始業前の朝礼に賃金が支払われない…これって請求できる?

モヤモヤ・働き方編

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勤務先の始業時間は午前9時ですが、8時45分から朝礼があります。朝礼分は賃金が支払われず、サービス残業状態です。同僚たちは「別に構わない」「仕方がない」という考えですが、違和感を感じます。

A.参加が義務なら残業

始業前の朝礼や体操、終業後の清掃などが「残業」にあたるのかどうかは、任意で参加しているのか、会社からの指示や命令によるものなのかによって異なります。

任意での参加や、社員が自発的に行っているものであれば、労働時間とはみなされません。

一方、会社の指示や命令などで参加が義務づけられている場合は、労働時間に該当します。会社側は賃金を支払わなければいけません。「朝礼は残業にあたる」ということを同僚や会社側に伝え、もう一度、今のやり方を変える必要がないか話し合ってみましょう。

朝礼そのものをなくすことは、周囲の理解をなかなか得られないかもしれませんが、未払いの賃金を請求することもできます。

ただ、賃金請求権には消滅時効があります。時効を止める方法はいくつかありますが、そのうち一つは、訴訟を起こすことです。その場合は、朝礼への参加を求める通知文のほか、タイムカード、参加したことを記した日記など、証拠となる書面をまとめておきましょう。

周囲と足並みをそろえる必要はありません。会社とあなたの雇用契約の中で、あなた自身が違和感を感じたのであれば、個人的に正当な賃金を請求できます。(弁護士・高田英治さん)

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高田英治(たかた・えいじ)

弁護士。1981年、兵庫県生まれ。2014年に「「高田総合法律事務所」(東京都港区)を開設した。企業の顧問弁護士として企業法務を取り扱うほか、相続や離婚問題など幅広い相談に応じる。第二東京弁護士会所属。

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