「やっぱり私はブスなんだ」容姿にとらわれ、妬んでしまう

モヤモヤ・健康編

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幼い頃から30歳代の今まで、ずっと容姿にとらわれて生きてきました。数々の美容法を試し、お金もかなり使っています。外見を褒められない時は、「やっぱり私はブスなんだ」と絶望感に襲われます。きれいな人は、周りに優しくされ、仕事でも得をしていて、妬んでしまいます。こんな変な考え、やめたいです。

A.「醜形恐怖症」かも

「容姿にとらわれる」のは、人間にとってごく普通のことです。でも、不安を解消するために、周りに褒め言葉を求めたり、多くの化粧品を試したり、鏡のチェックをやめられなかったり……。こんな行動や思考を繰り返すほどに、「きれいでないと幸せになれない」といった偏った見方やマイナス思考が強くなっていき、悪循環に陥りがちです。

まず、このような思考パターンにはまっていないか、冷静に振り返ってみましょう。「誤った思考」になっている時は、具体的な行動をやめたり、気分転換したりするなど、変わる努力が大切です。ただ、安心を得るために、長年続けてきた行動や考え方を改めるのは簡単ではありませんよね。

もし自制が困難で、精神的苦痛や生活での支障が著しいならば、「醜形恐怖症」という病気の可能性があります。この場合、メンタルクリニックなど専門医療機関に相談されるのがベターです。

効果が期待できる薬物療法もありますので、それをうまく使いながら、先に述べた行動や思考を変化させる練習(認知行動療法)ができれば、「とらわれ」から解放され、自由を取り戻すチャンスが広がります。(兵庫医科大精神科神経科学 松永寿人さん)

松永 寿人
松永 寿人(まつなが・ひさと)
精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医・指導医、医学博士

1988年大阪市立大学医学部卒業、向聖台会當麻病院、米Pittsburgh大学医学部精神科リサーチフェロー、大阪市立大学神経精神医学教室講師などを経て、2010年から兵庫医科大学精神神経学講座主任教授。不安症、強迫症やその関連症、うつ病などが専門。特に強迫症については、診断基準改訂作業に関わり、また日本での治療ガイドライン作成部会のリーダーを務めるなど国内外で活躍。著書や論文も多数執筆。

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