(ちくま新書)、『天才と発達障害』(文春新書)、『発達障害』(文春新書)、『精神鑑定はなぜ間違えるのか』(光文社新書)、『狂気という隣人』(新潮文庫)など、訳書に『内因性精神病の分類』(監訳 医学書院)など

あなたのモヤモヤ、

専門家に相談してみませんか?
相談はこちらから

相談募集中